貶されたら俄然やる気が出てしまった話
こんにちは、フリーイラストレーターの頼和 愛(@ai_yoriwa)です。
創作活動をしてある程度フォロワーさんが増えてきたりすると、アンチが湧くのは割とあるあるなのかなと思うのですが、今回は私が二次創作をしている時に言われた悪口に対して感じたことをお話しします。少し愚痴っぽくなりますが、私としては自分にプラスになったなあと思っている話です。
もし同じような経験をされた方がいた場合、励みになれば幸いです。
私は元々仕事でライターをしていたため、数年前に二次創作を始めた時、実は絵ではなく小説を書いていました。
何しろこの記事↓にある通り
私は高校の時に絵を描くことをやめており、10年以上絵を全く描いていなかったのです。
一方、文章を書くことは子どもの頃から苦手だったのですが、大学では毎週のように何万字ものレポートを提出し(心理学部はレポートがとても多かった)、新卒で入った広告代理店でも2年間くらいは毎日のように13時間ほどずっと文章を書いていましたし、何だかんだで10年ほど校正やそれに類する仕事をしてきました。
さすがに苦手でもそれだけ文章を書いていれば、文章への抵抗は薄くなり、二次創作をする時も「絵はもう自信ないし、文章だな」と当たり前のように小説の方へ足を踏み入れます。
Pixivで2〜3作品あげたところ、小説ルーキーランキングで3位、6位を取ってしまい、それが嬉しかったので次々と作品をあげ続けました。
毎週5,000〜10,000字くらいの小説を半年くらいあげ続け、フォロワーさんが500を超えたあたりで同人誌を出してみたいと思い、告知のためにTwitterも始めました。
Pixivの時は交流などなかったので孤独だったのですが、Twitterでは色んな方と交流ができました。今ではリアルでも遊べるような信頼できる友達も何人かできてその意味では良かったのですが、同時に結構失礼な人にも出会ったのです。
そんなこんなで私が経験した失礼エピソードを二つご紹介します。
1、小説よりも重要ではない絵
私は小説を書きながらも同時にデジタルでイラストを描き始めていました。この頃はまだイラストレーターになろうとまでは考えておらず、10年以上ぶりに絵が描けて楽しいなーくらいの気持ちで、アイコンや小説の扉絵などは下手くそながらも自分で描いていました。
私に失礼なことを言ってきた一人目の方をAさんとします。
Aさんは私と同じように小説書きの方で、最初私がTwitterを始めた時ほぼ一番に絡んできた方でした。
「頼和さんの作品読んでました〜! ●●の話すごい好きです」
とテンション高めで。勿論嬉しかったので、私はその方の作品を知らなかったのですが、その時はまだ人を疑うことを知らなかったので素直に相互になりました。
ただこの方、時間が経つにつれ失礼になっていきます。
私のフォロワーさんが増えてきたら「フォロワー増えてんのウケる」とわざわざリプしてきたり(フォロワーさんが増えるって面白いことなのか??)、「作品あげたらRTして!」と頼んできたので、その通りにしたら感謝の言葉もなく、私が作品をあげた時はRTやいいねもなく、全く別のリプで「作品あげたんだね、お疲れ」と言ってくるだけ(自分だけRTしてもらおうってどういう感覚?)。
そんなある日、DMで彼女から「合同誌とかやりたいよね」と言われ、もうその頃私は不信感が募っていたので適当に流していたのですが、無論やりたくないので「合同誌やるなら表紙を誰かに頼まないとね」と言うと、彼女が「頼和ちゃんが描けばいいじゃん!」と返してきました。一瞬私は彼女が私の絵を認めてくれているのかと思いました。
しかし、その次の彼女の一言でその認識は消えます。
「ぶっちゃけ小説は表紙より中身だと思うし」
多分目の前に本人がいたら、ちゃぶ台返ししてたと思います(ちゃぶ台ないけど)。
誰がそんな風に思ってる奴に表紙絵なんか描いてやるんだーーーー!!!!
確かに表紙絵だけ立派でも中身が伴わなければ意味はないでしょう。小説の中身が一番大事ということは正しいです。分かります、勿論。
しかし、絵を依頼してくる相手から「ぶっちゃけ小説は中身だと思ってるんですけど、表紙描いてもらえますか?」って言われて誰が快く描きますか???
