私の介護メモ #48
認知症って不思議だなと、
改めてぼんやり思う。
母を今の施設に移して来月、1年になる。
母が脳梗塞を患って以来、6年。
ずっと悪戦苦闘し続け、やっとほんの少しだけ緩やかな時間を過ごしている。
先週の火曜日から8日後の、面会に行くと
いきなり母に泣かれる。
「もう会えないかと思った」
うーん、週1で来ていても、毎回母のリアクションは違う。
ある時は大声で陽気に私の名前を連呼したり、ある時は会って瞬殺!速攻で「二度と来るな!」と怒鳴る。
ある時は、ずっと感謝の言葉を話し、
ある時は、一言も喋らず無視。
ある時は、いきなり泣き出す。
今日はそのいきなり泣き出す、だった。
開口一番、「もう二度と会えないと思った」と話す母。
そして、私の年齢を尋ね、答えると、
「じゃ、私はそれより7つか、8つ上だね」と
母は答えた。
え??
それじゃ、かーさんはまだ60前だね。
そんな訳、あるかい?
そして、「あんた子供は4人だったね」
え??
2人だよ。
4人も産んでないよ!
2人しか、居ないよ!
何というか、認知症の人の頭の中は、
不確かな記憶が、ぐるぐる巡ってるんだなと、ぼんやり思う。
ちらりとデジタル版の医療記事を読んだのだが、
認知症の度合いを測る
「長谷川スケール」
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/長谷川式認知症スケール
がある。
その認知症治療の第一人者が認知症を公表して2年が経つという記事を目にした。
https://www.asahi.com/articles/ASM9N46MJM9NULZU01B.html
認知症とそうでない状態の行ったり来たりなんだそうだ。
なるほどなと思う。
母に会うのは毎回憂鬱だ。
毎回リアクションが違うのだから。
これこそが認知症の症状なんだろうなぁ。
日々接してる介護スタッフさんの苦労も推し量れない。
でも、前にいた場所より、かなり穏やかで、
それでいて感情豊かで、
多分本人は生き生きしていると思う。
これも今の特老の施設のみなさんのおかげだと思う。
本当にそこは感謝しかない。
ただ、これまでかなり無理に無理を重ねて、
ストレス、プレッシャーの中、
月1の片道900kmのオンボロ軽自動車移動による、遠距離介護に、
近くの老健施設への呼び寄せ介護、
その後熱海のサ高住での中距離介護を経て、
我が家から多分一番近い特老に移動してからの再び呼び寄せ介護。
足掛け6年の介護生活。
去年の11月に今の施設に移ってから2回、
てんかんの発作で入院して、
薬を調節してもらって、
かなり落ち着いてきた。
それでも日々様子は違っていて、先週は、
テンションMAXで「入れ歯を作ってもらうんだ!」と鼻息荒くしていたけど、
どうやらそれは、母の直談判で
施設に訪問診療してくれる歯医者の先生に
1本残った前歯を抜歯してもらったからだった。
(そのことは当日私は知らず、前歯の温存を治療計画書に書いてあったのを信じていたので、帰りにケアマネさんに前歯がなくなっていることを相談して帰った日だった)
今週は、チンプンカンプンな会話で、
合わせるのも大変だったけど、
来週はどうなってるかな〜。
落ち着いてくれてるといいなぁ〜。
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