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【短編ストーリー】ツインズシスターズ

俺には誰にも言えない秘密がある。

その秘密を誰かに知られると世界の経済と環境に大きく影響を及ぼすからである。

さあ、今日も秘密保持に努めようではないか…!

…… ガチャ!

「おかえりなさい!お兄ちゃん!」
「おかえり。にいに〜」

う〜〜〜〜…カワカワカワカワ…

「ダメじゃないか。こんなドア場所にいちゃ、、、ドアを開けた時に見られたらどうするんだよ!誰かに見つかってしまったら美少女姉妹がいるって世界中のメディアがこの家に集まりメディアで公開された後、世界中がそんな双子を観ようと殺到してしまいには神として崇め奉られてウチが神社とかしてしまうだろっ!」

「お兄ちゃんは気にしすぎだって!メディアが集まってウチが神社になんかになるわけないから!まぁ、でも、もしそんなことになったらお兄ちゃんが………助けてくれるんでしょ?」

「あぅぅぅっ!」

「レミさんや〜、またそんなことして〜またにいにが気持ち悪くなっちゃうじゃーん」

「そんなことって、何よ!別に何もしてないわよ!」

「してるよ〜。にいにはレミが可愛いせいでダメ人間になっちゃってるんだから〜。ほーらにいに、レナちゃんの椅子になって反省するんだぞ〜」

「はい!レナさん!ありがとうございます!」

「……レナだってお兄ちゃんをダメにしてるよね……?」

「これはいいのさ。大好きなにいにを甘やかすのも大事なことだよ」

「レナ、さっきと言ってること矛盾してるわよ。ってそうだった!お兄ちゃんお腹すいてるんじゃない?昨日は夜通しでお仕事だったんでしょ」

そういえば昨日は何も食べてなかったな。思い出したら余計お腹が減ってきた。

「レナ、オムライス作ろ!」
「あいよ〜」

俺は次の仕事のタスクをこなしながら二人の様子を眺める。

もはや、二人を見ている方がメインかもしれない。

レミとレナは、双子なだけあって二人の連携がバッチリだ。レミがチキンライス、レナがオムレツを作ってる。

とても楽しそうで、お兄ちゃん……嬉しい!

そんな感じでダメ兄貴をやってたら、オムライスの完成!

「じゃーんっ!完成!お兄ちゃん食べて食べて〜!」

「あーん!」

「あーん」

妹にあーんして貰えるって最高かよ!しかも愛情こもったオムライス!もういつでも人生やめられる!

「あれれ〜、にいにが泣いてるよ〜」

「えっ、大丈夫?」

「大丈夫だよ、美味しくて、二人のことを思いながら食べてたら、涙が溢れてきて、うわーん!」

「これ、大丈夫じゃないね〜」

「お兄ちゃん、お仕事お疲れさま!大好きだよ!」

「ありがとう!」

「にいに、大好き。だからまた仕事してきな〜」

「はい!ありがとう!仕事行ってきます!」

こうして俺は可愛い双子のことを守るために会社へ戻るのであった!


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