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悪質英語コーチングや翻訳講座を見分ける方法

先日、新しいコミュニティメンバーさんのコンサルの中で、今までの勉強法や使っているオンライン英会話などの情報をいろいろお聞きしていました。

するとその男性は、某大手の高額英会話コーチングを受講した結果、まともな指導が受けられず「コーチングがものすごく雑で、100万円くらいドブに捨てたようなもんです」とおっしゃっていました(涙)


最近、すごく高額な英語コーチングが乱立しています。正直、私からしたら「なんでそのサービス内容でこんなに高くなるのか、意味がわからない」というものがたくさんあります。

もちろん、成果が出ている方もいるでしょうし、高額なコーチングが全て悪いとは思いません。でも、最近の英語コーチングブームには注意していただきたいなと思っています。

高額な英語コーチングスクールは、多額の宣伝費を投じて有名スポーツ選手を広告塔に使ったり、Facebookやインスタで大々的に宣伝をしています。で、その広告宣伝費は、当然ながら生徒さんが払う高額な授業料から出ています。


そうやってお金を回していくのが商売というものなので、それが悪いと言うつもりはありません。でも、たくさん生徒を入会させて、たくさんコーチを雇って・・・となると、そのコーチ全員の質を高い基準で保つのは、非常に難しいだろうなと想像できます。

広告の中の夢のような言葉に惑わされず、「本当にこの金額に見合う成果が得られるだろうか?」と冷静に立ち止まって考えてみることが必要ではないかと思います。


また、注意してほしいのは、あなたが生徒として英語コーチングを受ける場合に限らず、「英語コーチとして起業しませんか?」というコーチ養成講座もです。

「自宅で得意な英語を教えながら高収入を得よう」という主旨の英語コーチ養成講座も、最近はものすごくたくさんあります。もちろん、それも全てが悪いとは全く思わないし、その講座のおかげで収入が得られるようになった方もいるでしょう。

でも、その養成講座が高額な場合は特に、「養成講座終了後は、在宅で自分の好きな時間に英語を活かして働き、高収入が可能」などと甘い宣伝文句があったら、ぜひ注意してください。


悪徳在宅翻訳講座

2〜3年前、「半年で翻訳家になれて、年収1000万円稼げるという講座を知ったのですが、愛さんはどう思いますか?」というお問い合わせを読者さんからいただくことがめちゃくちゃ増えた時期がありました。

今思えば、当時は「高額な在宅翻訳者養成講座」が乱立した時期でした。ちょうど今、高額な英語コーチングや高額な英語コーチ養成講座が乱立しているように。


もちろん、すでに実力があって、あとはちょっとのきっかけが必要だという段階なら、英語コーチングであれ、在宅翻訳講座であれ、それが起爆剤になるかもしれません。サービスの内容そのものは、真っ当なものかもしれません。

でも、英語を勉強してきた人や自分で商売を立ち上げたことがある人なら誰でもわかることですが、英語も独立起業も、そんなに甘くないです。

・たった半年でペラペラ
・在宅で年収1000万円

とか、そういうのは、全部詐欺と思った方がいいです。


たとえば、私に情報が寄せられたある在宅翻訳講座では、受講生をトライアルに受からせるために、トライアル(試験問題)の共有や履歴書での経歴の詐称などを勧めていました。

その結果、実力がないのにトライアルに合格する受講者が続出することになりました。(当たり前ですね)

それに怒った翻訳請負会社が、「その翻訳講座の受講生はもう合格させない」という措置をとる事態に発展しました。まあ、経歴詐称を勧める翻訳講座って、どう考えてもろくなもんじゃないですよね(;・∀・)


みんなが憧れる仕事が、穴場なわけがない

在宅翻訳者といえば、誰もが一度は憧れる仕事ではないでしょうか。

自宅で好きな時に仕事ができて、高収入。仕事量は自分次第。そんな仕事がほんとにあるなら、誰だってやりたいじゃないですか?


