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●●AI経営コンサルタント●●  生成AIで生産性300%を目指します。 感想(匿名可) →https://forms.gle/Qe8gbMFK8sWYSGoY6 プレゼン資料: instagram.com/ai300lab

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  • 生成AI 【ai300lab編】

    ai300labの生成AIの記事をまとめて集めてあります

最近の記事

生成AIによる電力消費増大への懐疑

生成AI利用のための電力急増が電力危機を呼ぶという論調を否定する記事が出たのでご紹介します。 電力危機?日本は原発の停止によって電力は逼迫しています。地球温暖化によるエアコン需要の増大も顕著です。 さらに生成AIによって電力危機が起こるというのは電力中研の2050年電力予想のうち電力消費が増えるシナリオに基づく予測によるデータです[nikkei]。 たしかに生成AIの開発には膨大な計算資源が必要です。計算資源の利用とはある意味、電力消費に直結します。 電力危機にならない最

    • 次々に誕生する自律ソフトウェア開発エージェントスタートアップ

      2023年10月、プリンストン大学がHumanEvalに代わるソフトウェア開発ベンチマークSWE-benchを発表しました。10ヶ月たって、SWE-benchを巡る競争はヒートアップしています。 ソフトウェア開発の自動化ソフトウェアは人間が書こうが機械が書こうが動けばいいので、生成AIによって自動化するのに有望な領域です。 ソフトウェア開発の中でバグが出たときに修正する作業は、単純なトークン生成の連続ではカバーできない領域です。複合的な要因の中からその状況にあった解決策を探

      • イケていない生成AIをどう使うか

        ChatGPTの衝撃的登場から1年半が経ちました。生成AIの驚くべき能力とともにイケていないところも見えてきました。 生成AIが組織を変革できない理由昔は生成AIが組織を変革できない理由として、次をあげていました: マネジメントが生成AIを理解しない 生成AIのリスクが把握しきれない 組織を変革する部署がなく利用が場当たり的である 生成AIの進化速度が速くて直近の変化が見えない などをあげていました。 これも該当するといえば該当するのですが、そもそも、生成AIがイ

        • 飽和しない生成AI開発

          飽和しない生成AI開発のお話をします。 止まらない生成AI開発OpenAIに勝つのは無理だからさっさと白旗あげたほうがいいと思っていましたが、そうでもないようです。 計算機資源の寡占は進んでいます。SIGRAPCH2024のJensen HuangとMark Zuckerbergの対談がありました。MetaはH100を60万個買っているそうです。2023年のNVIDIAのデータセンター向けGPUの出荷は376万個という推定が出ています。中国向けの型落ちGPUも出たでしょうか

        生成AIによる電力消費増大への懐疑

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        • 生成AI 【ai300lab編】
          132本

        記事

          strawberryを巡る噂の帰結(2024年8月編)

          OpenAIの推論エンジンプロジェクトStrawberryを巡る噂がホットになっています。8月の前半は大盛り上がりでしたが、結局は小競り合いのまま夏は終わりそうです。 噂の数々ちょっとしたいつもと違う行動がにおわせとして話題になるOpenAI、この夏はstrawberryプロジェクトで盛り上がっています。 Sam Altmanのいちごの写真の投稿([thebridge]) ようこそレベル2へとつぶやくiruletheworldmoという謎の大量投稿者 ([iruleth

          strawberryを巡る噂の帰結(2024年8月編)

          Blackwellを投入する必要はなかった

          Blackwellの量産化が難航しているようです。そもそもBlackwellを投入する必要はなかったかもしれないというお話をします。 Blackwellのトラブル3月のGTC 2024で颯爽と発表され、1号機はOpenAIに納入された新GPU Blackwellが量産化でトラブルになっているようです ([xenospectrum][FabyΔ])。TSMCの先進パッケージング技術である CoWoS-L (Chip-on-Wafer-on-Substrate with Loc

          Blackwellを投入する必要はなかった

          NVIDIAのGPUが意外に安い

          NVIDIAのAIデータセンター向けGPUの市場競争力が強力です。そのためいろいろな数字が業界をかけめくっています。どれもあくまで推測ですが、意外にH100が安いのかもしれないと思ったので書き留めておきます。 業界の現状2023年はデータセンター市場が急拡大しました。その先鋒はNVIDIAです。データセンター向けGPUでは市場シェア98%ともいわれています。市場が3倍に成長する中でシェアを1.7倍に延ばしました。そのあおりをくったのがIntelで最近15000人のレイオフを

          NVIDIAのGPUが意外に安い

          人工超知能は人工汎用知能よりシンプル

          人工超知能 (Artificial Super Intelligence) と人工汎用知能 (Artificial General Intelligence) のお話をします。 人間の知能の10000倍の人工超知能人間の知能の10000倍というと途方もない性能と思われるかもしれません。 Ray Kurzweilが2005年に人工知能が人間を追い抜かす瞬間を人間が目撃することはないと言っています ([kurzweil])。倍々ゲームで加速する人工知能は伸びはすさまじくあっとい

