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共働き妻が扶養に入る日〜誤解その1

2023年4月末に退職し
「仕事」や「働く」ということそのものについて
ゆっくりと考えたかったので

失業給付の受給
そして
旦那の扶養に入ることにしました。


扶養と一口に言っても、

税制上の扶養

社会保険上の扶養
とは

全くもって別の仕組み、別の制度、別の解釈となります。
なんで同じ言葉にした!って突っ込みたくなるくらい。


わたしはこれまで、

「あんたの扶養には入らん!」

とばかりに
自分一人でも生計を立てられることに妙なプライドを抱えてきた手前

扶養制度の知識にはいささか自信がない。
がゆえ、

会社の担当者ならその辺りちゃんと理解した上で手続きしてくれるだろう、
と過信してしまったことで

なかなか労多く
過剰な保険料さえも支払うことになりそうだったために
改めて勉強しなおしました。


同じような状況の方が誤解して不利益を被らないように
簡単にでも記事にして残しておこうと思います。


ポイント;
・税制上の扶養では、1〜12月の1年間の収入実績を見る
・社会保険上の扶養では、未来に向けた収入見込みを見る
・それぞれにおいて、「収入」と見做すものと見做さないものが異なる

それぞれの扶養に入ることで何が変わるかと言うと、

税 → 夫の納めるべき税金から配偶者控除が引かれる
  
※本人の住民税・所得税はまた別の話
社保 → 保険料0円で年金・健保に加入できる

ことになります。


前提条件として、下記、今回のわたしの状況です。

1、共働き妻が年の途中で退職する(自己都合
2、その年の収入(給与)は100万以下
3、退職金あり(退職所得0)
4、失業給付(日額3612円以上)をもらうことで年収は130万円を超える
5、今年中の再就職なし
6、傷病手当金など退職時に健保からの支給はなし



上記の状況から、

2023年末の年末調整にて夫の所得税税扶養の申請をし(夫の税金が安くなる)、
昨年の収入実績から、今年の残りの住民税を支払い
社会保険扶養には入って→出て→入る

ことになります。
一個ずつ見ていきましょう。

まず税扶養から。


夫の税扶養に入ると、夫の所得税から配偶者扶養控除が引かれるのですが

実はわたし、
退職金を足したら余裕で年収103万円超えちゃうし、税扶養無理じゃん!
って思い込んでいました。

でも
退職金は支給額ではなく「退職所得」を見るんですね!!
いや〜危なかった!

わたしは15年弱勤務していたので
この退職所得、0円なんですよ!

こちらのブログがわかりやすかったのでリンクを拝借します


と言うことで、
夫の年末調整書類の配偶者部分にわたしの名前を書き込みます。
これで税扶養の申請完了。

書き込み忘れた!って方、確定申告で相談・申告し直してみて!


自分自身の住民税は、昨年の収入をもとに裁定されるものなので
退職した時点で、これまで会社経由で支払っていた住民税を
今度は自分で直接、区に納めることになります。

これは振り込み用紙が区から送られてくるので
それに従います。



次に、社会保険の扶養。

これが一番でかい。(負担も誤解も)

実際、わたしは会社の担当者の理解不足により
10万円以上の過剰納付をするところでした…
健保は遡って被扶養者認定はしてくれないからね!!

これを読まれている方が、誤解をしないように
時系列でみていきましょう。


まず退職時
退職する時点で、次の職場が決まってないのであれば
健康保険をどうするか決めないといけません。

選択肢は大きく分けて

・自分で国保に入る
・自分でこれまで加入していた健保の任意継続被保険者になる
夫の扶養に入る

の3つ。

国保の場合は前年の収入によって保険料が決まります。(結構高額よ。)
任意継続〜なら、今まで会社が折半してくれていた分まで自分で払うことになるので、保険料は会社員時代のおよそ倍額。

保険料は収入次第でどっちが高いか人ぞれぞれだけど
任意継続の方が保障が手厚いことの方が多いかな?

けど、この二つを選ぶと、
もれなく国民年金保険料16,520円/月(令和5年度)も自分で支払うことになります。

両方合わせるとなかなかの金額になってビビるんだけど
健保も年金も、必ず入らないといけないんでね。国民の義務です。

そこで第3の選択肢、

夫の扶養に入る場合ですが
被扶養者と認定されれば

健康保険料無料
かつ
国民年金も無料!!

つまり夫一人の保険料だけ
わたしは保険料タダなのに保障の対象。

家族の人数に関わらず、お値段据え置きの保険料だけ
家族丸っと健保も年金も加入させてくれるなんて

社会保険ってすごすぎませんか・・・・・・


(その歪みが破裂寸前なのはまた別の時に)


で、わたしはこの第3の選択をしたわけなのですが

ここで、
失業保険の受給
が大きく関わってくることになります。


ここが、会社の担当者とわたし自身の理解不足により
十数万の過払いを生む寸前になった所以なのですが

めちゃくちゃ長編になりそうなので
本記事は一旦ここで終わりにしておきましょう。


つづく。



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