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【朗読劇】内股膏薬 あとがきのようなもの+おしゃべり

 このたびは朗読劇『内股膏薬』をお読みいただき、本当にありがとうございました<m(_ _)m>

 いつもお読み下さっている方はおわかりかもしれませんが、この脚本はわたしが所属する演劇サークルで実際に使ったものです。
 11月最後の土曜日に上演しました~!


 上演、と申しましても、今回はメンバーの一人が住む公団の集会所を借りての無料のアトリエ公演。


 上演時間も40分と短く、コロナ禍によるブランクですっかり錆びついてしまったわたしたちメンバーにはちょうどよい規模でした(*´▽`*)

 メンバーも前より減ってしまったんでね・・・なにせこの脚本、キャストはたったの5人ですから。


 あっ、もちろんですが、やるとなったら本気ですよ~!(*•̀ㅂ•́)و✧

 せっかく足をお運びいただいたお客さまに楽しんでいただく。それはチケット代を取らない無料の公演でも同じこと!


 午後の部、夕方の部と2回公演だったのですが、うれしいことに両方とも満席。計60名ものお客さまにご来場いただきました\(^o^)/


 観客のみなさんの笑い声は、舞台を作る上での最高のエッセンス!

 やっている間は緊張や心配やらで頭がいっぱいですが、こうして終わってみると、お客さまと共にあの空間を作り上げられたことは、世界中にありふれている素晴らしい奇跡のうちのひとつだったのだなぁと思います(´Д⊂ヽ

 しかし今回の舞台。これまでで初めてと言えるようなトンデモ事件が起こったのでございます・・・。



 というのも、実は・・・。




 キャストの1人が、本番前日にインフルエンザになってしまい、出演できなくなってしまったんです~!((+_+))


 お芝居をやり始めて20年以上の年月が経ちますが、正直、ここまでのピンチに遭ったことは初めて!

 舞台はナマモノですから、色んなアクシデントがあります。

 メンバーの一人が引っ込む舞台袖を間違えてしまい、用意していた衣装がないとか。

 前日のリハーサルで、メンバーの一人が怪我(肉離れ)をしてしまい、痛み止めを売って本番に出るとか。

 公演1週間前にメンバーが交通事故に遭い、骨折で済んだものの出演は無理で、急遽代役を立てる・・・なんてこともありました。



 しかし! たった6人の芝居で、前日になって急病で降板、なんてことは、さすがに前例がありませんでした!((+_+))

 本番前日にその知らせを受け、メンバー同士で急いで話し合いたくても、平日なのでみんな仕事中・・・どーすんの、どうするよ、一体どうしたらいいんだ!?\(゜ロ\)(/ロ゜)/アワワワワ



 頭を抱えるわたしに、演出の先生から連絡が入りました。




「5人用の脚本に書き直すことは可能ですか?」




 ほとんど迷わず返信しました。





「やってみます」



 たった6文字にはとうてい収まりきらないあの時の気持ちを、どう書き表したらよいのでしょう。

 脳の半分はフルスロットルで回転。脚本の構想を練りつつ、残り半分は冷静に、今日のスケジュールを効率よくこなすにはどうしたら良いかを考えていました。

 というのも、その日はくしくも夕方からアルバイト(家庭教師)の日でして、30分後には家を出なければならず。



 バイトを終え、帰りに買い物、急いで夕飯の支度、家族に食べさせ、やっと本格的に執筆スタートしたのが8時。



 途中の休憩でお風呂タイムを入れ、トータルでかかったのは約6時間。
 原稿用紙に換算すると、50枚くらいでした。




 腰と背中と首と肩と目が痛い! となりながらも、わたしがとにかくこだわりたかったのは・・・。



 こちらにどんな事情があるにせよ、お客さまには関係ないのだから、つまらないものにはしたくない!



 間に合わせでも急ごしらえでもない、なんなら元の脚本よりも面白いものにする!



 そう思って書き上げたのがこちらの脚本でした。


 普段ならプロットをまとめてから書きますが、時間がないので頭の中で作りながら書き上げていきました。
 そのわりに枚数はちゃんと元のものと同じ。ですから上演時間も、ちゃんと偽りなくチラシに記載されている通りの40分でした。


 勘の良い方はお気づきでしょうか。そうなのです。実はインフルエンザによって降板したメンバーは「妻・耀子」役だったのです!


 実は存在していたのですよ~!
 ですから、元の脚本はこの5人用の脚本とは全く違う内容だったのです!


 書き上げた脚本を演出の先生にメールで送り、2時間の仮眠。
 朝方、先生からの返信。ほとんど訂正はありませんでした。よかった~!


 人数分の印刷をして、メンバーたちの待つ会場へ。みんなに目を通してもらっている間に、せっせと製本作業(朗読劇なので)。

 演出の先生の指導のもと、たった2回の通し稽古で本番に臨みました。ああ綱渡り!(。-`ω-)



 ほとんど寝ていない状態でしたが、本番もなんとかやり遂げ、舞台は盛況のうちに終わりました。

 あっ、ちなみにですがわたしは「典子」役でした~!


『頑張りすぎてしまうところが、亜季実の可愛いところだよ』



 って、誰かホントに言ってくれないかなぁ・・・。絶対好きになっちゃいます。




『小賢しいところが、亜季実のムカつくところだよ』



 ええい! 言われんでもわかっとるわ!



 今回の表紙は風連もくじさんの『成田山の二股大根:0141』です。みんなのフォトギャラリーから選びました。ありがとうございます!

 祐輔は二股どころか五股(いや、それ以上か?)ですが、この大根のほっこり感によって、うまく中和できた気がします。色合いも美しく、まるで人間みたいで、おかしみがありますね。

 それでは、次回からはまた別の作品を投稿していこうと思います。なにとぞよろしくお願いします。<m(_ _)m>


 noteを始めたのが今年の1月。そのおかげで、今年は特別な経験をたくさん積ませていただきました。

 2024年はさらなるレベルアップを目指して頑張ろうと思っております!
 てゆーか、来年こそデビューだ!(有言実行!)

 本年は本当にありがとうございました。みなさま、良いお年をお迎えくださいませ\(^o^)/

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