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手と手



大丈夫じゃない時に大丈夫じゃないって言えない
助けて欲しい時に助けてって言えない
言い方を習ってない、教えてもらってない


何もかも分からず泣く私に母はうるさいと言った
昔は泣き虫だった気がする小3ぐらいまで
少し転んだり、手術の時も入院してる時も泣いた

勝手に来る友達との別れも方言も違う知らない街も怖かったのに怖いといえなかった
大丈夫だよ、新しく友達作れるよって言って
心配する母をどうにかって考えてたんだと思う。


友達ができた、ちゃんと出来た、楽しく過ごした


中学になって元いた街に戻って、これから色んなことをしようって約束した親友と別れた。
その子はまだスマホも持ってなかったし普段絡んでる友達の違いからか共通の友達もいなくて、
今でも連絡はとってないし、多分忘れられてる


ごめんね、ごめんねって泣く母に大丈夫だって言って聞かせてた、なかなか行けない学校も
誰も友達がいないまま過ごす入学式も
みんなが写真撮ったりしてる中1人家に帰るのも寂しかったけど大丈夫だった


3年間過ごしてきて、楽しくて友達が出来て
今でも仲良いしよく遊ぶしよく話す


高校生になって親が単身赴任して祖父母の家に来て、しんどい時にしんどいって、休みたい時に休みたいって言える人が本当に近くにいなくなった
仕事が楽しいって話す母に寂しいって言えない
今も言えない、まだ言えないでいる


誰にでも、何事にも大丈夫だって笑って答えてたら頼り方が分からなくなった、甘え方を忘れた

消えてしまいたいって思う夜も、今日を後悔しながら目を覚ます明日も、もう何もかもしんどい


好きなアイドルの映画もライブも、
好きな漫画の結末も、
好きなインディーズバンドの行く末も

何もかもを諦めて死ねばいいのに
死んでしまえれば楽なのに

なんで今日も生きてんの、
なんで今日も書いてんの


早く死ねよ、こんな自分

殺せよ早く自分で殺せ

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