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専業主婦→ハローワーク→時給1000円パート→ハーブ料理コンシェルジュですが『マツコの知らない世界』出演野望がとまりません。

初めまして。ハーブ料理コンシェルジュの愛です。

ハローワークで出会ったハーブ

子ども繋がりで出会った雅子さんに会うといつも言われます。

「愛さん、力が有り余ってるわー。」

専業主婦時代のことでした。次男&次女の幼稚園と、長男&長女が通う小学校のダブルPTA活動や、4児全員の習い事合わせて10個以上の送迎だの父母の会活動だのに熱心すぎる私を見かねた雅子さんに背中を押され、日暮里にあるマザーズハローワークを訪問したのは、2015年12月のことです。

木村さんとおっしゃるハローワークのナビゲーターさんに、熱烈に自己紹介。大昔に掲載された日経WOMANを見せては、かつての実績を説明しますが、華麗にスルーされ、経理パートをご紹介頂きます。「熱量は100分の1くらいにおさえて面接受けてくださいね。経理で伝票書きのパートですよ。時給1000円ですからね。年収1000万を目指す面接ではありませんからね。」


専業主婦になった理由

話は少しさかのぼりますが、4人目を出産後、ワーママをやめて、専業主婦になった理由は子育てに集中するため。当時、フルタイムで夢中になって働いていた広告代理店をやめることにします。

4方向から来る、ママだっこー、みてー、きいてー、うたってー、とんとんしてーに休みなく365日24時間を続けましたが、第四子が幼稚園に入った年、仕事に復活することを決意、冒頭のハローワークへ向かいます。

伝票書きから営業パートへ

自宅に近い小さな事務所で、経理パートとして働くことになります。伝票にはスペアミント、ローズマリー、オレガノとハーブの名前がずらり。ハーブ農場の管理部門を担う事務所でした。伝票書きからスタートした1年後に営業も兼任。レモンバーベナ、エキナセア、ラベンダーなどガーデニング用ハーブ苗をホームセンターへ電話で営業します。そして、ついに埼玉県久喜市にあるハーブ農場を訪問する日がやってきました。

スマホはハーブ写真だらけに

車を降りた瞬間、ハーブの香りに全身包まれたあの瞬間は一生忘れません。どこまでも続く大地のアロマセラピー。言葉にできない感動。都心から車で1時間半、ハーブ秘境に降り立った瞬間、ハーブの魅力に獲り憑かれました。それからというもの、スマホのなかはこどもたちの写真よりハーブ写真がどんどん増えていきます。


野菜見切り品コーナーで出会ったハーブ

パートを始める数か月前の出来事です。お気に入りのスーパーで真っ先に向かうのは野菜の見切り品コーナー。そこで初めてハーブを買ったときのことは今でも鮮明に覚えています。ハーブはお高い印象があるのに84円!しかも、ローズマリー、オレガノ、タイムと3種も入っている!タイプも3種類。お肉に合うハーブ、お魚に合うハーブ、チーズに合うハーブという優れもの。さらにはクラフト紙に印刷された小さなレシピシートまで!!栗原はるみさん、パトリス・ジュリアンさん、行正り香さんなど私の大好きな料理研究家はみんなハーブ使いのプロでしたから、お料理にハーブを取り入れる憧れは昔からありました。そこで見切り品84円ハーブを毎週買い続けます。ところが、使い方がよくわからなかったり、余らせたりすることも多々ありました。この時、体感したハーブ超初心者マインドが後々、大変役立つことになります。そして、見切り品コーナーに並んでいた商品はパート先のものでした。

社長に褒められた!!

会社がエスニックハーブを売り出すことになりました。ホーリーバジル、マクアポ、カー、バイマックルーといった聞きなれない商材のサンプルをありがたく頂き、それらを使ったハーブ料理を連日試作、上層部へ写真やレシピを報告。社長から「写真の腕はまだまだだけど、これだけ作りつづけるパワーは大したものだ!」とお褒め頂いたことが嬉しくて、頼まれてもないのに、ハーブ料理を作る日々は加速していきます。

