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女性画家たちの大阪in大阪中之島美術館(アートツアー③)

今日は、大阪中之島美術館『女性画家たちの大阪』展に行ってきた。

今年に入って、展覧会は3回目。なかなか順調だ。
今年は絵を描くとともに、絵を観る機会も月に1回以上で持っていきたいと思っている。

ところで、『女性画家たちの大阪』展では、島成園(しませいえん)を中心に、大正~昭和にかけて、大阪で活躍した女性日本画家が多数紹介されている。

この島成園が、20歳で文展に入選したことをきっかけとなり、女性画家が活躍するようになったとのこと。

成園は、写真で見たところ、目力のある意志の強そうな女性である。最後に展示されていた自画像もインパクトがあり、かなりストイックな性格なんだろうなーと、親近感が湧いた。

おそらく、成園は日本画の枠を破りたいと考えていたのではなかろうか。
特に『伽羅の薫』という作品は、鬼気迫っていた。

ただ、解説には、女性画家の活躍期間は短いことが多いと書かれていた。

成園も、結婚後は夫の転勤で海外を転々としたと。その間、絵に没頭することは難しかったり、スランプもあったようだ。

女性は、子育てなどもあり、生活環境の変化によって、画業だけに打ち込めない期間が出てくることがあるんだろうなと、男女格差を感じてしまう。

また、紹介されていた方々は画展で受賞されている人ばかりだったが、審査員は全員男性。当時は、当然と言えば当然なのだろうが、選ばれてる絵の女性が、「女性〜」って感じだと、オトコ好みか、、、とか、ちょっと穿った見方をしてしまう自分もいた。女性の憂いとか好きそうやん(こういうとき、やっぱりちょっと斜めの私が出てくるね 笑)。

今は男女問わずに実力で勝負できるが、昔は女性が活躍するのは相当は難しく、苦労してこられたのではと想像させられる。だからこそ、女性同士で盛り上げようという気概もみなにあったのだろう。

ところで私は、女性画家の絵を気に入る場合が多い。

特に大きな絵に宿っている、女性の力強いエネルギーが好きだ。

男性のように、力まかせというのではなく、内なる力を自身を通してそのまま投入するような描き方になるのがいい。

私自身もそういう作品を作りたいと考えている。

つれづれの感想になったが、、、

貴重な展覧会だと思ったので、いつでも思い出せるように図録も買った。
明日一緒に絵を描く予定の、アート活動のパートナー(子育てしながら絵の制作を頑張っている)に、さっそく見せてあげようと思う。

*ちなみに、文展とは、明治40年に創設された文部省美術展覧会の略。その後、官展(政府主催の美術展覧会)となり、昭和33年以降に、日展(日本美術展覧会)となった←文展、官展がわからなかったので調べました(笑)


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