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禁酒旅行記2


前回はこれです。

Day3 労働開始!

寝起きで髪の毛を三つ編みにし、ホテルの朝ごはんへ向かう。今日から本格的にボランティアスタートなので、化粧もせずにひたすら日焼け止めと虫除けを身体に塗り込んだ。

Day3 朝食

見て、この朝ごはん! 朝からガーリックライス食べる文化あったんだ! 
右上の赤いのは揚げた肉に甘い何かを絡めたもの。左は酸っぱい漬物だった。
美味しいけどパンチ強くて、最終的にガーリックライスが負けてた。
もう少し軽くてもいいナ……と思いながらも完食。
なんだかんだ美味しいが、ここ数日油っぽいものを食べすぎて、すごいニキビができた。油分取りすぎ。こんな肌荒れ、ギリシャに旅行した時以来だ。

コンポスト体験

今日からボランティア受け入れ先で本格的に研修スタート。ボランティアといっても現地の人たちが私たち向けに私たちができる範囲の仕事を分けてくれるという介護的ボランティアであり、貴重な経験をさせてもらいに行く。
K爺というお爺さんがNPOのボス的な存在でこの人が色々説明してくれた。

コンポストに使う土の説明してくれるK爺


最初はNPOが行っているコンポスト作りについて学んだ。ここでは6つの材料を混ぜて堆肥を作っている。

臭くないでしょ?と匂いを嗅がせてもらった

主に、枯れ葉や籾殻、牛糞、生ごみを放置して腐らせたものなどを混ぜる。どれも乾かしたりしているから匂いはほとんどない。

堆肥のことを学んだら、朝スナック。NPOのスタッフの方が用意してくださる。

マカロニコンソメ(?)

朝ごはん食べてから3時間も経ってないのに、結構ガッツリスナックの時間になった。スナックとは意味的には隙間時間に食べるものなので、マカロニが出てくるのは間違いではない。……にしても、フィリピンはスナックの数がめちゃくちゃ多い。美味しいけど、まだ朝ごはんが胃に残っている!
と思いながらもおかわりして食べた。美味しい。

食べたら早速、私たちも、腐らせた生ごみをふるいにかける作業を体験。

ふるいを2人で揺らして細かい砂を作っていく。

この作業あまりに少しずつしか進まない。歌を歌いながらやって楽しいのだけれど、同時に、やっぱり作業効率の良い悪さにうんざりしてしまう。どんなマシーンを作るとこれが楽にできるかな、とか、ここまで細かくふるいにかけなくても同じような堆肥ができあがるんじゃないのか……?などと考えながら作業をした。

生ごみをの腐ったものを、日光の当たるところに積んで、黒いカバーをかけて幾日も放置すると、中にマゴット(ウジ虫)がたくさんわく。ふるいにかけるとマゴットがよく見えるようになるのだが、もうその様子が圧巻だった。写真を撮りそびれたのが残念なのだが、土に小さな虫がうじゃうじゃいて、そりゃこれだけ虫がいたら栄養あるでしょって感じがする。この土ごと食べたいくらい栄養を感じた。私がライオンキングに出てくる動物だったら食べてた。(これを周りに伝えても全然共感してもらえずに「土食いたいの?」とちょっとひかれておわった)

乾いた生ごみが地面に積んである様子。これをふるいにかけると大量のマゴットに会える


他のメンバーもそれぞれ材料になる土を用意して、最後に秘伝の配分に沿って土を混ぜていく。

土を混ぜていく作業

こうしてできた土で、早速ガーデニングをした。
ちなみに私の服にモザイクをかけているのは、うっかり高校のジャージを着てしまったからだ。高校のジャージは、分厚くて、今までで私の所持品の服の中で一番物持ちがいい。ただし背中にどでかく学校名があるので写真全部にモザイクを入れる羽目になった。最悪だ。