年間外食率1%未満の功績

専業主婦時代に培った節約マダム生活の名残で、10年以上年間外食率1%未満の地味な生活です。長女から「一度だけでいいから焼肉屋さんに連れて行ってほしい。」とせがまれますが、ファミレスに家族全員で夜ごはんを食べに行ったことはいまだかつて一度もありませんし、西友で売ってる49円のコロッケすら買う勇気もありません。作ったほうが安上がりなので、毎晩の献立を考え、年間360日は夜ごはんを作ります。

唐揚げ、カレー、餃子、焼き魚といった我が家の晩ごはんにハーブを足して試作を続けました。ハーブバター、ハーブ鶏ハム、ディルのピクルスなど古典的なハーブ料理にもチャレンジします。毎日、献立を考えたり、ごはんを作ることは、私にとって、呼吸のようなもの。沢山のハーブ料理を生み出すことに繋がりました。

標語『Kitchen with Herbs』誕生

ハーブのリラックス効能を体感した日のことは忘れません。帰宅が7時を過ぎ、あわてて晩ごはんを作っていた時、激しい兄弟喧嘩が勃発します。私のイライラが最高潮に達するとき、フライパンで焼いているサバに、ふと、ローズマリーを入れてみたのです。5秒後、キッチンはローズマリーの香りに包まれ、兄弟喧嘩の騒音がどーでもよくなる瞬間がやってきました。キッチンにハーブさえあれば、毎日のごはん作りも、大変すぎる育児もなんとかなるのです。翌日から『Kitchen with Herbs』が私の標語となります。 

地中海4000年の歴史あるハーブを学ぶ

ハーブのもつパワーにのめり込み、ハーブ事典などを夢中になって読みはじめました。書物によると、古代エジプトでは王様の棺に防腐剤としてハーブが遺体と一緒に保存されていたそうです。古代ローマ・ギリシャ時代では神殿の屋根に月桂樹が使われていたり、ハーブは不思議な力をもつ知性溢れる植物でした。

ペスト大流行の1630年、南仏トゥールーズ地方では、ペスト感染防止に酢漬けのローズマリー、セージ、タイム、ラベンダーが重宝されていた記録が残っています。20世紀の植物療法士、モーリス・メッセゲ師は、詩人のジャン・コクトー、ローマ教皇、イギリスのチャーチル首相などヨーロッパの名だたる名士たちの持病である糖尿病・リウマチ・肺炎などをハーブ療法で治癒してきました。ハーブは地中海4000年の歴史ある薬草であることを史実から学びます。


ハーブ料理コンシェルジュ活動スタート

心折れる出来事もあり、ただの”営業”から、自らをハーブ料理コンシェルジュと名乗ることにしました。ハーブ料理コンシェルジュとは、ハーブ料理のことを楽しく、シンプルに、カンタンに伝える伝道師のことです。資格も認定制度も試験もございません。エプロン姿でハーブ商談にのぞみます。


年間500軒以上の食料品スーパーをリサーチ。ハーブ棚を前にしたお客様に、ハーブの使い道を尋ねると、「麦茶にスペアミントをいれると美味しいことを発見したんですー!」などと熱く語ってくださります。とはいえ、現場から聞こえてきた声は、ハーブは難しい、敷居が高い、庶民には縁がない、といったネガティブ意見が大多数です。まずは、楽しさが伝わるように、値札を手作りすることにしました。

スーパーでのハーブ料理デモンストレーションにもチャレンジしました。よくあるウィンナーのおばちゃん試食に収まらない広々としたスペースをご用意いただき、試食を交えながら、ハーブにまつわる疑問などにお答えするイベントは大好評でした。

お客様の試食率は90%以上を記録。ハーブに興味はあるのに、わかりやすい情報がなかなか手に入らないもどかしさに気づかされた出来事でした。

忙しいワーママ向けに一汁一菜献立ワークショップや、ハーブ料理パーティも主催。ハーブインスタ発信は毎朝6時起きで日課に組み込みました。

私のハーブレシピがカンタンなのは、友人から飛んでくるDMのおかげです。営業資料や店頭POPを作るときにも、過去ログを見直したり、参考にすることが多々あります。

時給1000円スタートだけど次々と膨らむハーブ夢


時給1000円の伝票書きパートで始まったハーブ会社勤めでしたが、大手スーパーチェーンの商談に同行するチャンスや、会社の役員研修に特別枠で参加させて頂いたことをきっかけに新規ビジネスやハーブを広める手法をさらに考え始めました。

新規ビジネス案について、社長とデニーズで3時間以上語りつくしたこともありました。

通販で食用フレッシュハーブBOXを売りましょう!インテリアハーブを花屋や雑貨屋に売り込みましょう!ジェノヴェーゼソースをDEAN&DELUCAと共同開発しましょう!沖縄のバジル畑を買収しましょう!

