◼️2014年からの2018年までの目標と結果まとめ

 2014年に無職ニートフリーターを1000人エンジニアにするという目標をたててから、毎年大晦日に振り返りと翌年の目標設定を行ってそれをFacebookに投稿することを続けています。面白いもので振り返ってみたらその年の目標自体は概ね達成しているのですが、大体それ以上に重たい課題が可視化されています。下記がその変遷です。

2014年
・目標:経営理念実現のための一歩を踏み出す
・結果:はじめて事業計画書をつくる
・課題:経営理念が知られてない
2015年
・目標:経営理念を浸透させる
・結果:発信機会を増やして認知度が高まる
・課題:実現できる感覚を共有できない
2016年
・目標:理念実現の仕組みの大枠をつくる
・結果:ラボ型開発や採用育成の大枠ができる
・課題:急いだ為社内の中堅が疲弊する
2017年
・目標:社員など身近な人を愛する
・結果:経営層を採用し事業を任せられる
・課題:社内に漠然とした不安が漂い始める
2018年
・目標:社内の環境改善をすすめる
・結果:離職者が激減していく
・課題:次のフェーズが描けていない
2019年
・目標:具体的な次フェーズの施策をうちだす

さて、2019年は、どんな年だったでしょうか?

◼️2019年の目標は「1000人ミッションにむけての具体的な施策を打ち出す」

2019年の私の起業家としての目標は「1000人ミッションに向けての具体的な施策を打ち出す」でした。これに対して私が打った施策のうち、特に大きかったのは、

・フロイデ(株)を取締役設置会社として、元クラウディアジャパン(株)創業者瀬戸口将貴氏を取締役副社長に招聘し、さらに監査役に元Mistletoeの嶋根秀幸氏に着任していただけたこと。

・(株)カムラック創業者賀村研氏と共に(株)フロイデカムラックを創業し、さらにそこの責任者として元フライトシステムコンサルティング福岡営業所所長庄司晃氏に着任していただけたこと。

・九州の女性向けフリーペーパーで有名な元(株)アヴァンティ創業者村山由香里氏を(株)フロイデールに招聘し、品質の高いコンテンツをつくれるWEBプロダクションを創設し、(株)フロイデギズモを創業できたこと。

上記3つだったと思います。こうして書いてみると「施策を打ち出す前に実行してる」と言われそうな気がしなくもないですが…とりあえずやりました。

◼️課題は「責任者を育てられない」

 上記のようにフロイデ本体の責任者を擁立して新会社を立ち上げるにあたり、私は、フロイデやその関連会社フロイデールの見直しを行いました。その過程で私は、自分が抜擢した人材で本当の意味で事業部長以上として活躍できた人材が一握りのごく少数だったという事実を突き付けられました。
 基本マネージャー層を育成する場合は、その人が失敗した時に
・その事件の重要性や事態の深刻さ
・次にやれるようになるにはどうしたらいいか
そこを本人が自ら理解しようとすることがとても重要になります。その際上長はそれを促す必要がありますが、私はどうしても”詰めて”しまう傾向にあります。特にその責任者から「だって部下が。。。」「顧客が。。。」と他責の傾向が出た時は、かなり容赦がなくなるようです。
 これは私の中に『チームの失敗の責任の矛先を自分に向けずに部下や顧客などに向ける人は、そもそも人の上に立つべきではない』というのがまずあるからです。ですが、責任の矛先を自分に向けられるか否かは結構幼少期の環境等が大きく影響しています。そこでビハインドがある場合でも強い意志や志や目標とそれに対しての覚悟があればいけると私は思っていますが、それを促すにあたり、少なくとも詰めるのは逆効果だと今は痛感しています。

◼️2020年の目標は「将を統べる将を本気で目指す過程で、リーダー育成のメソッドを確立する」

 私達は無職フリーターを1000人エンジニアに育成する過程で、多種多様な人がテクノロジーを学んで就労機会を得て価値を創造できるようになる継続可能な仕組みをつくっていきます。そうすると、これからもっともっとたくさんの責任者・リーダーが必要になります。そんな人たちを育てるにしろ力を借りるにしろ、私自身がもっと変わり、今よりさらに上位の責任者にならないといけません。2年前に弊社取締役から「吉谷さんは適度にバカだから、項羽ではなく劉邦を目指した方が良い」と言われたことがあります。その時は笑い話でしたが、自分よりはるかに優秀な方々に来ていただいた今は、いよいよ『将を統べる将』を本気で意識する必要があると感じるようになりました。今までの中で最も難易度の高い挑戦ですが、これができればきっと今までできないままだった責任者育成メソッドの糸口が見えてくる気がします。
 さて、1年後の振り返りはどうなっているでしょうか?