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【フリーランス覚書】報酬不払~少額訴訟まで・その10

こんにちは!子育てクリエイターの中川治之です。

長々と書いてきた報酬不払い~少額訴訟までの思い出も、ようやっと最終章です。


目次
  第1章 「発端」 出会い~業務開始
  第2章 「疑惑」 会社設立の誘い~支払遅延
  第3章 「未払」 再三の催促
  第4章 「不払 やがて音信不通
  第5章 「行動①」 法的措置開始~内容証明
  第6章 「行動②」 少額訴訟申し立て
  第7章 「行動③」 付郵便送達(?)
  第8章 「決着 審理当日
  第9章 「顛末」 強制執行とは
★ 最終章 「後書」 エピローグ・おまけ


最終章 「後書」 エピローグ・おまけ

少額訴訟の判決が出ても支払わないT氏に対し、最後の手段である強制執行を検討しましたが、そのためには相手が口座を持っている銀行と支店名を自分で調べなければならないという理不尽なハードルの高さに断念。
不払いの回収を諦めてしまいました。

裁判には勝てても、本当の意味でT氏に勝つことはできなかったのです。


…つくづく、「法律って何なの?」と思います。

どう考えても、被害に遭った側の負担が大き過ぎるように思います。

とりわけ納得がいかないのは、こちらが「不払い」という実質的・精神的な損害に加えて、少額訴訟のための調査や手続き、またそれにまつわる費用、時間など多くのものを犠牲にしたのに対し、T氏がしたことはたった一つ

無視

だけ、ということです。

支払いの催促も、内容証明も、裁判所からの呼び出しも、訴訟の判決も、全て無視するだけで、金銭を払わずに逃げ延びたわけです。

法律が「弱者の味方をするもの」だとか、「正義を守るもの」である、というような幻想は抱いていませんが、公平性を保とうとするあまりに不公平になってやしませんか? と問いたくなってしまいました。


◆◆◆


せっかくいくつかの仕事を一緒にして、一時は新会社に誘ってくれるところまで接近したにもかかわらず、報酬を払わず音信不通になってしまったT氏は、今でも活動をしています。

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もう近況はあまり追っていませんが、少し前にはクリエイターとクライアントを結ぶ登録制のマッチングサービスのようなものを立ち上げたり(すぐ頓挫した模様)、「日本のアートを底上げする」という壮大な謳い文句でトークイベントを開いたりと、精力的に活動していたようです。

頻繁にやり取りをしていた頃は、「たくさんの人に仕事を与える人間になりたい。」など、夢のあることを語っていました。

そんな人が、何故たった一人のフリーランスにすら報酬を払わず逃げるのでしょうか?

子沢山であるとも言っていましたが、自分の振る舞いを子供たちに誇れるでしょうか?


いっぽう僕は、自分の愚かさのために不払いという損害を被ってしまったことを、これからも奥さんと息子に対する負い目として背負っていかなければなりません。


願わくば、読んでくださった皆様がこのT氏と無縁であって欲しいと思いますが、もしかすると初期の僕のようにT氏と良好な関係を築いて仕事をされているクリエイターの方もおられるかも知れません。

ですので、今回はT氏の名前や会社名を伏せて発表することにしました。

しかし、T氏が必要とあれば不払いも辞さない人間であることを僕は身をもって知っているので、同じように被害に遭われた方が他にもいらっしゃるのでは、と危惧しています。

情報交換できることもあるかも知れませんので、心当たりがある方はご連絡いただければと思います。


そして、皆様がT氏に限らず不払い業者とのトラブルに遭わないことを心から祈っております。


あと、法律的には無理でも、T氏には何らかのバチが当たって欲しいなと思っています。
財布をしょっちゅう落とすとか、常に赤信号に引っ掛かるとか、毎晩なぜか寝苦しいとか。


補足(蛇足)

少額訴訟が終わった後、裁判所から「切手が余ったから」ということで大量に切手が返却されてきました。

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この切手どないするねん…

返却してくれるのは良いのですが、今後この微妙な金額の切手を頑張って使っていかなければなりません。

キャッシュレス化を推奨しているこの時勢に、切手で支払い、切手で返金するとは、つくづく公的機関って……と思わざるを得ませんでした。


お金関係のまとめ

最後に、不払い金額と訴訟費用、その他必要経費などを憶えている限りまとめました。

◆正味の出費

・不払い報酬:146,000円

・e内容証明(2回分):1,212円×2=2,424円
・少額訴訟申請:7,035円 *切手・印紙で支払い
・期日請書FAX返送料:50円
・登記簿情報閲覧料:500円
・付郵便送達上申書郵送料:82円
・裁判所へ追加支払い:4,052円 *切手で支払い

・切手の払い戻し:▲920円 *切手で払い戻し

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計:159,223円

これに加えて、

◆付随した出費

・簡易裁判所への交通費:車なので不明
・遅延金:現在も加算中(H31.1.1より年6%の割合で加算という判決)
・ストレス解消のためのピーナッツブロックチョコの暴食費:多過ぎて不明
・訴訟または訴訟準備に時間をとられたことによる機会損失:計り知れず

でした。


◆◆◆


以上、長々とお付き合いいただき、誠にありがとうございました。
心の闇を吐き出すことができて成仏できたのか、ずいぶん気持が楽になりました。

今となっては高めの学費を支払って社会勉強をしたと思ってはいますが、完全に諦めたわけではないので、何か方策が見つかればやってみようと思っています。


2020年4月から民事執行法が改正され、財産の開示に関するハードルが下がったということも風の噂で聞きました。

これによって、債権者が債務者の口座情報などを得ることがこれまでと比べて容易になるので、強制執行できる可能性が高くなったようです。

まだ希望があるかも知れません。

詳しくは調べていませんし、今はコロナの影響で、財産の差し押さえ等も難しくなっているのかも知れませんが、今後もし動きがあればまたnoteで発表できればと思っています。

<最終章・おわり>


◆◆◆


※ここから先は、「おまけ」としてT氏の七色の言い訳集を掲載したいと思います。

負のオーラが強過ぎるので、恐縮ですが有料エリアとさせていただきました。

有料エリアには、チャットワークなどでやりとりしたスクリーンショットをそのまま添付しています。(T氏の名前などは伏せています)

不払い業者がどんな言い訳をするのか、ご興味がある方のみ閲覧していただいてご参考にしていただければと思います。


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