そんなとき、ハーブ料理パーティに来てくれた美女の執筆家がハーブレシピの電子本出版を提案します。即断即決、1か月後に第一稿を書き上げました。ハーブを世に届けるため、私個人ができることはなんだろう?を具現化した第一歩でした。会社の枠を飛び越えたきっかけでもあります。



コロナで売上は激減。取り組んだ3つのこと

2020年4月、会社の売上は前年比マイナスです。ホテルやレストランなど外食産業向けの食用フレッシュハーブのキャンセル続きが原因です。一方でガーデニング需要のハーブ苗はニーズが高まります。

コロナ情勢に入った3月からの3か月間、3つのことに取り組みました。1つ目は会社インスタグラム担当になります。

1日平均2投稿のペースですすめてきた『ハーブ農場で働くわれらのハーブごはん』シリーズはハーブ職人たちが普段食べているハーブごはんをカンタンレシピとともに紹介するシリーズです。市販のカレーパンにバジルを挟む、カップヌードルにルッコラをトッピング、雪見だいふくにチャービル。ハーブど真ん中にいるハーブ職人たちの食べ方は驚くほどカジュアル。フライパンどころか、包丁もまな板も必要なかったのです。

2つ目に取り組んだのは食べられる生ハーブブーケの商品開発です。商品の可能性を知りたくてインスタ通販でご案内してみたところ、即日完売。手応えを感じた食べられる生ハーブブーケを会社の通販サイト主戦場である楽天市場ラインナップに加えることに成功します。

3つ目はマスコミ向けプレスリリースです。ガーデニング用ハーブ苗の巣ごもり需要の急激な高まりにより、楽天市場通販サイトのGW期間売上は前年の90倍に跳ね上がりました。この実績数値に加え、ハーブはヨーグルト、納豆、キムチに並んで、免疫力を上げる歴史的事実、そして無印良品 銀座でデビューした食べられる生ハーブブーケの情報を盛り込み、テレビ局などトータル100社に向けてニュースレターを郵送。大手報道機関からお問い合わせをいただき、ハーブ特集へと繋がりつつあります。

無印良品 銀座さまで売上好調『食べられる生ハーブブーケ』


現在は、食べられる生ハーブブーケの営業に取り組んでおります。無印良品世界ナンバーワン旗艦店の銀座で入荷の翌日には完売を記録。一本一本、丁寧に摘みたてたばかりの4種のハーブを組み合わせたブーケです。お部屋に飾って香りを楽しむことはもちろん、見た目もチャーミングで、お料理やハーブティーにも使えるのです。いままで袋やパックに入っていて香りや美しいフォルムをなかなか伝えられなかったハーブの素晴らしさが一目で伝わる魅力的な商品なのです。

『食べられる生ハーブブーケ』は、無印良品 銀座さんで期間限定商品から定番へと格上げとなり、日本で一番元気なスーパーのオオゼキさん、ハーブの聖地と私が勝手に呼んでいるナショナル麻布さん、世田谷マダムの集まる信濃屋さん、プレミアムスーパーのクイーンズ伊勢丹さんなどでも販売スタートしました。

ハーブを届けるためにやれること全部やる!

個人的な活動も加速します。ごはんを楽しい気分で作りたい、おうちでリラックスしたい、感染したくない、大事な家族を守りたい。ハーブはすべて応えられます。誰にも頼まれてはいませんが、ハーブを届けたい使命感と焦燥感だらけです。

まず、ワケありでお蔵入りしていた初のハーブレシピ本『作って、食べて、満たされて 私を幸せにするハーブレシピ』をamazon kindleで出版しました。

おかげさまで、たくさんの方にダウンロードしていただき、発売9~10日目にかけて、Amazon売れ筋ランキングkindle部門料理レシピランキングで第1位を獲得。

先に紹介した友人のDMは、ハーブハンバーグをお料理中でした。

ハーブハンバーグに使うタイムの扱いを文章で伝えるのには限界を感じたため、YouTubeデビューしました。

『映像道場』に入門し、1から動画を学び始めました。今年のGWは、女優ライトを購入し、はじめての動画撮影にチャレンジです。映像師匠からのフィードバックは、『カメラのど真ん中でハーブを熱く語りなさい。』でした。

