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30代女 孤独な映画好き 二次創作をするタイプのオタク カレーが好きです バスケ観戦始…

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30代女 孤独な映画好き 二次創作をするタイプのオタク カレーが好きです バスケ観戦始めました Instagram@na7tsu2yo4

最近の記事

口が君の名前を忘れられない

今年、実家で飼っていた19歳の猫が亡くなった。 思い出して涙が出るのは、写真を見た時よりも、彼の毛の柔らかさや、あったかい匂いを思い出した時だ。 亡くなってから初めて見た猫の夢で、夢の中ではもう彼がいないことは分かっているのに、夢に出てきた白い新しい猫を彼の名前で呼んでしまって苦しくなった。口からつい出てしまうのはあの子の名前なのだ。 母は、もう猫は飼わないと言っていた。年齢的なこともあるが、あの子と比べてしまうからだそうだ。

    • 案外生きてる

      去年、月に一回はnoteを書こうと、「やりたいことリスト」に入れてたというのにこの体たらく。 去年は2回転職した。 7年少し働いていた会社が買収されて、親会社の方針に納得できなくなり辞めたのが1月。その後働いた法律事務所は、パワハラを放置しておきながらさも「みんな和気藹々と仕事をしている素晴らしい職場です」という雰囲気を醸し出していて、気持ち悪くて9ヶ月で辞めた(上司と2時間面談して言いたいことは言い切った) 11月からは、委託された業務を行うチームのリーダーとして働いて

      • 猫より小さい生き物が苦手

        苦手、というより怖い。 握りつぶしてしまいそうで。こんなに小さい命が、人間とかいうデカくて野蛮な生き物に扱われるのが心苦しい。 この気持ちは、小学生の時のトラウマからきていると思う。 小学生時、クラスで飼っていたハムスターは、2匹続けて悲惨な死を遂げた。それから特にハムスターが苦手。 チワワも、犬のくせに小さくて不安になる。 人混みの中で平気でリードつけて散歩してる人を見ると、正気か?と思う。踏んだり蹴られたりしないのだろうか。チワワ自身は、人混みの中で怖くないのだろうか

        • 必ずしもポジティブが正ではないことについて(「映画 刀剣乱舞−黎明−」)

          2023年3月31日に、第2作目である実写版「映画 刀剣乱舞−黎明−」が公開されました。私は2015年から審神者をやっており、ミュージカルも舞台も、映画の1作目も観ている刀剣乱舞のファンです。 この記事はネタバレもしないし本編には言及しない、オタクの独り言です。 率直な感想を言うと、私はこの映画が好きになれませんでした。理由を言うとネタバレになりそうなので言いません。 刀剣乱舞の思い入れがなければコキ下ろしていたかもしれないぐらいに、好きではないです。全然楽しめなかった。

        口が君の名前を忘れられない

          炎の男 三井寿

          みなさん、THE FIRST SLAM DUNKはもうご覧になりましたでしょうか。 私は転職に伴い一ヶ月半仕事をしてなかったので、その間に一週間石垣島へ行ったのですが、完全にスラムダンクの影響です。 さて、三井寿という男。 小学生の時に初めてスラムダンクを読んでからずっと推しでした。 三井はドラマがありすぎる。バスケ部襲撃の不良としてだけで終わる予定だったというエピソードもありますが、バスケ部に復帰したことにより「挫折を知っている男」「這い上がってきた男」「過去の栄光とのギ

          炎の男 三井寿

          その感情はもはや恋愛ではなく呪い

          中学の時に好きだったA君という男の子がいる。 A君は私と同じ吹奏楽部で、中3の時には同じクラスでもあった。 A君は頭が良く、細身で背が高かった。顔は所謂美形ではないが、頭が良くユーモアもあるタイプだったのでやたらとモテていた。 私は、同じ部活で音楽の趣味も合ったので、割と仲が良い方ではあったと思う。けれど、彼女は途切れない方だった。 そのA君、なんといまだに、月一ぐらいで私の夢に出てくるのである。 この記事を書いている三日前にも夢に出てきた。 勘弁してくれ。 これを本人が

          その感情はもはや恋愛ではなく呪い

          人が感動に触れる瞬間を見るのが好き

          7年ちょっと勤めた会社を辞めたので、自分を労ろうと思って一泊の温泉旅行をした。箱根。普段よりちょっと良いホテルへ。 ホテルへ行く前に箱根ガラスの森美術館へ行った。 美術館内では日に何度か、ミュージアムコンサートが行われていた。日替わりなのかたまたまなのか分からないが、私が訪れた日はバイオリニストのコンサートだった。 演奏を待っている人もいれば、演奏が始まってから「なんだなんだ?」と集まってくる人もいる。やがて奏者を中心に半円が描かれていった。 その中に、お父さんに肩車をされ

          人が感動に触れる瞬間を見るのが好き

          孤独に浸れる環境は恵まれていると私は思う

          今、短期赴任で地元を離れて暮らしているのだが、赴任先に2社前(10年前)に勤めていた会社の先輩が、私の職場の二軒隣のビルで働いていることが判明したので、10年ぶりに飲みに行ってきた。 思い出話と近況報告をして、10年ぶりなのに普通に話せて楽しい時間を過ごせたことは幸せだ。 私は人とワイワイするのが得意なタイプではなく、旅行も一人で行くことが多い。一人の方が気楽だし、もう恋人も望まなくなってきた(恋人に割く時間やお金を考えると面倒だなと感じる) けれど、会いたいと思ってくれる

