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合気道とは消しゴム

1.相手も自分も傷付けない

合気道とは本来、相手も自分も傷付けない武道です。

翁先生は万有愛護を説いてたわけですから、それは言わずもがなですよね。

ただ、慣れないうちや上手くいかない時は、力に頼りがちです。

相手が痛がってたり痛みを残すようでしたら、今一度、技を見直す必要があります。

一方で、自分が気持ちよく技が出来た時は、相手も反発心が起きません。

つまり、お互い平和な状態です。

これが、本来の合気道の目指すべき姿なんですよね。

相手も不思議と笑顔がこぼれてしまうような状態が理想だと思います。

2.何もなかったことにする

これは、相手が攻めてきた時も同様です。

その攻めてきた意思すらも、消失させることが出来れば素晴らしいですよね。

私はまだ相手の戦意に押されて、怖気づいてしまうことがあります。

そんな相手すらも笑顔にさせることができれば、カッコイイですよね(笑)

相手の戦意を喪失させるということは、

即ち、相手が襲ってきた事実そのものを消し去る行為とも言えます。

つまり、合気道は自分が襲われたという状況をも無かったことに出来るんです。

結局それは自分と相手を守るということです。

相手に持たせる稽古なんか分かり易いですよね。

相手に強く握られても、その戦意を無視して、無かったことに出来ます。

力に頼って動かせば、当然ぶつかり相手の戦意を増幅させてしまいますが、

意識せずに動かせば、相手は反応できず動きを止めることは出来ません。

こちら側は何も傷付けられてないし、傷付けていません。

つまりは何も起きてないということです(笑)

3.自分を殺しに来た相手と友達になる

塩田剛三先生の有名な言葉ですよね。

相手を協力者にしてしまう、正に対すれば相和すです。

これは、純粋に殺意を持った相手と友達になる、という話ではなく、

その襲ってきた人の身体や、面子をも守るということだと思います。

そんな深い意味があるんじゃないかと勝手に思ってますw

自分を守るのはもちろんですが、相手もしっかりと守ってあげる。

その守るというのは、その人を物理的に傷付けないだけでなく、

その人の今後の人生をも守るということなんだと思いますよ。

ボコボコにしても自分は気持ちよいかもしれませんが、当然、相手は不快な思いをします。

そして、大っぴらに対処すれば、恐らく襲撃者は警察に捕まり、今後の人生に深い傷を負うでしょう。

だったら、そもそも悪事なんかするなって話なんですけどね(笑)

ただ、合気道、武道の場合は、そういった人間をも救済できる度量が求められるんだと思います。

そう考えると、合気道とか武道ってかっこいいなって私は思いますね。

今回は、合気道とは消しゴムという話でした。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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