私の介護メモ #46

それは数日前のこと。

母の面会に施設に行き、
5月の中旬からどんどん季節が進み
季節外れの猛暑のような気温。
こりゃ冬服ばかりの母の服まずいなと思い、
夏服を買い足して持って行っていた。

母のタンスに服を詰め替えていると
ひとりの介護士さんが近づいてきた。
「あの〜、お母様のズボン。新しいの持って来られましたか?」
「へ?」
持ってきたのは新しい7分袖Tシャツと、去年も使っていた母のお気に入りのデニム調のスパッツとか。

「お母様のズボン、全部ピチッとしたものばかりで、そのせいで痒みが出て」
「母の好みなんです。好みじゃないと、一度も着てくれなかったり、捨ててしまったりするんです。」
母は昔から好き嫌いがハッキリしていて、
服の好みもこだわりが強くて、幅広のズボンは履いてくれないし、好きすぎるとこれまた、もったいないからと着てくれない。
下手すると、嫌いな服や汚れてしまった服は
ゴミ箱にポイっと捨ててしまうのだ。
それで前のサ高住では、6階の住んでる部屋の窓から服を投げ捨てて、それが何度も続いていたから、とうとう窓は開けられないように設定されてしまったのだ。

こだわりが強すぎるのは、認知症になる遥か前から、私が物心ついた時には、そんな性格だったから、私が言って言う事聞く人では無いのだ。

ズボンもこだわりが強くて、ズボンはすそ広のものは大嫌いで、私が履いていたワイドパンツを見て、
「あんたは似合うけど、私は嫌い!」
ハッキリ履きたく無いと、ピタッとしたズボンしか履かないと宣言されたのは、去年だったか、一昨年だったかの夏。

何度か買い足したズボンも、何度もゴミ箱や窓から捨てられて、どんなに探しても、
新品のズボンが見当たらなくて、
かなり凹んだ。
数少なくなった、もう何年も履いている母の古いスパッツを持って行ったけど、
これは母的にはOKでも、スタッフさん的にはお勧めできないんだろうなぁ(^_^;)

こだわりが強いから、履いてくれるか、心配だが、そのあと探して2枚ほど買い足して
頑張って名前を縫い付けてみた。
今度の面会にもう少し買い足して、持って行く予定だけど、履いてくれるかなぁ〜。
心配だ。

そして、帰り際、ケアマネさんに呼び止められる。

すっかり忘れていたけど、母の介護認定更新が来ていて、去年私が頑張って区分変更(介護度変更)を申し出て、してもらったけど、
今回の更新で介護3から介護5に大幅に変更されていた!!
それを話しに来てくれたのだ!

ひょえ〜!
一気に上がってるじゃん!
去年の今頃、あんなに苦戦して、介護2から
ようやく介護3まで区分変更したのに、
去年の今頃より、よほど状態はいい感触なのに、逆に介護度が軽くなるかなと思ってヒヤヒヤしていたのに、まさかの介護度が上がるとは?!

確かに去年の今頃てんかんの発作で入院以来車椅子になっているけど、そこから2度のてんかん発作の入院はしたものの、落ち着いて、
右手の「しんせん」のピクつきも落ち着いて
痙攣も治まっている。
ただ認知症は一昨年の夏に前のサ高住に入所してすぐ重度の認知症と診断されていたけど、酷いせん妄や、暴れたりは無くなったので、介護度が上がるとは思ってなかった。

介護度が変わっても、施設の費用が少し上がる程度で、気持ち的にはあまり変わらないけど、そろそろ介護費用負担軽減申請の更新もあるから、申請して来なきゃ。

#日記 #エッセイ #介護 #備忘録

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