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普段着OK!プラハで念願のクラシックコンサートに行ってきた【2023年5月中欧旅行】

2023年5月、アメリカ人の夫とふたりでチェコ、スロバキア、ハンガリーを旅行中です。これを書いている今日現在は、スロバキアの首都ブラチスラバにいます。

ブラチスラバのメルヘンな青の教会。

【2023年5月中欧旅行・これまでの記事】

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旅先に正装を持っていきたくない問題

ヨーロッパを旅すると、オペラハウスなどを訪れる機会がありますよね。素晴らしい内装を見ると、やっぱり「どうせなら本場でオペラを鑑賞してみたい」とか思うものです。

前回の記事のプラハ市民会館。こういうところでコンサートを聞いてみたい。

参考:

でも、問題は「正装を旅行に持参しないといけない」ということ。

女性なら、正装って言ってもワンピースとそこそこの靴があれば、普通にドレスアップしているように見えるので、そんなに難しくありません。スーツケースにくしゃっと入れても皺にならないワンピースもありますしね。

問題は、むしろ男性です。靴もかさばるし、ジャケットやワイシャツとなると、シワも心配です。

旅先で荷物を持ち運ぶ必要のない優雅なクルーズ旅行ならいいですが、自分でスーツケースを持って移動しつづける周遊型の旅では、そのたった一回のオペラ鑑賞のために正装を荷物に入れて持ち歩くのは、正直厳しい・・・

なので、これまで夫と「ヨーロッパでコンサートとかオペラとか行きたいよね」と何度も言いながら、一度も実現したことがなかったのです。


プラハにはカジュアル服OKのコンサートがあった

でも、プラハにはカジュアルな普段着で参加できるコンサートがあったんです!

それは、教会のコンサート

プラハ各地の教会で、毎日のようにプロの演奏家によるコンサートを聞くことができるんです✧*。٩(ˊᗜˋ*)و✧*。

こういうパンフレットが、街中でたくさん配られています。

このコンサートは、主に観光客がターゲットなので、カジュアル服で聞くことができます。

私たちは、カレル橋近くの聖サルバトール教会(St. Salvator Church)というところのコンサートにしました。演奏は、Royal Czech Orchestra(王立チェコオーケストラ)。

コンサートの時間は1時間程度。旅先で3時間とかのオペラはスケジュール的にきついけど、1時間なら気楽に行けます。

席に番号が振られていて、指定席になっています。前方の席は値段も上がります。

私たちは、どんなものか分からなかったので、後方の一番安いチケットを購入。日本円で一人4,200円くらいでした。教会の窓口以外に、オンラインでもチケットが買えます。

https://www.pragueticketoffice.com/


教会コンサートでさらに嬉しいのが、観光客のために「みんな知ってる超有名な曲のおいしいとこ」を寄せ集めて演奏してくれること!

たとえば、私たちが行った教会コンサートは、

・ビバルディの「四季」
・モーツァルトの「レクイエム」
・シューベルトの「アベマリア」
・ベートーヴェンの「運命」

などなど、どんなにクラシックに疎い人でも「この曲知ってる!」というものばかり。

街中でもらえるパンフレットには曲目も書いてある。


そして、チェコと言えば外せないスメタナの「モルダウの流れ」も、もちろん演奏されます!私は中学校の音楽の授業で習った記憶がありますが、チェコ人にとっては、聞くだけで熱いものが込み上げる心の歌なんだそう。

プラハを流れるモルダウ(ヴルタヴァ)川。

コンサートの曲目はパンフレットに書いてあるので、それも見てどの教会のコンサートを聞くか選んでもいいと思います。

ちなみに、プラハのコンサートの場合は、だいたいどこでも似たような曲目でした!モルダウの流れも絶対に入ってたし。


教会コンサートは音響も素晴らしかった

実際にコンサートに行ってみた感想は、ほんとに素晴らしかったの一言です。楽器はバイオリンやチェロなどの弦楽器でしたが、「アベマリア」などはオペラ歌手の歌もありました。

はっきり言って、教会の音響をナメてました。コンサートホールのように大きな空間ではない上に、演奏家たちがすぐ近くにいるので、音がものすっっっっっごく響きます。オペラ歌手の歌声も、地声なのに大迫力。ずっと鳥肌立ってました。

教会の正面の宗教画や高い天井の装飾を見ながら聞く音楽は、なんとも神々しくて、「神様が存在するに違いないって実感した人の感覚って、こんな感じだろうか」と思ったりしました。

教会でコンサートなんて考えたこともありませんでしたが、パイプオルガンの音が美しく響くように設計された建物なんだから、音楽が素晴らしく聞こえないはずがない。

ただ、教会コンサートで一つだけ難点があるとしたら、それは教会の椅子はめちゃくちゃ座り心地が悪いということ。聞くのは1時間が限度だなと思いました。

これだけは、コンサートホールの座り心地のいい椅子には敵わないですね。

コンサートがあった聖サルバトール教会の眼の前には、カレル橋があります。

緯度の高いプラハの5月は、コンサートが終わった夜9時過ぎにようやく空が暗くなりはじめます。

カレル橋からの夜景もきっと素晴らしいんだろうけど、なんせ夜10時を過ぎないと暗くなりません。時差ぼけと歩き疲れで、完全に暗くなるまで待つには至りませんでした・・・

カレル橋からアパートメントへの帰る途中で、だいぶ暗くなった旧市街広場。

貴重な夜景の写真(苦笑)


というわけで、いずれはちゃんとしたオペラやコンサートにも行ってみたいとは思うのですが、今回思いがけず普段着で参加できたプラハのコンサートに大満足でした!

この記事の続き↓


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