          孤独に浸れる環境は恵まれていると私は思う

          70%の力で生きていくという防衛本能

          昔、奥田民生がライブか音楽番組で「いつも70%の力で生きている」みたいなことを言っていたことがずっと印象に残っている。その時の私は社会人になったかなっていないかの年齢だったと思う。 世間では「100%頑張る」ことが正しいとされていた。今はもう少し頑張らなくても良い風潮に世間がなってきたと思うが、それでも頑張ることの美徳というのは特に日本では重要視されているような気がする。 私は、子供の頃から100%頑張れない人間だった。要領が良く、いつもそこそこで結果が残せるタイプだった

          70%の力で生きていくという防衛本能

          私がおばさんになったとき

          横断歩道の信号が変わりそうになり、走った。その姿が、横断歩道を渡った先のビルのガラスに映った時に「おばさんが走ってるな」と感じた37歳。 37歳は、まぁ、おばさんである。 40歳になったら定義上は「初老」だ。 体重は減ったが筋肉も減った。 お腹は凹んだけれど、そのぶん皮膚がたるんでいるのが目立つようになった。誰に見せるわけでもないが、身体の衰えにちょっと落ち込んだ。 元々20代の頃から白髪が多い方だったのだが、最近マジで増えてきたので美容院に行くたびに毎回白髪染めをしな

          私がおばさんになったとき

          そして私は同人誌を作らなくなった

          私は二次創作するタイプのオタク。 でも、最後に同人誌を発行したのは2019年10月だ。 なぜはっきり覚えているかというと、参加予定だった同人誌即売会が、大型台風で中止になったからである。 それを最後に、私は同人誌を作っていない。 人生にはままならないこともある 台風は自然災害で、人の手ではどうすることもできない。中止は仕方のないことだと分かっている。 しかしそれでも、私はそこからプツッと糸が切れたようにやる気が削がれてしまった。 私は、そう頻繁にイベントに参加する方で

          そして私は同人誌を作らなくなった

          小学生の頃の思い出・まみむめも

          私には小学生の頃、Yちゃんという友達がいた。 Yちゃんには2歳上にお姉ちゃんがいる。 名前を「まみちゃん」という。 ある日、Yちゃんと一緒に学校から帰ろうとした時、Yちゃんのお姉ちゃんの同級生らしい男子2人とすれ違った。 「あれ、まみの妹だよな」 と一人が話し始める。 「名前なんだっけ?」 彼は更につづけ、もう一人に尋ねた。 もう一人は答える。 「“むめも”」 私は小学生ながら、「なんてセンスのある人たちだろう」と思った。全然面識のない人たちだったが、感動した。 揶揄わ

          小学生の頃の思い出・まみむめも

          私の身体なんだから私の好きにさせろ

          結論から言うと、36歳にして初めてタトゥーを入れました。 ※身バレを防ぐため、私が入れたタトゥーの画像は貼りません。 元々欧米のカルチャーとしてのタトゥーはすごく魅力的に感じていて、デザインも素敵だし写真を見るのが好きだった。中高生の時は本屋で雑誌を見たり、大人になってインターネットが普及してからはSNSとかタトゥースタジオのサイトで写真を見ていた。 日本では何となくまだ「刺青」の印象が強く、受け入れられているとは言い難い。それは日本の歴史やカルチャーを考えたら仕方のない

          私の身体なんだから私の好きにさせろ

          【ショートショート】誰のための儀式

           髪を切ることで気軽に生まれ変わることができる気がする。  肩に触れる毛先があらぬ方向に跳ねていく、あのストレスを何とか乗り切って、肩甲骨の辺りまで伸ばしていた髪の毛を、私は昨日あっさり切った。  美容院は好きだけれど好きじゃない。自分はお客さんなのに、何となく気を遣って、美容師さんの邪魔にならない動きをしようとすることに疲れてしまうのだ。  けれど、髪を切ってもらい丁寧にブローをしてもらった後の、艶々とした自分の髪の毛を見ることは人生で五本の指に入るぐらい好きだ。  首が見

          【ショートショート】誰のための儀式

          私はシン・ウルトラマンに怒っている

          男兄弟もいないのに何故かウルトラマンをはじめとした特撮コンテンツを与えられていた私。今回の「シン・ウルトラマン」はとても楽しみにしてしていた。 けれど、それはあっさり裏切られた。 ただ「面白くなかった」という感想ならまだ良い。 けれどこの作品は、最低最悪のセクハラ映画だったのだ。 長澤まさみのカメラアングル スカートを穿いている女性をそんなに下から映す必要がどこにある? 気合いを入れる時のお尻を叩くアクション 尻を映したいだけに思える スカートのまま巨大化した長澤ま

          私はシン・ウルトラマンに怒っている

          誰かの一番になりたい私は、その他大勢のひとり

          好きな人ができた。 マッチングアプリで出会った人だ。 彼は、年齢は私よりも一つ年下で、クリエイターである。 とてもよく話す人で、初対面で自分の生い立ちや今の仕事を選んだ経緯、年収までさらけ出してくれた。「大した人間じゃないから何でも話せるよ」と自分のことは開けっ広げなのだ。 放っておけばずっと話し続けるタイプだと思う。自分のことを話すことが苦手な私とは正反対の人だ。しかし捲し立てるような話し方ではないし、自慢話をしたり過度に自分を卑下することもない。私の下手くそな話にも興味

          誰かの一番になりたい私は、その他大勢のひとり