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『子供のために』助けを求めてみてほしい~ひとり親支援のあれこれ~

舞浜の2563円の煌きに思いを馳せる。

今回はちょっと有益なことを書きますよ。

『ひとり親っていろいろ手当あるんでしょ?』『我慢できない人たちがシングルになるんでしょ』『優遇されてていいね』『大変なのはひとり親だけじゃない』

以前、前澤友作氏にひとり親の実情の記事を紹介していただいてから、わたし自身も、ひとり親が実際世の中にどう見られているのか、Twitterのコメントを見てみることにした。

可視化して知ってもらうことが目的だけど、そもそもわたしの認識と世間にズレがあってもいけないなと思い・・・。

そうすると、結構こんなようなことが書かれていた。

反論したいことと、反論しきれないこととがあって、とても複雑な気持ちになった。

特にシングルになった経緯、事情は本当にひとそれぞれだから。

この風潮を断ち切らないと、ひとり親が、支援に頼る勇気が出なくなると思う。変えたい。

頼ろうと思えば利用できる支援はまあまあある。

今回はそれをいくつか紹介してみたいと思う。

わたしが個人的に利用してほしいと思うものをチョイス!


国が行っている支援

国が行っている支援は複雑なことが結構あるので、しっかり調べておこう。

【児童手当】

これはひとり親だけでなく中学生までの子供のいる世帯すべてが対象となる手当。

月5,000円~15,000円が子供の年齢や収入に応じて支給される。

でも、これは世帯の中で一番収入のあるひとに支給されるので離婚した際に注意が必要。

離婚して自動的に変更されるものではない。

元パートナー側に支給されていた場合には変更の申請が必須になる。

でも、これは役所側からは確認も助言もされないことが多いのでこちらから手続きを!


【児童扶養手当】

これは何度か書いてきた。

児童扶養手当はひとり親世帯が月額42,370円を隔月で受給できる支援。

満額もらえる収入をざっくりと計算してみた。

この場合の収入は給与所得控除を引いた額になる。

所得によってパーセンテージは違うけど、満額となると低所得になるので、給与所得×40%ってところ。

養育費の有無も絡んでくるけど、養育費のない場合、

年収166万円以下であればおそらく全額支給になる。

でも考えてもみてほしい。年収166万円って月々の手取り10万円そこそこ。

そこに手当を足しても14万円くらい。手当もらってるからって優雅に暮らせるわけはないんだ。

そして、ここに収入を調整してしまうと生活水準も上がらない。


【高等学校等就学支援金】

これはひとり親世帯の子供だけではなく、高等学校などへの進学に際して授業料などに不安のある世帯の子供が対象になる就学支援。

国から学校に支援金が支払われ、授業料に充当されるので、授業料の支払いで困ることはなくなる。

これは、かなり収入の枠が広いので視野に入れるといいと思う。

ここからが本当にお金がかかるのだから・・・。


【寡婦(夫)控除】

離別・死別によりひとり親になった寡婦(夫)が受けられる所得税、住民税の控除。未婚は対象外。(さすがに改正される見込み)

【自立支援教育訓練給付金】

就職に有利な教育訓練を受講する場合、受講料の一部が支給される制度。

看護師や理学療法士、美容師、理容師などの資格を取得するために専門学校などで受講する際に6割ほど受講料が支給されるので、手に職をつけて自立していくのに利用して損はない制度。


自治体が行っている支援

国ではなく自治体で行っている支援がほとんど。

お住まいの自治体で独自の支援を行っている場合があるのでチェックしてみてほしい!

【児童育成手当】

これは自治体によって制度が違うので、自治体によっては制度自体がないことも多々。ちなみにわたしの暮らす自治体は制度自体ない。残念。

たとえば東京都の場合、ひとり親世帯の子供、障がいをもの子供ひとりあたり月額13500円支給されるもの。(収入制限あり)

これは本当に自治体によるので、各自治体のホームページで確認したり問い合わせをしてみてほしい。


【ひとり親家庭等医療費助成制度】

自治体により助成の内容は違うけど、収入に応じて、医療費の減免、免除が受けられる制度。

非課税世帯の場合、全額免除になったり、ひと月の中で支払う医療費の上限があってそれ以上は免除になったりと医療費が気になって病院にかかれないという不安が解消されるので、利用していただきたい制度。

ぜひお住まいの自治体に問い合わせを!


