私の介護メモ#44

母が特老に入所して1ヶ月ちょっと経った。

また、記憶がぶっ飛ぶくらい毎日が訳の分からないスピードで通り過ぎていってる。
理由は、いつくかある。
入所したのは先月11月の12日なのに、
今日までの間に、母は入退院を1度経験したからだ。

これまで母は脳梗塞の後遺症で、てんかんの発作を過去2回起こしている。
それまで不思議なくらい発作は起きなかったのだが、最初は山口の病院に入院中に、
2回目は今年5月の終わり頃。
そして、3回目が今月のはじめ。
夕方に救急車で運ぶと言われ、3日で退院したのは、前回の退院理由と同じ、
「せん妄で暴れるため」。

身体拘束をしないと火事場の馬鹿力で
点滴の針を抜く、大声で叫ぶなど、
とんでもないのだ。

とりあえず病状が落ち着いて、すぐに退院となり、現在薬の調整中。

どの薬が良いか、薬にも相性ってものがある。
相性の悪い薬だと、何かしら調子が悪く
夕方せん妄が酷くなって、精神的にも落ち着かなくなったり、表情も険しくなる。

昨日2度目の通院に付き添ったが、
特老の車で車椅子ごと乗せてもらい、
私も同乗させてもらって、病院へ。

サ高住では、退所までなんとか自家用車で病院まで行ってたけど、
さすがに足腰が弱り、退所前辺りから、車への乗り込みが無理になって、
特老に入所してからは、車の乗り降りが無理と伝えてから、車椅子ごと乗れる福祉車両で病院まで送り迎えしてもらえるようになり、
本当に助かっている。

基本車椅子移動しかもうできないのに、
せん妄が酷い時、車椅子から立ち上がり、
無理に歩こうとするので、転倒の恐れがあって、対応も大変なのだ。

ここのところ、母は落ち着いてきているが、
私のことは分かるのだが、
「父さんはどうしている?お母さんはどうしている?」
と何度も聞いてくる。
「お母さんが心配、父さんが心配」と
何度も話すので、対応に困る。

仕方なく、「お母さんは、あなたより年上だから、会いに来られないのよ」と多分母の言う「お母さん」とは、私の祖母、母の母なんだと思うから、そう諭す。
父に関しては、私の父を指すのだろうから、
「父さんは、仕事に出ている。お金がないから、働かないとね」と話している。

祖母も父も亡くなっている事を、母は理解出来なくて、ただ「亡くなっている」と説明も出来ない。

認知症は、こういう時、本人に分かってもらえるように説明するのが、大変だ。

それにしても、数週間前より数段落ち着いてきた母。
言われなければ認知症と分からないくらい
症状が緩和されている。
多分、薬があってるのかもしれない。

それにしても、特老での対応が、きめ細やかで、本当に助かる。

どのスタッフさんも、母の状態を把握しているし、説明もわかりやすい。
24時間施設にスタッフが常駐しているし、
日中は看護師もいるし、平日週2回ほど、
内科と精神科の先生が施設まで見にきてくれる。

サ高住とは全く違う。
感覚的には、老健にとっても似ている。

まだ入所間も無く入退院したので、
私の精神的には落ち着かないのだが、
もう少し母自身が慣れてくれれば、
落ち着くかも。

#日記 #介護 #エッセイ #備忘録

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