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本物の3歳児 —— 本当の僕

前にも書いたが、幼稚園で色々我慢しているらしい次男。

教室では全然ふざけず、真面目だそうだ。

しかし、幼稚園終わりに母親が迎えにきてから、園庭で遊んで良い時間になると、水を得た魚のように明るく走り回り、友達とかけっこ、かくれんぼに鬼ごっこをし、友達のお母さんに手を振って近づいては抱きつき…

それをみた先生が驚いたのだそうだ。

「えぇ?そんな元気な男の子だったの?全然そんな姿をクラスで見せてくれないじゃない?」
「お母さん、息子さんは、幼稚園の授業中、凄く真面目にしようと頑張ってます。もっと楽にしていいよと、ご両親からも伝えて下さい」

嫁は先生からそんなことを言われたそうだ。

それを聞いて、私が次男に聞いてみた。

「どうなの、授業中は我慢してるの?」
「うん、真面目にしないと怒られるでしょ?」
「いやいや、そんなことないよ、いつもの次男でいいんだよ。」
「え?変な僕でもいいの?」
「もちろんいいよ!!暴力とかお友達からモノを取り上げたりしなければ、あとは好きにしていいんだよ」

「ほんとに?」と次男はニッコリ。
でも・・・

「でもなー、ふざけてたら先生に叱られるかも・・・」
「先生に、『静かにしましょう』って言われたら、そしたら一回で聞けたらいいんだよ。それでもしつこくやったら、叱られるかも知れない。でも言われるまではいつもの次男でいいんだよ」
「ほんと?」
「そうだよ!先生も楽しい次男を見たいんだよ。大丈夫だから、いっぱいふざけておいで」

そう言ったら突然、
「伊之助様だ!俺はギザギザの剣が好きなんだ!オラオラ~!」
と叫び出した。

(いきなりなんやねん…と思いつつ)「そう、それをやったらいいよ!ドンモモタロウになって、ハハハハハ!って笑ったらいいじゃん?」

「ハハハハハ!祭りだ祭りだ!」と言いながら、次男は走り去った。

3歳でもホント、皆色々考えて我慢してるんたな。
でも幼稚園の年少ぐらいは思うがままにあるがままに過ごして欲しい。

もしかしたら、このままもう二度と本当の自分を出せなくなるかもよ~!!

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