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猥雑な下町風景を個性的な筆致で描く洋画家・三浦順子氏

三浦順子氏(生年未詳)という洋画家がいます。経歴については青森県在住で、2019年に主体美術協会会員に推挙されたこと、地元の黒石市を中心に活動していることしか分かりません。まずは作品を幾つかご覧下さい。

三浦順子《お持ち帰りの夜に》(第51回主体展、2015年)
三浦順子《月下美人》(第52回主体展、2016年)
三浦順子《影法師》(第55回主体展、2019年)
三浦順子《ねぇ、あんた》(第56回主体展、2021年)

ご覧の通り、三浦順子氏はスナックや小料理屋のひしめく路地裏など猥雑な下町風景を極めて個性的な筆致で描いています。この風景はおそらく地元・青森のものでしょう。三浦氏は以下のサイトに「怪しいながらも夢、希望が満ち溢れていた時代「心の癒し」を絵画の中に永遠に残していきたい。」というコメントを寄せているので、高度成長期の下町風景を描いているものと思われます。

三浦順子氏は全くの無名ですが、その極めて個性的な画風故に私は注目しています。三浦氏の作品は毎年秋に東京都美術館で開催される主体展に出品されていますので、興味を持たれた方は足を運んで下さい。

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