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夕張市のこれからは○○産業?。財政破綻から17年後の今

2006年に財政破綻が明らかになった北海道夕張市。

かつて炭鉱で栄えた街は2007年、国によって「財政再建団体」に指定されました。

当然ながら、昭和30年代に11万7,000をピークに住民は激減。市の人口はいま、6,554人(2023年8月31日現在) 。

そして、夕張市の借金は239億円(全会計ベース)で一人当たり借金額は363万円となり、今なお全国で最も苦しい自治体となっています。

財政破綻の原因は、炭鉱が閉鎖し人口が減少し、主要産業がない中で、国の補助金を使って観光産業に明日を託したのですが、あまりにも使われない施設を作りすぎ放漫経営になって借金が膨らみ、それを粉飾決算でごまかしていたのです。

「炭鉱から観光へ」

秀逸なネーミングのキャッチコピーとは裏腹に、見事にあては外れた。

市内にはかつて10を超える学校があったが、現在は小・中・高それぞれ1校ずつになり、小学校は150名、中学校は90名ほどの生徒数にまで減少した。

ほとんどの校舎が廃墟化した形でそのまま残されています。

数少ない収益源だったマウントレースイスキー場は、2017年に中国系企業に売られていった。

そして、残されたのは高齢化率53.89%の人口減少社会です。

財政破綻から17年、この期間で街の人口は約半分となり、高齢化率は14%も上昇、夕張の未来は何処にあるのか?

うーん、ちょっとした観光ブームとか作ってもどうにもいかない気がします。最近は地方創生の補助金を使って関係人口を増やそうとする取り組みが増えましたが、余程の観光資源がない限りは上手くいっていないですよねえ、、、

やはり長期的に発展していける産業を作っていかないとダメだと思います。

そこで、考えてみたんですが「データセンター」を誘致していくのが良いのではないかと思いましたがいかがでしょうか?

もちろん、なんの調査もしていないのでベストかどうかはわかりません。

最近ではデータ量の増加に加えて、生成AIの様に莫大なデータ量をひたすら学習させる様なデータセンター需要も増えています。

現在ではやはりわずかな通信スピードなどの違いから首都圏へのセンター需要が多いのですが、やはり問題は多いです。それは電気と熱です。

何せサーバー1台あたり年間数万円の電気代がかかりますので、これを数千台も設置するようなセンターは膨大な電力需要となります、そしてこれら電力を賄うには、原子力発電に頼らざるを得ないのが現状です。

しかし、夕張にはなんと北海道最大規模のシューパロ発電所があります。もちろんシューパロダムの豊富な水から作られるクリーンエネルギーなのです。

さらに、冬には-20℃を割る極寒の環境や、豊富で安定した水量を誇る「夕張川」といった、抜群の冷却環境があります。サーバーには冷却が欠かせません。東京の9月の平均気温は26.7度で過去最高を更新しました、、、

さらにさらに、地形の90%を山間部に囲われており、強固な地盤と自然災害の少なさといった数多くの地の利があります。

またデータセンター運営にはIT技術者の雇用創出にも繋がりますが、札幌から1時間というギリギリのアクセス環境があればなんとかなるはずです。

もちろんデータセンターにとって100点満点とは言えませんが、十分に夕張の強みを活かしつつ、なんといっても重要なデジタル人材の育成環境が整うということが大きいです。

だいたい自治体の施策にはいつも育成の視点が欠けているんです(笑)、、、人事担当より

あとは、進出していただける「大企業」様に祈るしか無いです、、、

大企業様、夕張の未来はあなたの手に、、、(笑)

今日も最後まで読んでくださってありがとうございました。

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