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合気道とは無の境地

1.自我の葛藤

ついつい、人は自分と他人を比べてしまいます。

あの人の方が仕事ができるとか、この人の方がフォロワーが多いとか、

自分もあの人みたいな容姿だったらなーとかとか。

考え出したら切りがないですよね(笑)

ただ、我々はこういうことを無意識の内にやっちゃいますよね。

つまるところ、他人と比較してしまうのは、自分という存在を認識しているからです。

そりゃそうですよね(笑)

国籍があって、名前があって、職業があってと。

各人を各人たらしめる一意の情報を人は持っています。

まあ、基本的には名前が一番、その最たるものかと思います。

当然、名前のような情報は必要です。

行政的な処理や、福利厚生を享受したり、まあ色々なサービスを受ける上では必須の情報ですよね。

でも、時に自我を意識することによる弊害もあるんですよね。

それが、さっき言ったような他者と比較してしまう行為です。

2.無は没頭状態

武道では無心が大事なんて言いますが、何故、無心である必要があるのでしょうか?

無心になることによって、果たしてどんなメリットがあるんでしょうか?

一つに無心のメリットは、相手を意識しないということです。

相手を意識すると合気道の技はかかりません。

したがって、相手とぶつからない上でも無心は、むしろ必須の条件になります。

もう一つ、日常的なメリットを挙げるのではれば、自我を忘れられるということです。

人は何かに没頭している時、自我という存在を忘れることが出来ます。

イメージしてみて下さい。

あなたが好きなことをやってる時は、

自分を他者と比較したり不安に思っていることを思い出したりしないですよね。

つまり、何かに没頭している時は、あらゆる苦しみや辛さから解放されるんです。

合気道の技も同じです。

上手くいくかな、失敗したらどうしよう、あの時できなかったからな、、

と過去や未来を憂うと確実に技は失敗します。

今の自分にのみフォーカスして、言われた通りに行えば技はかかります。

そして、できるとそれが楽しくなって、稽古に没頭することができるんです。

3.今を生きる

没頭するということは、換言すると今を生きるということです。

目の前のことに没頭し続けていれば、過去も未来も憂うことはありません。

しかし、私たちは複雑化していく世の中で、常にあらゆる悩みにさらされています。

とりわけ、今は世界的なパンデミックの影響もあり、不安の絶えない毎日です。

ただ、大切なことは過去も未来も心配したところで何も分かりません。

であれば、今を必死に生きることがよっぽど大切です。

なぜなら、1分1秒後、私達が生きている保証はどこにもありません。

常に何かに没頭し続けるというのは難しいかもしれません。

ただ、先ずは今に没頭することを意識するだけでも変わります。

そうすれば、きっと心のもやもやも晴れていき、

今より楽に生きることができるのかなと思います。

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