植えた苗を自慢げに持つワシ

この苗、タガログ語でAlum Bateというらしい。だがググったけれど一つもそれにヒットするものはない。マジでこれ何???
K爺に聞いたところ、これがサラダとかに入れられる野菜で、K爺がその野菜が好きだということしかわからなかった。
[追記 綴りが全然違くてAligbatiというらしいことが判明した。K爺いわくmonggo beansと一緒に混ぜるとおいしいと言っていた。]

各々が作った苗を並べて水やりをした。

この鉢は、ジュースパックを利用したもので、ここのNPOはこれを買い取ることで貧しい人たちに収入をもたらしている。ジュースパックは集めて洗いミシンで塗って、このようなポットや鞄等にしている。

Day3 ランチ

ついさっきスナックを食べたばかりだが、ランチをいただく。ボランティア先では朝スナック昼ランチ昼スナックの3食をいただくことになっている。朝夕ご飯もしっかり2食は食べるので、1日5食。もはや空腹を感じる瞬間がない。これは、太る予感しかしない。

壁作り始動

早速壁を作り始める。
どこに壁を作ってるかというと、NPOの施設の入り口である。いま、敷地を囲む壁がないせいで、近所の犬が勝手に出入りしている。

勝手に家の中にも入ってくる犬

とりあえず壁さえあれば勝手に犬が入ってくるのは防げそうだ。
ちなみに、こちらでは犬や猫は放し飼いしている人が多い。もちろん野良も多い。たまに鶏には脚に紐をつけて飼っているのも見かける。狂犬病が怖いので、犬はとにかく排除したい。壁を作るのに賛成の私は、ますます作業に打ち込んだ。

穴を掘る様子。

まず、壁を作るにあたって穴を掘った。といえ、これは元々、現地の大工さんが45cmくらい既に掘っていたので残りの5cmを私たちが掘るっていう、超補助輪付きの穴掘り作業である。近くに木がうわっているせいで根っこが硬いし、地面にはでかい石がいくつも植っていて、全然掘れない。
お手伝いしてくれている大工さんにおんぶに抱っこで掘ってもらった。
今の所全く役に立ってない、日本人勢……。

続いて、穴に流し込むコンクリートを作っていく。

町中の壁作りに使われているセメント

砂と、砂利、魔法の粉(セメント)を丁寧に混ぜて水を加える。
配分は決まっているが、最初の方は分量を守っていたものも、何度も作るうちに適当な感じで混ぜ混ぜするようになってきたので、あってないようなものだった。

フィリピンもんじゃ

砂と砂利をもんじゃの土手のようにして、中に水を注ぐ。すると内側からゆっくり水が染み、水と砂が混ざっていく。

ハロハロする様子

ちなみに、混ぜることをタガログ語ではハロハロと言う。デザートのハロハロもまぜまぜするからハロハロという名前だそうだ。噂によるとミニストップにも売っているらしい。

ハロハロという名のかき氷(再掲)

セメントをハロハロするのは結構大変な作業だった。水気を帯びた砂は重いし、シャベルをで混ぜるのも腰が疲れる。フィリピンは暑くて、セメントを一袋分混ぜ終わると、滝のように汗が出た。こんなに汗をかいたのは久々だが、嫌な汗じゃなくて、生きてるのを感じる汗だった。今後の人生でこんなに英雄的な働きをすることはないかもしれないと思ったくらい、大変な作業だった。思わずたくさん写真を撮ってもらった。

「こんな大仕事するの多分人生でこれが最初で最後だから!」と叫びながら撮ってもらった写真


私は続けて2回はシャベルを持ち続けられなかったが、参加者の男の子たちは軽々とやってのけて爽やかだった。

型に流し込んで柱をつくる。

壁を作るためにまず、壁の合間合間にある柱を作る必要があった。そこで、できたコンクリートをまず型に流し込み、柱をつくる。鉄筋が入っているのでこの柱は丈夫だ。翌日には軽く乾くだろうということで、柱にコンクリートを流し込んだらこの作業は終了。

