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合気道とは呪縛から開放される道

1.教育の呪縛

人格形成って結構、教育の影響を強く受けていると思うんです。

知らず知らずのうちに。

私もその事実に大人になって気付かされました。

私の場合、今振り返ると、「〇〇であるべきだ」という、
べき論を結構、親に叩き込まれましたね。

なんで、こうしないんだとか、なんで、お前はこうなんだと、

親の理想とする姿でないと、否定されるような家庭環境でした。

まあ、当然、負の面だけではなく、
色んな所に連れて行ってくれたので感謝もしています。

親も罪悪感はなく、きっとそれが子供のためになると思っていたんでしょうね。

私はその影響もあり、とかく人の目を気にする性格でした。

親や教師が理想とする姿でないと、自分の存在価値がないと思っていたので、その期待に応えようと必死でした。

人にどう思われるかということに凄く敏感だったので、

人前で失敗すること対する抵抗が強く、その分、緊張し易いタイプでしたね。

そのは性格は今でも影を落としています(笑)

2.親や教師はただの人

じゃあ親や教師って何者なんですか?って思いませんか?

彼らは何かで成功した人なんでしょうか、多くの人に慕われた人格者なのでしょうか。

少なくとも、殆どの親や教師はそれに該当しません。

当然、彼らを否定したり、中傷しているのではありません。

彼らも結局は普通の一般人に過ぎないんです。

つまり、幼少期は彼らが絶対的な君主のように見えますが、

一般人と大きくは変わらないんですね。

ですが、その事実に気付くのは大分、後なんですよ(笑)

教育の呪縛から解放されるのは、そう簡単ではありません。

なぜなら、それは言わば洗脳だからです。

幼少期から叩き込まれた思想は、そう簡単に取り除くことは出来ないんです。

3.自分主体で生きる

そういった洗脳から自分を解き放つのが合気道です。

合気道の最大の特徴は実践を通して、自身を呪縛から解放します。

その上でのキーワドは、「相手を無視する」ということです。

とは言え、自分に影響を与えた親や教師と稽古するわけじゃないですよね?

であれば、それってただのこじ付けじゃねって思いませんか?(笑)

それが、意外とそうでもないんですよ。

この問題は結構、根が深いんです。

稽古の際に中々、力が抜けない、相手とぶつかってしまう人って

要は頑張り癖が付いてる人なんです。

頑張り癖が付いてる人って、自分にとても厳しい人なんです。

そういう人って得てして、自分を認めてあげられない人なんですよ。

それは他人の目を意識して生きて来た結果なんです。

他人の物差しで生きてる人なんですよ、私自身が正にそういう人間でした。

タイトルにある呪縛から解放するというのは、過去のトラウマやダメな意味

で影響を受けた物を自分の中から追い出すという意味なんです。

この作業は決して簡単ではありません。

何度も、何度も稽古を重ねる必要があります。

私も随分とこの作業で苦労しました。

ついつい、相手を前にすると力が入ってしまうんです。

どうしても、相手を意識して頑張ってしまう自分がいたんです。

それは今振り返ると、自分に影響を与えた人間が未だに自分の中で暗く深い影を落としていたんです。

ただ、今となっては私は随分、稽古でも相手とぶつかることも無くなりました。

そして、私生活でも自分を認めてあげることができるようになりました。

それは純粋に数を重ねた結果です。

そうやって、相手を意識しない即ち過去に自分に影響を与えた人間から、

本当の意味で自分を解放する作業を幾度も重ねた結果なんです。

ですから、合気道における相手を意識しないという言葉の意味には

実はとても深い意味があるんですね。

そう考えると、本当に武道って素晴らしいなぁと思いますね。

今回は合気道が自身を呪縛から解放するという話でした。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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