さらにマスコミ向けハーブ活用オンラインセミナーもスタートしました。

「御社のハーブは本物だからです。」

青山フラワーマーケットさまに、どうして、うちの会社と取引してくださるのですか?と聞いたとき、「御社のハーブは本物だからです。」と断言されました。会社のことも、ハーブの底力も、届けたい想いが溢れてしまい、空回りも、軋轢もしょっちゅう起こしまくってます。

来年で50歳。今が史上最高レベルで元気

来年2月で50歳を迎えます。夢中になって、子育てに集中していた専業主婦40代より、妊娠と出産を4回繰り返したフルタイムワーママ30代より、1日16時間モーレツに働いていた働きマン20代より、いまが一番元気です。

気づけば、しつこい咳、偏頭痛、PMS、冷え性など病院に行くほどのことはないマイナーな症状ははいつのまにか治っていました。いらいらすることもありません。

子供たちがインフルエンザや胃腸炎になり、密接看病しても私には伝染らないですし、熱を出して寝込んだりすることは、ここ2年以上ありません。

昨年3月、東京マラソン完走した翌日も普段通り、ハーブ商談です。

シミやしわも増えるばかりなので、女優ライトだの、加工アプリにお世話になることもありますが、にんにく注射もサプリも飲んでおりません。私がいつも元気なのは、たっぷりの睡眠と、ハーブのおかげです。

夢は「マツコの知らない世界」でハーブ出演

私の夢は、TBS「マツコの知らない世界」に出演してハーブを届けることです。そして、日本中にハーブを届け、ハーブを庶民のものにすることです。マツコさんに食べていただきたいメニューも決まってます。

ディルとイタリアンパセリで作ったハーブディップ


スイートバジルで作ったジェノヴェーゼのファルファッレ

ハーブガーリックバターをたっぷり塗ったバケット

ローズマリーポテト&チキンのグラタン

タイム、ベイリーフ、レモングラスのゴボウ入りカレー

ハーブピクルスやディルの手鞠寿し

デザートはハーブチョコレートと

スペアミントのパンナコッタ

食後はレモンバームのフレッシュハーブティー

マツコさんに声を大にしておすすめしたい最強ハーブはセージとローズマリーで、セリフも決まってます。

「マツコさん!いつまでも元気でいてほしいので免疫力がめちゃくちゃ上がるセージをぜひお家で育ててくださいね!」

「セージのある家に死人はでない」ということわざもあり、セージは葛根湯並みの威力を発揮します。

次はローズマリーです。

「マツコさんにはいつまでも美しくいてほしいので毎朝ローズマリーをスムージーにして召し上がってくださいね!」

ローズマリーは女性の味方でアンチエイジングハーブです。これさえ、食べておけば、生理が来るのが楽しくなり、肌つやもよくなります。

そして、ハーブ料理ワンポイントレッスンもすでに考えています。

和の食材に置き換えメソッドです。大葉のように刻んで、冷奴や納豆、お味噌汁、サラダにトッピングしてみてください。また、ローズマリー醤油、ハーブ味噌など、ハーブは和との相性も抜群です。

生姜やニンニクのように、ローズマリーやタイムを肉や魚と一緒に焼くと、風味がぐっと良くなり、美味しく仕上がります。

肉のハナマサに売ってる2キロ880円の鶏むね肉にディルやタイムを巻いて作るハーブ鶏ハムは絶品です。ブランド鶏肉である必要はありません。 ハーブはまさに庶民の味方なのです!!!


私?まだまだパート主婦です。先週も、出荷日を間違ってしまい、収穫隊やパック場の方々にどえらい迷惑をかけてしまいました。真っ先に人員整理の対象ですね。まっ、そうなったら、坂の上にある八百屋のマダムになります。八百屋さんだったら、遠慮なくお客様にハーブおすすめできますからね!

#キナリ杯後夜祭 #キナリ杯#ハーブ#ハーブ料理コンシェルジュ#マツコの知らない世界


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