休憩の時間になり、室内に戻るとスナックが用意されていた。

芋とバナナ

奥は普通の紫芋だった。甘くて美味しい。
手前のバナナは、先日食べたトゥーロンの中に入っているバナナ。サバという種類のバナナで、平らだけど甘くて美味しいバナナだった。
温めてあるのか(謎の調理方法)、ほんのりあたたかくて美味しかった。

芋とバナナを開いた写真

でもそれにしてもスナックが重い。2時間くらい前に昼飯食べたばっかりなのに……。

続いて、柱の間に積むブロックのために、鉄筋を作っていく。

壁の長さに合わせた日本の鉄筋を梯子のようにつなぐ
難しすぎてすぐに他の人に譲った

集団で作業していると、自分に苦手なことがあっても他の人がやってくれるのが嬉しい。
が、正直なところ、自分が女で、女は男に比べて本当に力がないってことを実感してたので、こんな作業も私は満足にできないのか……と落ち込んだ。鉄筋を組み合わせて針金を巻く作業には、力があまり必要なくてテコの原理で簡単に巻けるはずなのに、私の手元ではテコの原理が働いてなかった。私において物理法則が歪んでいたのだと思う。たまにそういう人もいるだろう。

にしても、色々な面で私は役に立たなかった。
私2人集めても男1人よりはしょぼいし、こういう肉体労働を女にやらせるのはコスパ悪いっしょ……て不貞腐れながらも作業を続ける。愚痴っても仕方ないからな。

Day3 壁進捗

掘った穴にこのように砂利を敷き詰めて、鉄筋を敷いてこの日の作業は終了した。

セメントをハロハロ(まぜまぜ)して、かなり疲れていて早く帰りたかったが、帰りのバスが待っても待っても来ない。

トライセクルでGO!

そこで、現地のソウルトランスポーテーションである、「トライセクル」に乗ることに。

トライセクル

バイクの隣に小さい箱のようなサイドカーがくっついる。箱の中には2人のれて、運転手の後ろにも2人乗れるので、4人乗りだ。

トライセクル乗り方

最初に4人乗れると聞いた時には、嘘だろ?と思ったけれど、実際に乗れた。
もちろんヘルメットもなければシートベルトもない
4人乗れるという点では日本のタクシーと同じだ。ただ支払いは距離ではなく、人数分×距離って感じ。4-5kmくらいで1人25ペソかかった。日本円で75円。アホほど安い。

トライセクル中の様子

中に乗ってみたけれど、とにかく排気ガスがすごい。大通りを通る時は特に最悪だった。
道路が歪んでいると大きく揺れる。ハグリッドのサイドカーに入れられてたハリーもこんな気持ちだったと想像した。

ハグリッドのサイドカーに乗るハリー

そいえば一緒に乗ってたD君が「この車ブレーキ効かないんじゃない?」って言い出したせいで、いきなりホラーになって面白かった。ブレーキは一応効いてた。すごい音してたけど。

フィリピンフリークな友達G曰く、トライセクルはこれでも単価が高いし遠くまでは連れて行ってくれないから、みんなバス(ジプニー)に乗るらしい。そしてトライセクルの運転手は、めちゃくちゃ運転が上手で、こんなの並の人にはできないと絶賛していた。
確かに運転技術はすごかったとはいえ、どう考えても危険な乗り物だったので、なんとも言えなかった。運転手は上手くても、他の車に追突されたら一撃で死ぬ。信号もない大通りに平然と入っていく運転手にヒヤヒヤしたし。確率的に200回くらい乗ったら事故りそうだった

夜ご飯はホテルで食べたが、量がバグっていて死ぬほどしんどい思いをした。

ビーフン(3人前)
野菜炒め

野菜炒めのお肉は、なんとレバー。鉄っぽい味を噛み締めた。野菜炒めでレバーが入っているのを食べるのは初めてだった。美味しい。

そういえば、なぜかホテルの人たちから、未成年だと思われているみたいで、すごく丁寧にケアされていた(夜の出歩きができなかったし)。
もう25なんだけど私……。
同じアジアでも、フィリピンの顔は日本の顔とは全然違うので、彼らが何歳なのかは全然想像がつかない。あちらからしてもそうなのだろう。

