良い子歴が長くて大人になったらしんどくなった

短大生時代の自己紹介は「八方美人」
今思えばそう自己紹介された側の人たちは反応に困っただろうなと思う 笑

自分で言うのもなんですが
子どもの頃から活発で明るくて友達も多く、親からは「良い子」と可愛がられ恵まれて育ったと思います。

わたしの家族構成は父は数年前に他界しており、母と姉がいます。
姉は結婚して家族仲良く暮らしていて、母もわたしもそれぞれ気ままなひとり暮らし。

家族関係も仲の良い方だと思います。
(父は問題のある人でしたがそれはいつか書くかも)

わたしの姉は顔が可愛く、身長が低くて少食で細身の小柄な女の子。
わたしはというと、今は平均身長だけど子どもの頃は後ろから3番目くらいに並ぶ身長が高い組。
そしてよく食べるぽっちゃりさんでした。

姉妹でいるとき、わたしの方が妹だと伝えると「妹の方が大きいなー」と言われることがたまにあり、その度に子どもながら恥ずかしくて傷ついていました。

外見をそんな風に言われることもあって補うためなのか、愛嬌だけは小さい頃からすこぶる良かった 笑

そんな幼少期を過ごしていましたが、
姉は高校2年生になった頃から、それまでの清らかな優等生タイプからいきなりギャル化(ギャルブーム全盛期)

学年1位だった成績はどんどん落ち、帰ってこない日が増え、親とケンカするようになり両親のケンカも増えました。

まだ中学生だったわたしにとっては恐怖の日々。

姉が帰ってこなくて両親が喧嘩を始めると家電の子機を布団の中にコソッと持ち込んで
布団を被りながら姉のPHSにかけるも、出てくれないので留守電に泣きながら「早く帰ってきて」と伝言を残してました
懐かしのポケベル＆PHS時代。笑 

こんなことしても姉は姉なりに思うことがあって帰ってきてくれないんですけどね
(大人になってからお互い当時どんな心境だったのか知ることができた)

そんな日々だったこともあり、お酒を飲んで酔っ払いながら機嫌が悪い父と、急に荒れだした姉によってものすごく大変そうだった母をこれ以上困らせないため、

元から愛嬌がいい子どもだったわたしですが、そこに自然と「良い子ちゃんモード全開」をプラスしたわたしが爆誕。

なので、母から怒られたことがほぼなく反抗期もなかったと言われ、大人になった今でも「あなたを嫌う人なんかいる？」と言葉をかけてもらえます。

嬉しいですよ、親からそう言ってもらえる娘になれて。
母との楽しい思い出は山ほどある。

でも、良い子にならねばならぬ状況から子どもが必死に身につけた"良い子"だったので
母に対してだけじゃなく周囲の人間全てに対しても同じでした。

姉や父のように自分勝手だと周りの人が困るんや！
と、まだまだ未熟な子ども時代に思って、良い子という名の感情の蓋を自分の中に生み出したんですよね。

でもそこ以外の陽の部分は根っからのお笑い大好き＆音楽大好きなノリを命とする大阪人だもんで、高校生の頃は特にめちゃくちゃ友達が多く学生時代はプライベートも充実してしっかり青春を堪能。

社会に出てからも有難いことにやたらめったら飲み会に呼ばれフルで参加してました 笑

でも、20代半ば頃から急にこの"楽しい"がなんだかしんどくなってきました。
めちゃくちゃ楽しいけど家に帰ってくるとありえないくらい疲れてるんですよねー 
体力的じゃなく気持ちが。

しんどいなと感じることが多くなるにつれ、
これって"良い子"の呪縛なんじゃないかと思い始めました。

・嫌なこと言われても表に出さない
・嫌なことでも自分がYESと言えばスムーズに事が進むならそれでいい

良い子って一体なんなんだ…
間違った良い子じゃないのかこれ…

と、良い子の意味を調べてみたり
今思ってもなかなか盛大に悩んでたわたし 笑

30代になってからは限られた数人の友人とだけ遊ぶようになり仕事は仕事のみ、職場の人とはプライベートで会わない
と、自分の心が楽な方へと少しずつシフトチェンジしていきました。

母や姉と会う回数も減りました
(でもよく会ってる方だと思う)

あーーーもう嫌われてもいいわーーー！と覚悟を決めて変えていきましたが
仕事の飲み会を世間もNOと言い始め、周りは結婚したり子どもが生まれたりと忙しくなり、働き盛りで仕事も忙しい。

なんのこっちゃない全然嫌われることもなく
大切な人たちだけが残ってくれて心地良い距離感がある良き環境になりました。

それでも根深く残ってる"良い子"が邪魔して
3年くらい前にドカッと精神的に崩れ人生を休む期間がありました。
まさかわたしが…？！と思いましたねー。

未だにしんどいな…と思う場面もありますが
きっとみんなしんどいなと思う場面なんぞ多々ある。
人生大変だと思う場面の方が多い。

人それぞれ"大丈夫"のボーダーラインが違うので、わたしはわたしなりに
「脱！余計な良い子！」を目標にのんびりやっていこうと思ってます。

良い子もほどほどに。