来年度、京都文化博物館などで石崎光瑤の大回顧展が開催されることは先日、noteに書きましたが、近年の石崎光瑤の新発見作品について備忘録代わりに書いておきます。
「石崎光瑤 技研究の屛風「扇面散図・観瀑図」を初公開 福光美術館」(『北陸中日新聞Web』2021年1月24日 05時00分)
「石崎光瑤の大作を初公開 福光美術館 帝展出品の「笹百合」」(『北陸中日新聞Web』2021年5月14日 05時00分)
《笹百合》は第11回帝展出品作ですが、このクラスの作品で150万円とは随分安いですね。同世代に京都画壇で活動した土田麦僊や村上華岳の大作だったら数千万円はするでしょう。「写生のように細かく描くのが特徴の石崎には珍しく、斜めに分断した大胆な構図と単純化したササなどのモチーフがデザイン画のように斬新で時代を先取りした感じ。当時はポスターのようだと酷評された。」とありますが、昭和初期に洋画・日本画を問わず美術界を席巻したモダニズム様式の影響を受けていることが分かります。この作品は当然、来年度の大回顧展に出品されるでしょう。
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