その日の振り返り

ボランティア参加者の間での振り返りが、毎日行われていて、この日はおしゃれベランダで振り返りをした。
私はこの日はコンポストについて、効率が悪すぎるのではないかと主張。コンポストを作る作業は楽しかったものの、こんなに手間がかかるんならむしろ化学肥料の方がよくない?っていう思いだった。
これに対し、確かに「コンポストは非経済的だ」とか、「CO2を出しすぎるからいいとは言えない」という意見が出て、その反対に、でも「コンポストは自然のものを自然に返している」「自分がどこで育った何を食べているのか、を考えるときに、コンポストっていう営みは自分の食べたもの(生ごみ)から新たに植物を育てていて、自分たちを自然のサイクルに位置付けることができる」というような話にもなった。
いろんな話をした上で、コンポストは面白いし楽しいけれど実用性は低いから、先進国における教育の場面で取り入れられる程度で良いのではないかなと、と私は思った。
実際に日本でコンポストをするイメージは全く湧かなかったからだ。一人暮らしをしているけれど野菜はカット野菜か冷凍を使うから、そもそも生ゴミは、紅茶の茶葉と卵の殻くらいしか出ない。それを肥料にするイメージはわかない。
NPO団体で教えてもらったコンポストだが、さまざまな問題を見つけ、この日は終了した。

Day4 K爺と雑談

労働二日目。前日の夜ご飯がヘビーだったので、起きてもお腹は空いていなかった。
それでも朝ごはんは出てくる。

Day4 朝ごはん

普通の一般的な朝食に見えるが、やはりライスはガーリックだし、このソーセージもとにかく甘かった。甘いソーセージ2本は朝からハードだ。
フィリピン料理、砂糖の市と言われている台湾の台南以上にいろいろなものが甘い。
どうにか胃に詰め込んで、労働の支度をした。

K爺

朝ごはんを食べた私は、朝からNPO団体のボスであるK爺と話す時間ができ多いに盛り上がった。
テーマは前回のnoteに載せていた、コンクリートとブロックの壁に住む人たちについてだ。

壁で仕切られた家に住む人たちの区域

コンクリートの壁に住む人たちの仕事は何なのだろうと思い、それを尋ねた。すると、ゴミを解体してジャンクショップに売ったりするのだと教えてもらった。例えば壊れた冷蔵庫を拾ってきてそれを部分ごとに分ける。そして素材になった状態で買取屋さんに持って行き金にする。
安全とは言えない職業だし、水銀など危険な物質も素手で処理しているのが目に見える。子どもたちも周りにいるだろうし、いい職業とは思えない。日雇い大工仕事などに行ったりもあるだろうが、いい給料をもらえるとは思えないし、女性はセックスワークも多いのだろうと想像した。

K爺と話していて、このような壁の家に住んでいる人たちは、もっと良い家に住んだ方がいいのだということでまず意見が一致した。しかし家を変えるだけでは、彼らは困ることも確認した。
家だけ変わっても、他の生活様式が元のままであれば意味がなくむしろ困ってしまう。例えばジャンクショップで生計を立てている人であれば、家が今の場所でなくなると、解体の場所がなくなったり売る場所がなくなったりして、生計が建てられなくなる。このように、家だけよくしても意味がないことが多い。その例に、マニラのトンド地区というスラム街でも、行政が家を提供したところみんなその家に馴染めずに元のスラムに戻ってしまったという話がある(この話はフィリピンフリークの友達Gが教えてくれた)。

このような人たちが、お金を稼ぐために、コンポストをやらせるのはどうかという提案をK爺にしてみた。しかしK爺もコンポストの限界をわかっているのか、それは現実的ではないと語っていた。そもそも農業は膨大な場所が必要で、サンマテオのような都市では無理だということだ。また、コンポストを10年やっているが、いまだにどの企業もK爺らに協力しようとはしないので、コンポストには経済的価値はないのだとも言っていた。

