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後悔していることを考えてみたけれど

今の自分に満足してますか?

唐突ですが、皆さん、今の自分に満足してますか?
それは、性格であったり、環境であったり、何がしかの不満を持っていませんか?
その不満の理由は何でしょう?
性格であれば、引っ込み思案であったり、短気であったりすることで、損をしたからでしょうか。
環境としては、職場の人間関係が悪いとか、労働に対して賃金が低いから仕事に身が入らないなどかもしれません。
とは言え、僕たちは生活していかないといけないから、と自分に言い聞かせて生きていきます。不満を隠すようにして生活して、後になって「あの時こうしていれば」や「あの時動いていれば」と後悔してしまうものです。
なぜ、こんなことを尋ねるのかと言えば、僕が不満を隠して生活してきて、大きな後悔をしてきたからです。
仕事の人間関係や労働環境、自分自身の引っ込み思案な性格、誰かを頼るべき時に頼れず、自分ですべてを抱え込んでしまう性格で、20代から30代後半までを後悔いっぱいの人生を送ってきました。
その頃の自分を顧みると、不満でいっぱいだったように思います。
「なんで自分が就職したいところに入れないんだ」
「どうしてこの人は僕のことを分かってくれないんだ」
「なぜこんな言われ方をしないといけないんだ」
「どうして僕の精神状態が悪いことに気付いてくれないの」
書き連ねてみるだけでも、ネガティブな気持ちが積み上がってきそうになります。これでは、前向きな人生なんて送れるはずがありません。
僕はその時、そんな簡単なことにも気付けませんでした。ただひたすら、自分自身を認めてもらえないことへの不満を自分自身の中に溜め込んでいただけだったのです。
その澱のようなものが溜まりに溜まったことで、人生最大の後悔をすることになりました。大切な人と離婚せざるをえなかったのです。このことだけは、悔やんでも悔やみきれないことです。

「人生こんなもんさ」と考えてみた

後悔してもしきれないことは確かにあります。ですが、今の僕は、あの頃の自分とは180度変わりました。
それは、1つの言葉と、1つの考え方との出会いでした。
1つの言葉、それは「足るを知る」です。正確には「足るを知る者は富む」です。すなわち、「満足することを知っている者は、たとえ貧しくとも心が豊かである」ということです。老子の教えですね。
あれが足りない、これが足りないと考えてしまうことは、人間の欲望として仕方のないことかもしれません。「隣の芝生は青い」と言います。どうしても他人のことが気になり、自分の置かれている現状に満足できなくなるものです。そして、心の中で不満が溜まり、「どうして、どうして、どうして」となってしまうのです。
しかし、他人のことをうらやんでも、自分の環境が変わることはありません。うらやましい気持ち、妬ましい気持ちを持つよりは、自分の現状を受け止め、満足することで心は軽くなります。
そして、1つの考え方というのが、「人生なんてこんなもの」です。
これは、誰かの考えではなく、僕自身がたどり着いた考え方です。結局のところ、後悔してしまうのは自分自身で自分自身の人生への期待値を上げてしまっているからでしょう。
「僕はこれだけやってきたのに、どうして上手くいかないんだ!」
「僕の人生、こんなものじゃないはずだ!もっともっと豊かな人生じゃないとおかしい!」
もちろん努力に努力を重ねた結果、ままならない場合にこう考えるのは仕方のないことでしょう。しかし、こう考えてみてはどうでしょうか。
「ままならないのも人生だ!それなら、この状況を楽しんじゃおう!」
あるがままを受け入れる。この状況に満足して楽しんでみる。するとどうでしょう、これまた心が軽くなったのです。
人生は誰かがプログラムしてくれたものではありません。だから、こうすれば結果はこうなる!というものではないのです。どこかでエラーが発生して、違った結果が発生するのが普通なのです。そ
う、人生はリリース前で、バグだらけのB級ゲームなんです。だから、未知の事象が発生して当たり前なんです。
「おいおい、ここはこうなるのかよ~!参ったねぇ!」
くらいの考えで良いのです。すると、心がスッと軽くなります。そして、心が軽くなると、意外と人生上手く回るようになるものです。

まとめ

僕は、離婚したことを心の底から後悔しています。ですが、仕方なかったかなとも思っています。自分自身が心を病みそうになったことを、大事な人に伝えられなかったのですから。
それでも、僕はそのことから学びました。大事な人には何でも話そう、頼りにしようと。
だから、僕の後悔は学びを与えてくれたのです。致命的なエラーがあっても、人生というリリース前のB級ゲームは進んで行けるのです。バグを見つけて、それを修正して、リリースに向けて進んで行くのです。あまりにもバグが多すぎる時は、「まあまあ、リリース前だし、こんなもんだ!」と開き直りましょう。「ここでこんなエラーがあるの?参っちゃったねぇ」と楽しんでしまいましょう。不謹慎かもしれませんが、これが人生ってものじゃないでしょうか。

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