【公営住宅への優先入居】

これはとても大きいと個人的に思う。

公営住宅の家賃は収入によって決まる。お住まいの地域によって家賃相場は違うので一概には言えないけれど、一般的な賃貸相場の半分ほどの家賃で借りられる。

どうしても古かったり、駅から遠かったりするけれど、最近ではリフォームされて綺麗になり、暮らしやすくなっているところも多い。

子育て住宅枠というのがあり、子供が18歳になるまでor入居から10年での退去を条件に入居することができる地域もある。

やはり収入の中で一番負担になるのが家賃。この家賃が節約できるだけでずいぶん違うと思う。

各自治体の住宅供給公社のホームページに空き状況や申し込み詳細があるのでそちらを見ていただきたい。


【住宅手当】

これは主に東京都心部での支援。

ひとり親に限らず収入などの条件が合えば8年間家賃に合わせた手当を支給する制度。

条件などは自治体によるのでこれも問い合わせが必要。

知っているひとも少ない手当なので、念のためお住まいの自治体にこの制度があるか問い合わせてみてほしい。


【交通機関割引制度】

JRの定期代が3割引で購入できるなどの支援制度がある自治体もある。

派遣やバイトで交通費の支給のないひとにはありがたい制度だと思う。

お住まいの自治体と電車やバス会社が独自に設定されているので、あればラッキーくらいで調べてみる価値があると思う。


【給付型奨学金】

返済の必要のない奨学金というものもある。

生徒自身の成績基準が非常に高いけれど、勉強をしたい、やりたいことがあるという生徒の夢をあきらめさせないための支援。

これはうちも申請している。


【日帰りレジャー割引】

個人的にとても使ってほしいと思っているこの割引制度。

テーマパークなどの入場料が割引になるので、子供を遊びに連れていきやすくなる。これはありがたい。

一例はやはり東京ディズニーリゾート!

これは東京都の一部の自治体で実施されているのだけど、調べると意外にも東京ディズニーランドを有する浦安市ではやっていない模様・・・。なんでかしら??

だいたいが入場パスポートが1枚2000円割引になるので、親1人、子供1人なら4000円も安くなる。大きい。

東京都実施自治体は、新宿区、世田谷区、杉並区、板橋区、北区、中央区など。

ひとり親家庭休養ホーム事業というものが東京都にはあって、自治体によって日帰りレジャーや宿泊施設が安く利用できる。(よみうりランドやサンリオピューロランドなど)


もし東京都にお住まいなら子育て支援課のページから調べてみてほしい。

生活はできても、子供と遊びに行くまでのお金がない・・・そんなひとがたくさんいると思う。

他の子と同じような暮らしをさせていやりたい。でも、できない自分に苛立ったり、情けなくて泣けてくること、きっとあると思う。

だからこの制度はどんどん利用してほしいと切に思う。

子供が子供でいてくれるのは本当に一瞬。その中で思い出を作れないのはきっと後悔してしまう。

子供のためでありあなたのためにも。


聞かない勇気

今挙げた支援の財源は税金だ。

国民の血税だ。

世の中には、ひとり親への支援に対して否定的なひとが一定数いる。

そしてわたしもそれは言われても仕方のないことだと思っている。

でも、それをわかった上で、否定的な意見を聞かずに利用してしまってもいいと思う。

子供のために。

ひとり親支援の支援の先は子供であって親じゃない。

児童扶養手当だって、みんな平気な気持ちで受給しているわけじゃないと思う。

そこを『いいね、ひとり親はいっぱい支援されて』という言葉にいちいち傷つくなら周りの声なんて聴かなくていいと思う。

自分の収入だけで生きていければそれがもちろん一番いいって思っているはず。

それが共働きでさえも生活が苦しくなる今の世の中、ひとりじゃ頑張ってもどうにもならない時期ってあると思う。

そんな時期の自己肯定感はとっても低い。

自己肯定感の低さは行き所のない不安と孤独に苛まれる。

そして卑屈になる。

それって誰もハッピーじゃない。

子供のために生きるって決めたなら、子供のために耳をふさぐのは必要な防衛策。

いつも思う。

否定的なひとも、絶対にひとり親にならない保証なんてない。

ひとり親に限らず生活が立ち行かなくなって、支援を受けない保証なんてどこにもない。

極論、自分の家族が飢えて死にそうだったらみんなどんなことだってすると思うし、プライドも何も捨てられる。非難なんて聞こえない。


ただ、『当たり前』なんて気持ちは絶対に持ってはいけない。

子供が小さいうちに受けた支援は、社会に返す気持ちでいないといけない。

たくさん稼いで、たくさん納税して、また困ってるところに還元できればいい。

だから、今、困っているなら、受けられる支援を利用するのは決して恥ずかしいことではない。

何度も言うけど、子供のためなのだから。



ディズニーリゾートの話で思い出したのだけど、昨年、房総半島ドライブ旅をした際、ヒルトン東京ベイの中華レストランを予約していた。

でも、わたしの進路ミスで、なぜか東京ディズニーランドのパーキングに入ってしまった。

友人とわたしはパニックになりつつ爆笑。

でも、そこは夢の国の誘導員さん。

通行証を車にくっつけてくれ、『行ってらっしゃい!いい旅を!』と手を振ってくれた。

あの日、ヒルトン東京ベイの中華レストラン王朝さんでいただいた、ひとり2563円のランチコース~煌(FAN)は最高においしくハッピーだった。

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次回はヒルトンでランチして、夕方くらいにインパークなんていうのもいいな。


明日、関東ではフェーン現象で6月とは思えない猛暑になるとのこと。

日本一暑いと言われる諸地域では35~6度予報。

皆さまお気をつけあれ。












子供と美味しいお肉を食べる貯金にさせていただきますっ!!