このK爺の意見に対し、私は「少なくともコンポストをすることで、自給自足ができれば生きていけるのでは?」とか、友人Dは「ビジネスをもう少し進めてみてからじゃないとコンポストが本当にダメかどうかはわからない」と色々反論はあったものの、そういう話をする前に時間が来てしまった。
ともかく、この1日は、どのように貧困層を変えていけるのだろうか、考えながら過ごすことになった。

作業開始 立派な柱がそびえたつ

昨日流し込んでいたコンクリが1日で固まって、柱になっていた。かなりいい感じだ。ワクワクしながら作業を開始する。

穴にコンクリートを流し込む

昨日のうちに掘った穴に、砂利を敷き、鉄筋を入れていた。その上に今日はコンクリートを流し込む作業からスタートだった。

バケツリレーをしている様子

壁を作る場所のそばに木が並行に生えているので、その合間をぬってコンクリートの入ったバケツを受け取る。

オリャァ!

そして流し込む!流し込む!流し込む!!
とにかく何度もバケツをもらっては流し込んで、コンクリートを満遍なく入れていく。
実は昨年の春にギックリ腰をキめているのだが、難なく作業ができた。ジム通いで筋肉を育てた成果が出ていて嬉しい

コンクリートを注ぎ終わった穴

セメントの袋を4袋分くらい使って、穴にコンクリートを入れ終わったら一旦作業中断。
スナック休憩だ!

ビーフン

朝のスナックはビーフンだった。気のせいでなければ昨日の夜もビーフンを食べたが、ありがたくいただいた。
昨日の夜はホテルの食堂の味だったが、今度はNPOのマダム達が作った味。違ったおいしさがある。ばくばくといただいた。最初は「お腹空いてなくて数口しかむり……」と思っていても食べ始めるとジャンジャン食べてしまった。結局おかわりした。胃袋が拡張されている。
少し休んだら作業を再開。

ブロックを設置していく

コンクリートの上に、ブロックを置いていく。壁をまっすぐにするために、白い糸に合わせて丁寧に置く。目分量なので、これで本当に合ってるのか……? とドキドキしながら配置した。
ブロックを配置したら、今度はブロックの穴にコンクリートを入れる。堀った穴の中にあるブロックにコンクリートを入れるのは結構だるい。

溝に設置したブロックの穴をコンクリートで埋める様子
作業しづらい場所なせいか人気がなかった

この写真の部分でせっせと作業からをした。
私を含めて3人くらいでどうにか作業を進めた。穴も深いし木も多くてとにかく作業に差し障りがあったが、せっせとコンクリートを詰める。

しばらくするとすぐにお昼の時間が来た。

デザートはマンゴー!
Day4 ランチ シチュー

美味しい。

見るからに美味しいマンゴー(友達撮影)

だんだん食事の多さに慣れてきてる。牛肉のシチューが美味しい。野菜は胡椒が効いていてクセになる味だ。フィリピン料理は甘いとしょっぱいでこちらの手綱をうまく引っ張ってくる。美味しい。
にしても果物が本当に美味しい……。マンゴーが美味しすぎて一生食べたい。漆と同じ類らしいから食べすぎるとアレルギー出るらしいけど、それにしても美味しい。アダムとイブが最初に食べたのはりんごではなくマンゴーだという説もあるが、これほど美味しいのであれば納得だ

午後の作業再開

私たちが食べて休んでいるうちに。現地の大工さんたちが作業を進めてくれていた。私たちが散々やりにくいと言っていた木がいっぱい生えていて狭いところもあっという間に地上を越えるまでブロックが積まれていた。
まじかよ。
とにかく、数段積み上がったところに戻ってきて、作業再開。
さて次の写真を見てほしい。どこかに私がいるので探してくれ。

