マットレスから学んだこと〜ここは日本ではないオーストラリア〜
我が家は1 LDKに夫婦2人暮らし。クイーンサイズのベッドに2人で寝ている。夫は元々寝つきが悪く、夜中に何度も寝返りを打つ。身長183㎝、体重100kgの元ラガーマンが動くとベッドは音を立てて揺れる。揺れる〜ベッド〜体じゅう感じて〜🎶(by ZARD)。記者を辞めてようやくぐっすり眠れると思ったのに。
朝起きると夫は「How was your sleep?(寝れた?)」と聞いてくる。私の返事は大体「Not great(あんまり)」。その度に夫はバツが悪そうに「Sorry」と言い、その日の晩はソファで寝る。そしてまたベッドに戻る、ソファで寝る、の繰り返しだった。
なんて優しい夫、と思ったらどっこい。なんと最近、私の寝相が悪いと言い出した。顔にパンチされたとか、足が半分はみ出ているとか。挙げ句の果てに、本当はこの方が寝やすいんだ、と逆さまに寝始めた。夜中に枕と間違えて私の足をつかむこともあった。勘弁してくれ。
キングサイズ購入
昨年末、ついにキングサイズのマットレスを買うことにした。次の家が決まったら新しいベッドを買おうと言い続けてきたが、2人とも我慢できなくなった。私はダブルベッド2つが良かったのだが。それに1日の3分の1の時間を過ごすベッドは妥協しない方がいいとの意見も一致した。
12月26日はBoxing Dayといって、オーストラリアでは至る所で年に最大のセールが開かれる。私たちはカンガルー・マットレス(仮名)のウェブサイトで割引されたキングサイズのマットレスを購入。1月12日〜29日に配達予定とのことだった。
え、幅ありすぎない?「日本だったらあり得ないよね」と夫は日本の宅配の素晴らしさを語り出した。でもまあ、クリスマス休暇も挟んでいるし、人気商品なのかもしれないし、ここはオーストラリアだし…と考え気持ちを落ち着かせた。
翌週、Boxing DayにAmazonで注文したキングサイズのベッドフレームが先に届いた。あとはマットレスを待つのみ。
マットレスを迎える準備
「来週15日(月)か16日(火)にお届けします」。1月12日、カンガルー・マットレスからメールが届いた。
お、思ったよりも早い。やったー。キッチンで夫とハイタッチ。
で、どっちなん?月曜日なの?火曜日なの?
夫「知らん。直前に連絡が来ると思う」
14日(日)午後、新しいマットレスを迎える準備をした。クイーンサイズのマットレスを寝室からリビングに移動させ、古いベッドフレームを解体。キングサイズのベッドフレームを組み立てた。
リビングに移動させたマットレスは、L字ソファとテレビ台の間にきれいにすっぽりはまった。一晩そこで寝ることになった。1日か2日ぐらいはこういうのもいいよね、なんかキャンプみたいだね、と夫と2人でワクワクしながら眠りについた。
待てど暮らせど
15日(月)、在宅勤務の夫とカンガルーを待った。いつ来るか分からないので、家を空けないように外出は交互にした。
…来なかった。
16日(火)、今日だと思い、また家でカンガルーを待った。
……来なかった。
痺れを切らした夫が宅配業者に電話するも、カンガルー・マットレスに聞いてくれという。当のカンガルーは「Delay」の一点張り。理由も言わない。
そして今
1月19日現在、カンガルー・マットレスはまだ届いていない。寝室ではキングサイズのベッドフレームがいつ来るかも分からないマットレスを待っている。そして私たちは今夜もソファとテレビ台に挟まれたマットレスで寝る。いつまで続くの、この生活。
夫はマットレスに寝転がってテレビを見ている。「ソファとマットレスをくっつけるのって結構いいな〜もうこのままでいいっか」と言って笑っている。
ひとつ学んだのは、オーストラリアでは早めに準備しない方がいいということ。改めて思ったのは、ここは日本ではないオーストラリアだということ。