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花粉症はあと何年待てば終わるのか?待てません…

なんか、先週くらいから僕の鼻センサーがピークに達している気がするんですが…もう、マスクが手放せない時期になってしまいました泣…

今や国民の42.5%が、この厄介な花粉症にかかっているとのことです。

<大田区のスギ花粉症推定有病率の推移>
1983~1987年調査   8.9%
1996年調査 17.7%
2006年調査 28.5%
2016年調査  49.1%

東京都福祉保健局「花粉症患者実態調査報告書 2016年度」

どうも昔は花粉症にかかる人が少なかったのか、それとも認識されていなかっただけで数は変わらないのかわかりませんが確実に年々悪化している気がします。

確かに子供の頃、鼻垂らして遊んでいたけど、あれは花粉症だったのかなあ…

特に、2月くらいからピークを迎えるのがスギ花粉ですよね。ところでこの「スギ」は日本特有の木で、ほぼ日本にしか生えていませんし、ヒノキもほぼ日本だけにしかありません。そういえば「台湾ヒノキ」というのもあるらしいですが、台湾で花粉症の話はほとんど聞かない気がします。

あと、「ヒマラヤスギ」もあるよって言いたいんですが、あれはマツ科の植物で別物です…泣

なぜ日本には、こんなにもスギが多いのでしょうか?

ちなみに日本の人工林の面積は、スギ44%、ヒノキ25%、カラマツ10%、その他21%となっていて、スギ・ヒノキ合わせて7割にもなるんです…驚き!

戦後の高度成長期に、マイホーム需要が増大したため「植林政策」が始まって、成長が早くてまっすぐ伸びるスギを好んで植えるようになったんですよ。僅か10年ほどでスギの森林面積は3倍以上に拡大して行ったのです。

実は、スギって植えてから20年くらいしてから開花が始まって、本格的に花粉を飛ばし始めるのは30年くらいしてからなんですよね…

あれ、なんか勝手に辻褄が合ってきた気がする。

そうなんです。スギの樹齢50〜70年を迎えている現在は花粉が多いんです。

でも安心してください。樹齢50年くらいから徐々に花粉量の減少を始めて70年くらいになるとだいぶ落ち着いてくれます。もし1950年に植えられたスギなら2020年あたりには結構大人しくなっているかも知れません。

問題はここからです。

これまで順調に植林を進めて来たわけですが、1964年に木材輸入の完全自由化、そして1973年のオイルショック以降、この植林政策は減速し林業の衰退が一気に進んだのです。

そのため、山が放置されて樹木の手入れが行き届かなくなった結果、伐採期を迎えた木も切られる事なく残されました。
こうして花粉を大量に飛ばすスギやヒノキが手入れもされず大量に放置され続けたた結果、そのスギやヒノキが大量に花粉を飛散させ、人々を苦しめるようになったのです。

現在では無花粉スギというのもあるそうですが、完全に植え替えるには100年単位の歳月が必要となります。

きっと100年後、花粉の無い春が待っていると思いますが、PM2.5も待っていると思います…泣。


今日も最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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