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タチコマと織りなす特別な存在のゆきちゃんとの思い出の物語〜攻殻機動隊 SAC_2045 持続可能戦争を観て シマムラ・タカシにシンパシー〜

動画で深堀り!

タチコマに感じる郷愁(ノスタルジア)

何を隠そう、筆者は会社のSlackのアイコンをタチコマにしています。ごく一部では「タチコマニキ」と称されるほどです!タチコマをアイコンにしている理由は、タチコマになりたいからです。自由で、好奇心旺盛で、結局は草薙素子に操られている(女性の手の中で踊るのは幸せだと思います)。もう一つの理由は、攻殻機動隊とタチコマに対する郷愁(ノスタルジア)だと思います。前回の記事で、感動するポイントが他人とは異なると述べましたが、シンパシーを感じるポイントも独特です。

作中に登場するシマムラ・タカシも郷愁ウイルスを作っていました。作中には、彼の幼少期の悲しい思い出が描かれています。彼は大切な人を失った悲しい記憶を意図的に思い出しているのです。シマムラ・タカシは、ユズの幻と会話しているように見えます。私も…変わり者だと思われるかもしれませんが、目に見えない大切な人との会話を幻覚することがあります。

攻殻機動隊と私

攻殻機動隊に夢中になった頃、結婚して間もなく、妻の母が余命宣告を受け、妻の実家にできるだけ近づくために、私たちは福島県いわき市に引っ越しました。住まいは本来一人暮らし向けで、私たち夫婦が暮らすには狭い1Kのマンスリーマンションでした。それも会社の厚意で借りていたものです。お金がなかったので、娯楽はほとんどありませんでした。
しかし、そのマンスリーマンションには有線放送が備わっており、アニマックスが視聴できました。それが妻と私の楽しみでした。確か水曜日には、ZZガンダムの後に攻殻機動隊が放送されていました。続いては「空手バカ一代」があり、私たちは毎週その時間を楽しみにしていました。当時も今も、なんともユニークな番組組み合わせだと感じます。
当初はZZガンダムを目的に視聴していましたが、ある日、予期せず攻殻機動隊のオープニングが流れました。妻と私は以前「イノセンス」を観ていたので作品のことは知っていましたが、積極的には観ていませんでした。しかし、そのオープニング映像と「Inner Universe」というオープニングテーマのかっこよさに引き込まれました。
ちょうど第一話から視聴し、「これは毎回見なければ」ということになりました。最初はタチコマが鬱陶しく感じられましたが、物語がクライマックスに進むにつれて、私たちは完全に感情移入してしまいました。それからというもの、攻殻機動隊は我が家の定番となりました。

ゆきちゃんと紡ぐ、特別な家族の絆

唐突ですが、彼女は解離性同一性障害(多重人格)と診断され、さまざまな交代人格がいました。その中には2歳か3歳くらいの女の子の人格があり、「ゆきちゃん」と名乗っています。いたずら好きで困りますが、こんなに小さな子はなぜこんなに可愛いのでしょうか?
※彼女と多重人格に関する詳細については、以下のリンクを参照してください。

このゆきちゃんは僕に懐いてくれるだけでなく、「まちゅーさんはゆちのパパなの!」と言ってくれます。血の繋がりや、彼女が実際は妻であることを超えて、まるで本当の娘のようです。一緒に遊ぶ時間は、かけがえのないものでした。シマムラ・タカシとユズの関係に似たようなものです。ゆきちゃんの可愛いエピソードは本一冊分になりそうですが、今後少しずつ話していきたいと思います。シマムラ・タカシにシンパシーを感じるのは、ゆきちゃんのことを思い出すからです。

なんでこんなにタチコマに郷愁を感じるんだろう

先ほど紹介したリンクの小説には、妻とゆきちゃんとの別れの様子を書いています。ゆきちゃんは別れ際に、「まちゅーさん、ゆちはいなくならないよ。すがたはみえなくても、いつもまちゅーさんのちかくにいるからね!ムシしたらケトばすからね!」と言ってくれました。
また、こんな会話もありました。
「ゆちはね、クモにのれるんだよ」
「どうしてクモなの?」
「タチコマちゃんのモチーフがクモだからだよ!クモはゆちのタチコマちゃんなの!」
タチコマを好きになり、感情移入するようになった理由は、ゆきちゃんとの思い出や郷愁から来ています。そして、タチコマの明るさや好奇心が、ゆきちゃんと共鳴する部分もあるのかもしれません。
もし、タチコマになれたら、ゆきちゃんを背中に乗せて一緒に走ったり、飛んだりして、遊びたいです。
きっとゆきちゃんはこの文章を書いたことも「ぐふぅ〜」と言って照れ笑いしているに違いありません。

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