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■初チャレンジのアイデアソンで受賞❤️

12月18日、私は、恐れ多くもJICA九州主催のアフリカアイデアソンにエントリーし、最優秀賞は逃しましたが特別企業賞(AAIC賞)を頂き、めでたくウガンダ行きのチケットを手にすることができました!ピッチ内容はこちらです。

https://www.slideshare.net/AiYoshitani/it-207535744

子どもの頃からほぼ賞などとは無縁の叱られてばかりの人生だったのに、後半戦にこんな素敵な賞をいただき、私はかなり舞い上がりました!

■黄熱病予防接種必須!ウガンダの衛生事情

ただ、その後の懇親会でJICAの方からアフリカの衛生事情と予防接種、特に黄熱病の予防接種は打ってイエローカードを持参してないと入国すらできないというお話を聞き、ちょっと気になって家に帰ってからこのサイトを開いてみたのですが…

・飲食物が原因のウイルス性肝炎や食中毒が日常的に発生しています。
・医師の診断能力も必ずしも高くなく,正しい診断と治療が行われないことも多々あります。
・看護師など医療従事者に衛生観念が欠如している上,輸血用血液の安全性も確保されておらず,安心して医療を受けられる状況にはありません。
・ウガンダでは,エボラ出血熱は2000年・2007年・2011年・2012年に,マールブルグ病は2007年・2012年・2014年・2017年にアウトブレイクしています。
ウガンダは黄熱汚染国に指定されており,ウガンダ出入国の際に黄熱予防接種証明書(イエローカード)の提示を求められることがあります。
・赴任にあたり以下の予防接種を推奨しています。成人:黄熱,A型肝炎,B型肝炎,破傷風,髄膜炎菌性髄膜炎(4価),狂犬病,麻疹・風疹(接種歴が1回だけ,あるいは不明の場合),水痘,腸チフス。

…軽く生命の危機を感じました。
だけど受賞時は渡航時期未定と言われていたので『ウガンダに実際に行くのはまあ早くても半年後くらいだろうし、もしかしたらあちらもお忙しそうだったから白紙になるかもしれない。だから先走りせず、日程が決まってから落ち着いてウガンダの情報を集めて対策を考えよう』と思い、いったんこの件は自分の中で優先順位を下げました。結果年末年始のバタバタの中で、ウガンダは私の中でふたたびちょっと遠くになっていました。

■「黄熱病の注射をすぐ打っていただきたい」

そして忘れもしない12月23日、私はその日クリスマスイブに家族のためにローストチキンを作ろうと生まれてはじめて丸鶏一羽を購入したのですが、これが想定以上にグロくて…。

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でも『きっと今日は日本中でたくさんの主婦が家族の笑顔のためにグロい丸鶏と格闘してるはずだ!』と自分を奮い立たせて自宅でスマホでレシピを確認しながら悪戦苦闘しているところにAAIC様からのメールがまいりました。
見てみると…

(中略)
渡航のタイミングですが、我々の都合で大変恐縮なのですが、できれば1月中に行っていただきたいと考えております。
もしウガンダに行かれるということであれば、黄熱病の注射をすぐ打っていただきたいです。
(中略)

待って。待って待って待って。
イブの前日に丸鶏と格闘している主婦は日本中にたくさんいると思いますが、その真っ最中に1月中にウガンダに行って欲しいさらに黄熱病の注射をすぐ打っていただきたいなんていう破壊力抜群のメールを受信した主婦は多分今日は日本で私しかいない。

色々動揺してしまった結果、脚のタコ糸しばりやら頸の処理の工程やらをすっかり忘れてローストチキンをつくってしまい…

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美味しかったけどグロさが抜けない仕上がりに…

■黄熱病予防接種の予約ができない…

それはそれとして、白紙になっても仕方ないくらいに思っていたところを逆にこんなに早く実現できるのはある意味チャンスです。「わかりました!至急黄熱病の予防接種を受けられるところを探します!」と元気よく返信メールを送り、早速ググって予防接種を受けられるところを探しました。この工程で、私は黄熱病の予防接種が

・福岡県に2カ所しかない
・九州全体で4カ所しかない
・週一回か二回しか実施してない
・受けた後10日経たないと抗体ができない

ということをはじめて知りました。そして一番近くの福岡検疫所に電話したところ、一番早くて1月22日しか予約ができないという驚愕の事実をつきつけられることに。10日たたないと抗体できないなら1月中の渡航無理やん!ということで他の九州で接種できるところに一番早い予約可能日時を聞くと全ての施設から2月以降でないと無理といわれ…一瞬目の前が真っ暗になりました。でも『これで諦めてはいけない、ここから強いのが吉谷愛だ、最善をつくすぞ!』と気合いを入れまして。翌日のクリスマスイブから、東京以西の黄熱病予防接種が可能な病院に電話しまくりました!この辺りで社内から「吉谷さん黄熱病の予防接種の予約にだいぶリソースさかれてません?」とするどいツッコミがはいりだしましたが『しゃーないやん!国民の7%がHIVに罹患してる国の空港で使い回しの注射器使ってワクチン打ちたくないし!』とこころの中でこっそり叫び、そして幾度かの仮予約→リジェクトを経て、ようやく2日後の12月26日に1月9日に奇跡的に大阪市立総合医療センターで黄熱病の予防接種の予約を勝ち取ることができました!

■黄熱病予防接種のながれ

そして本日黄熱病予防接種を打ってまいりました。大阪市立総合医療センターの大雑把な流れは下記です。

●持っていくもの
①健康保険証
②パスポート
③収入印紙(17680円)

1.総合窓口で順番待ち番号券を発行するとともに受付の人に「黄熱病予防接種です!」と口頭でつげる
2.初診の場合は受付でカードをつくる
3.問診票持って2Fの受付を経て特殊診療待合室に行く(会議室みたいな感じ)
4.問診票を書き、印紙を会議室にいる人渡す
5.引換に物騒な資料を渡されるので読んで怯える

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6.医師が来て資料に沿って主に副反応についてさらに脅されて怯える
7.順番に特殊診療室に呼ばれる
8.追加接種などについてすすめられる
→私は麻疹風疹2回目とA型肝炎を追加で依頼し、マラリアの予防薬をもらいました。
9.接種する。痛くはない
10.お会計をしてお薬をもらう

黄熱病の予防接種も結構なお値段ですが、麻疹風疹やA型肝炎の予防接種とマラリアの予防薬あわせて5万弱。交通費入れて7万円は軽く超えます。うん、いつも私が経費にケチつける立場だったけど今回は逆だな…副社長にこの経費見せるのちょっとイヤかな…怒られちゃうかな…さらに今日は正月休み明けのクソ忙しい中「発注書まだですかー!」「会社案内くださいー」「お客様きてますー!」「いつランチしますかー?」などなど大量のメッセージをちぎってはなげちぎってはなげしてあげく病院の中で大事な電話を思わずとったら間髪入れず見ず知らずのおばちゃんからも関西弁で怒られたな…などなど今日一日を振り返りながらいま私は新幹線の中にいます。幸い副反応はでていませんが、ウガンダ2往復分くらいの疲労感を感じながらこれを書いています。

まあでもこれで、もし日本で黄熱病が流行っても、私は生き残れますね、やった!