          人工超知能は人工汎用知能よりシンプル

          【生成AI月例短信2024年7月】GPT-4o mini, Llama 3.1

          2024年7月の気になる変化を書き留めておきます。備忘録でもあります。 基盤モデルOpenAIがGPT-4o miniをリリース。大幅な低価格化と高速化を達成。コストでは他社の軽量モデルをしのぐ優位性を発揮 ([wired])。低価格競争でもOpenAIが攻勢。 MetaがLlama 3.1 405Bをリリース、一世代前のGPT-4を超える性能を持つ4050億パラメータのオープンソースモデル ([itmedia])。 論理的思考Google DeepmindがAlpha

          【生成AI月例短信2024年7月】GPT-4o mini, Llama 3.1

          5つのプロンプトと4つのフレームワークの推論精度向上の有効性の比較

          プロンプトエンジニアリングの推論の精度への有効性をGPT-4oとClaude 3.5 Sonnetに聞いてみました。 実験せずに直接聞いてみる推論の実験は結局、推論結果の精度を判定するのが面倒です: 履歴が影響しないように実験手順を制御するのが面倒 正解と誤解の間にある微妙な回答を判定するのが煩雑 そこで今回は厳密性には目をつぶり、ChatGPT(GPT-4o) とClaude 3.5 Sonnetに有効性を0-100でレーティングしてもらうということにしました。値の

          5つのプロンプトと4つのフレームワークの推論精度向上の有効性の比較

          生成AIのセカンドオピニオンのチェックリスト

          生成AIの変化は速いです。変化に対応するための、企業向けセカンドオピニオンサービスで使うチェックリストを作りました。 はじめに組織では実際にやっている人にしかわからないこともあれば、現場から離れて俯瞰してみないとわからないこともあります。 改めてチェックリストを作ってみて、継続的にチェックしなければならないことは結構多いと感じました。 生成AIのセカンドオピニオンサービスにも十分市場がありそうです。 チェックリスト企業生成AI セキュリティガイドラインは最新のGPT-4

          生成AIのセカンドオピニオンのチェックリスト

          GPT-4o mini がリリースされた意味

          GPT-4o miniがリリースされた意味をお話しします。 GPT-4o miniがリリース期待されていたGPT-5ではなく、GPT-4o miniがリリースされました。 特徴は次の通りです: GPT-4oに次ぐ高性能 (GPT-4oの95%) 高速 低料金 (GPT-3.5 Turboの60%, Claude 3.5 HaikuやGemini 1.5 Flashより安い) 速くて安い言語モデル GPT-4o mini速くて安い言語モデルには意味があります ([We

          GPT-4o mini がリリースされた意味

          大規模言語モデルの推論の現在地点

          OpenAIの知能の5段階モデルではChatGPTはまだ第1段階です。次の段階は推論です。最近の推論の話題をお話しします。 なかなか出ないGPT-5GPT-5がレッドチーム(安全性確認の外部有識者)にリリースされたとリークされてから4ヶ月がたちますが、GPT-5はなかなか出ません。 その間に2024年5月にGPT-4oが 2024年7月にGPT-4o miniがリリースされています。マルチモーダルや高速低価格なモデルが出るのはうれしいです。 でも、推論はどうなったのか、と思

          大規模言語モデルの推論の現在地点

          NVIDIAが2022-2024年のデータセンター市場で独り勝ち

          NVIDIAのデータセンター市場での独り勝ちのデータがあったので備忘録として貼っておきます。 データセンター市場での地殻変動あらためて見るとすごいです。IT産業でもっとも成長している市場のデータセンター市場において2年間でNVIDIAはシェアを2倍に、Intelは1/4にAMDは1/2になっています。NVIDIAの決算は1ヶ月ずれているのですが、トレンドを見る上ではこれで十分です。 NVIDIAがGPUシェア100%とすればデータセンターの半導体の81%がGPU、シェア90

          NVIDIAが2022-2024年のデータセンター市場で独り勝ち

          【GPTs開発日記】(11) 継続的発見によるソリューション発掘

          継続的発見習慣 (Continuous Discovery Habits [Torres])に基づくソリューション発掘のGPTsを作ります。 概要機能概要 ビジネス結果を出すために、次のようにリストアップします: ・顧客のペインポイント(痛み) ・機会空間(サービスのチャンス) ・ソリューション(機会空間を満たす新しい提案) ・仮説(ソリューションが成立するための条件) ペルソナを入力してもいいのですが、今回はサービス開発のためということで、サービスを入力すると、それに対

          【GPTs開発日記】(11) 継続的発見によるソリューション発掘

          ソフトウェア開発エージェントに見る問題解決のフレームワーク

          自律ソフトウェア開発エージェントの最近の研究を見ながら、問題解決のフレームワークのヒントを考えます。 自律ソフトウェア開発エージェントの進展エージェントだけで人間を介在せずにソフトウェア開発をする研究が進んでいます。2023年10月にHumanEvalに代わるソフトウェア開発の難問としてSWE-benchがプリンストン大学のチームから提案されました。これをベンチマークにいろいろなアプローチが提案されています。 ベースとなる大規模言語モデルは重要だがそれだけではないことがわか

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