貴方にどうしても描いてほしいんです! という意思表示があって初めて、絵を描く側も「お手伝いしたい」と思いますよね。
そんなこと言うなら自分で描けorデザイン表紙にしろ! と。
Aさんはその後同人誌を何冊も出していますが、いずれも有名な絵描きさんに表紙を描いてもらっていました。中身が大切だと本当に思っているなら、デザイン表紙を自分で作ればいいものを……。
そして恐らく私に言ったことをその有名な絵描きさんたちにまで言ったとは到底思えません。
つまり私の絵がそういうレベルだと馬鹿にしていたのでしょう。
私が絵を本気で上手くなりたいと思い始めたのはこの日からです。
悔しくて悔しくて悔しくて、絶対絶対絶対上手くなってやるーー!!!! と。
その人とはもう縁を切りましたが、ある意味彼女のおかげで今の私がいると言っても過言ではありません(彼女のおかげで、SNSの人間関係にはかなり慎重になりましたが……)。
ものすごく強烈に腹が立ちましたが、ある意味では彼女に感謝しています。
私が絵を本気で上手くなりたいと思う原動力をくれたのは彼女です。
2、下手な絵なんか描いてないで小説書け
私がイラストレーターを目指すことを決め、今まで小説を書いていたジャンルでイラストや漫画を描くようになった頃のこと。
一つ漫画をあげるだけで100人くらいフォロワーさんが増えたこともありましたし、漫画同人誌もある程度頒布できるようになっており、そんな中、私は一度だけ「そのうち、一次創作でも絵や漫画をあげたいな」と呟いたことがありました。
その数ヶ月後、マシュマロという本来ほめるために使われるはずの匿名ツールで届いたメッセージは以下のようなものでした。
「貴方の小説が好きでフォローしましたが、最近は絵や漫画ばかりですね。貴方の絵や漫画、一次創作には魅力を感じませんので、書きかけの小説を進めたらどうですか?」
その頃はまだ一次創作の作品もあげていませんでしたから、魅力を感じるも何もないだろうとか、本当に小説が読みたいならその言い方はないだろうとか、匿名で失礼なこと言うなんて卑怯だな表へ出ろとか、色々つっこみどころはあり過ぎるんですが、腸が煮えくり返るほど腹が立った私は落ち込むどころか逆に
悔しい悔しい悔しい! 絶対上手くなってやるーー!!!!
絵で、●●す!!!!
とまで思いました(物騒ですみません)。おまけに、書けと言われると小説はあまり書きたくなくなりました(小説を楽しみにしてくれているフォロワーさんもいて、私自身も書きたいネタはあるので、今も細々と小説は書いていますが)。
勿論相手が誰だか分かりませんし、きっとフォロワーではなくなっているので送ってきた失礼な人を見返すことなどできないのですが、それでもいつか多くの人に認められるような一次創作の絵や漫画を絶対描くぞ、という決意に繋がりました。
ありがとう! 失礼極まりない人!!!!
思えばライターをしていた時も上司がものすごいパワハラで「なんだこの文章」とか「ちゃんと読み返してんのか?」、「おかしいだろこれ」と毎日罵倒されて、上司に話しかけられると爪が紫になったり、仕事中に血を吐いたり、疲れ過ぎで駅のホームから落ちそうになったりしていたのですが、私はどうにも悔しくて悔しくて
「絶対この上司を黙らせる!!!!」
と決意して2年ほど諦めずに戦いました(別に喧嘩はしていませんよ)。最後には上司から「頼和さんの良いものを作ろうという情熱はすごい、俺は勝てない」と言わしめ、パワハラをしていたことも謝ってもらいました。
今になってみれば、上司のパワハラが酷かったおかけでその後は何の仕事をしていてもあまり辛いと思うことは無くなりました。他の人が愚痴を言うような状況でも「何これ超ホワイト〜」と拝めるくらいに。
そういった意味ではそのパワハラ上司にも今は感謝しています。
どうやら私は貶されたり、酷いことを言われると凄まじく負けん気を発揮する性質なようです(勿論ほめられる方がいいです。ストレスを感じないわけではないです)。
ただ、中には酷いことを言われたら普通に落ち込んじゃってそれどころじゃないよ、私は負けん気なんて強くない……という方もいるでしょう。
しかしよく考えてみて欲しいのです。
他人を貶したり叩いて来る人というのは、実はそんなに強くないんですよ。これはある種のマウントであり、攻撃することで相手を落ち込ませて自分が優位に立ちたいという可哀想な人なのです。
「弱い犬ほどよく吠える」とはよく言ったもので、自分にしっかり自信のある人はマウントなんて取りませんし、他人のことなど気にしません。自分は弱いですよと公言しているようなものです。非常にかっこ悪いですね。
そもそも人を傷付けようとする(もしくは傷付けるということも分からずに発言する)なんてろくな人間ではありませんから、そういう人の言うことを真に受けて落ち込むのはひどく馬鹿馬鹿しいものです。相手は宇宙人ですよ(宇宙人に失礼)。
貶されたり叩かれたりして落ち込んでしまっては、それこそ相手の思う壺です。
そして、貶す人がいるということはそれ以上にほめてくれる人もいます、必ず。
もし心無いことを言われて落ち込んでいる創作者さんがいらっしゃったら、私はどんなに存じ上げない方でも「そんな失礼な誰かのために、筆を折る必要は絶対にない!!」と声を大にして言います。
この記事が同じような目に遭った方の気持ちを軽くするお手伝いになれば幸いです。
他人の言葉なんかに負けずに創作頑張りましょうね!
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