ワイを探せ

この白いブロック、私の力だと一度に一つしか持ち上げられないけれど、男の人は片手ずつで二つ持ち上げれてた。女の私が作業に参加する効率の悪さをまたもや感じたが、黙ってせかせかと作業をした。
正直、こういう集団で何かをするのは苦手なのだけれどその理由は、「私より上手い人(力がある人)がいたら、その人が全部やった方がクオリティ高くていいじゃん」って思うし「私より下手な人がいるとその人に任せるより全部私がやった方がいいじゃん」って思ってしまうからだ。もちろんみんなでやるから、疲れた人が休んでも他の誰かが作業してくれたりしてまわっていくし、みんなで作業することの意義も理解してるんだけど、結局ストレス多くて個人プレーがいいなって思っちゃう。で、そろそろ私を見つけてくれました?
そう、ここに私が写ってます!!!!

ワイをさがせ答え①
この白ラインの入った青ジャージはワイだ!

この写真、最初は作業の進行具合を紹介するために載せたんだけど、よくよく見たら私がひっそり写っててウケた。
手前に見える割れたブロックは、フルのブロックが入らない場所に合わせてブロックを割って使っている余りだ。白いブロックを適当な道具で叩いて割るんだけど、バイト先のウイスキーバーで氷を包丁で割るのに似てて面白かった。氷がうまく割れないのと同じ感じで全然ブロックもうまく割れなかった。

コンクリを作ってくれるボーイズ

コンクリートをせっせとブロックに入れてる間に、ボーイズがセメントと砂利を混ぜてくれている。この作業は結構ハードで、男の子たちにほとんど任せきりだった。全作業工程を通して私は4回くらいしか混ぜるのに参加できていないし、石や砂を運ぶのは重すぎて確実に転けるので、試したりもしてない。
きっと男の子たちは大変な思いをしてセメントをハロハロ(まぜまぜ)してくれたのだろうが、労うこともしていなかったのでここで感謝の意を表しておく。ありがとございました。

そんなこんなでDay4の作業終了!

作業開始2日目の壁。7段のブロックが積んである。

結構頑張った。怒涛の作業だった。意外と簡単に壁ってできるんだな……としみじみ感じつつ使ったバケツなどを洗った。

おやつ ピチピチ

作業終了したので。甘いお芋のデザート。上に持ってるのはチーズらしい。名前が思い出せない、というか聞いた覚えがない。
Google画像検索で調べたところ、ピチピチというデザートらしい。キャッサバと砂糖のケーキだそうだ。美味しかったからまた食べたいけれど、あの暑い中で労働の後に食べたからこそ美味しかった気もする。

夕暮れを見ながら夕飯へ

夕暮れ

18時ごろが日の入り。今日も頑張りました。デジタルデトックスが進んでいるし(既述の通りSIMカードを持たずにフィリピンに来た)、景色とか風の匂いとかを敏感に感じる。気持ちが良い。
Day3はホテルで食べたが、今日は飲み水を買いに行く必要があるためメガモールSMへ向かう。写真はそのモールへ向かう歩道橋でパシャリ。
ちなみに排気ガスで街の空気はすごく悪い

夜ご飯の韓国料理

夜飯は、みんなが甘いのに飽きて野菜が食べたかったので韓国料理のファストフードにきた。
本命はチョレギサラダだったが、フィリピンナイズドされたファストフード店なので、サラダ類は一切置いていなかった。まじかよ。
結局、謎に甘いご飯を食べて終わった。

食後デザート

胃が大きくなってるせいでご飯が足りないので、追いタピオカをした。美味しい。日本より安くて350円くらいでこのサイズ。日本のタピオカの値段おかしいよマジで。
てか台湾行きたくなってきた。タピオカ無双したい。

お読みいただきありがとう〜!

というわけでこんなところで終了。フィリピン感がゼロだが、壁感はあるので許して頂きたい。

続編の禁酒旅行記3ではとうとう酒が登場する予感。
どうぞよろしくおねがいします。


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