じゃあ、なぜそんなに憧れる人が多い仕事なのにやっている人が少ないかというと、「そんなに甘くないから」ということに尽きます。

みんなが憧れる仕事が、「穴場」とか「今がチャンス」なはずがありません。(´;ω;`)


ChatGPTが大ブームの現在は、「中学生レベルの英語力でも、AIを使った在宅翻訳で高収入」という宣伝文句の求人広告を、よく見かけるようになりました。

が、冷静に考えれば、中学生レベルの英語力でAIを使ってできるような簡単なことを、わざわざお金を払って人間にやらせるはずがありません。ましてや、高収入であるはずがありません。

そういう広告は、「この翻訳者講座を受講したら、仕事を斡旋します」と言って高額講座に誘導する詐欺商法の可能性が高いだろうと思います。


これから求められる人というのは、「機械にはできないことができる人」です。

機械でできる翻訳は、今後全部機械がやるようになります。

一瞬で、
超低コストで、
文句ひとつ言わず。

「この分野のこの翻訳は、ぜひあなたに任せたい」と言ってもらえるような人でなければ、今後はだんだん苦しくなっていきます。もちろん、翻訳に限らず、多くの仕事がそうなっていきますが・・・


悪徳講座やサービスに引っかからないために

じゃあ、多くの講座やコーチングがある中で、どれを選んだらいいのでしょうか・・・?


1.リアルの知人や友人の口コミで選ぶ

いい講座やサービスを選ぶコツは、「リアルの知人や友人の口コミ」で選ぶというのがまずは一番です。

あなたが信頼するお友達や同僚で、実際にそのサービスを使ってすごく良かったという声があれば、高額なだけでたいして中身のない(あるいは詐欺的な)サービスである可能性は低いと思います。


2.サービス提供者の普段の発信から判断する

次に、リアルでそういう知人がいない場合は、「サービス提供者の普段の発信から判断する」というのも、リアルの口コミには劣りますがお勧めです。

翻訳者養成講座にしろ、英語コーチングにしろ、普段、その人がどんな思いで指導をしているのか、どんな人柄でどんな理念があるのかがちゃんと見える人が良いと思います。そしてあなたが共感し、信頼できる人を選んでください。


最近は、個人の英語コーチもブログを持っている方がたくさんいるので、判断材料が増えています。立派な実績だけがドーン!と掲載されてるけど、検索しても個人ブログもX(Twitter)も何も見つからない講師の場合、様子を見たほうがいいかもしれません。

ブログやXがあったとしても、最近作ったばかりのアカウント、あるいは講座を絶賛する口コミや講座の宣伝ばかりの場合は、残念ながらあまり信頼できないです。口コミは、おそらくサクラ(ステマ)です。

個人で発信しているアカウントが見つからない場合、架空の人物かもしれないし、実在の人でも、後ろに強力な(悪質な)プロモーターがついて高額で煽るような商売をしている場合も、よくあります。


私の場合、メルマガやブログで、普段どんなことを考え、どう英語を指導しているか、読んだ方にどうなってほしいかをお伝えしています。

だから、私のところに来てくださるお客様は「TOEICの点数をとにかく上げてください!」みたいな人は、一人もいません(笑)。私自身、TOEIC高得点でも実力が伴わないことに悩み、「ただスコアアップしても意味ない」と知っているし、そう発信しているからです。

私たちのお客様は、私や夫の考え方や人柄などを知ってくださり共感してくださっている方ばかりなので、皆さん、めっちゃお心の良い人ばかりで、とても気が合います。

そんな感じで、「普段の人柄」がよくわかって共感できる人を選ぶと、「こんなはずじゃなかった!」という後悔が起きにくいと思います。


3.業界で古くからやっている、実績のある会社を選ぶ

とは言え、英語コーチであれ翻訳講座であれ、個人の先生ではなく会社を選ぶ必要がある場合もありますよね。そういう時は、「その業界で古くからやってる、実績のある会社」を選ぶのが、一番間違いがないと思います。

古くからやってるというのは、「大きな不祥事や生徒のクレームが少なく、安定的に商売をやってきた」という証です。

逆に、問題が多い会社の場合、今の時代はネット上で悪い口コミが溢れるので、すぐに社名やサービス名が変わります。でも、バックについてる悪質プロモーターはいつも同じ・・・という(;・∀・)


まあ、英語コーチングは新しい会社ばかりなので判断が難しいですが、たとえば通訳や翻訳だと、サイマルアカデミーやインタースクールはずっと昔からやってて、実績がある会社です。

もちろん、実績ある会社の講座でも自分のニーズやレベルに合うかどうかはまた別の話になりますが、講座の内容や講師の質については、それほど心配する必要はないはずです。


というわけで、今日は、「高額サービスに気をつけて」というお話をさせていただきました。世の中、そんなに甘い話はない。ということですね。

お役に立ったら幸いです!


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