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【応援ブランディングvol.3】応援の種類と応援の定義

応援の力について話を進める前に、まずは応援の種類について整理しておきたいと思います。

まず、あなたが考える応援とはどんなものでしょうか?

たとえば私の場合で言うと、子どもが通う塾へ送り迎えするのも形を変えた応援ですし、習い事の発表会を見に行くのも応援、友人がお店を出す時に花を贈るのも応援です。

ここでは、そんな応援の種類をライトな順に整理していきます。


まず一番取っつきやすく、誰もが一度は経験したことがあるのは「声援」ではないでしょうか。


ひいきにしているスポーツチームの試合や好きなアーティストのライブ、もっと身近なところで言うと子どもの運動会などで、「頑張れ!」と声をかける行為が声援です。


声援という行為では、短い言葉で相手を鼓舞することができます。この声援には、SNSやブログ、動画などの投稿に対して、ポジティブなコメントや「いいね!」を押すデジタル上でのアクションも含まれます。



次に、社会的な活動や被災地などに対して自分の力を使う「ボランティア」、同じく金銭的な支援を行なう「寄付」も応援です。



ここからが本書における応援の定義に関係してくる領域です。

私たちがビジネスを行なう上で一番の応援は、やはり商品やサービスを【購入】してくださることでしょう。

下の図で言うと、一番下の階層①となります。


この購入には、クラウドファンディングやふるさと納税のような支援に近い応援購入と、その商品やサービスが必要であったり気に入ったから手に入れる通常購入があります。

いずれにしても、その商品やサービスに“好感”を持ってもらわないと購入されませんが、一度だけであればハードルはさほど高くありません。
ここはセリング(売り込み)で十分対応できる領域です。



その次の階層②は、一度購入した商品やサービスを再び購入していただく【リピート】です。

リピートはその商品やサービスにある程度“共感”してもらわないと発生しないため、マーケティング(売るための仕組みづくり)が必要となってきます。


さらにひとつ上の階層③は、商品やサービスを購入した上で、ポジティブな意見をまわりに広めてくれる【口コミ】やまわりの人に対して積極的にすすめてくれる【紹介】です。

ちなみに口コミは、デジタル上でレビューを書いたり、リアルな場でまわりに口頭で伝えることも含まれます。

この階層まで上がると、その商品やサービスに対して“共鳴”していないと行動が生まれないため、ブランディングの領域に入ってきます。



改めてこちらの図をご覧ください。

一番上の階層④では、対象ブランドに対して改善点や評価、アイデアを伝えてくれるなどの【適切なフィードバック】が行なわれます。

ここまでくるとお客様自身がブランドの関係者という意識を持ち、ともに新たな価値を創るという“共創”の精神が生まれているため、応援ブランディングの領域となります。


これらを総合し、拙著(愛され続ける会社から学ぶ“応援ブランディング”)では「応援」を次のように定義しています。


〝対象ブランドの商品やサービスを購入したり、口コミやまわりの人に紹介するなど、ブランドにとってポジティブな行動を能動的に起こすこと〟


ポイントは〝能動的に〟という部分にあります。

企業側がお願いするのではなく、お客様が自ら考え、ポジティブな行動を起こしてくれるようになることが真に応援されるということなのです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!


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