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第84回 フィールド・オブ・ドリームス(1989 米)

 随分と更新に間が開いてしまいました。正月には何かと思っていたのですが、色々と忙しくこのざまです。

 しかしながら、正月というのも色々です。本日2月1日は所謂春節であり、またプロ野球のキャンプインの日で、野球ファンの正月などとも申します。

 というわけで、今回のレビューは野球映画の金字塔『フィールド・オブ・ドリームス』でお送りします。

 伝説の野球選手が畑に作った野球場に現れるファンタジー映画ですが、細かいストーリーは意外に知られていません。それだけにレビューする価値があると思います。

 早い話がヒッピー上がりのケヴィン・コスナーのロードムービーです。ヒッピーだけに超常現象への対応力が高くてびっくりしますが、その実能楽を思わせる超現実的な美があります。

 出来は確かで、本作はオスカー5部門にノミネートされ、監督のフィル・アルデン・ロビンソンは一発屋と呼ばれてしまっています。

 そして、ロードムービーにヒッピーに野球とくればいきおいホモ臭い展開になります。ヒッピーと言えばフリーセックスです。

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真面目に解説

大リーガーになりたい

 この映画はフィクションですが、ムーンライト・グレアムという実在した大リーガーの生涯がベースになっています。

 演じるのはバート・ランカスターで、これが遺作になりました。伯爵のお気に入りだけあって爺さんになっても色気むんむんです。

 グレアムはノースカロライナの名家の出身で、兄は上院議員になったほどのエリートですが、医大に通いながらマイナーリーグでプレーしていた変わり種の選手でした。

 と言ってもグレアムのメジャーリーグでの出場は1試合だけで、しかも守備固めで外野に突っ立っていただけでした。大リーガーとはそれ程狭き門なのです。

 引退後はミネソタで開業して当地の名士となりましたが、これが映画のストーリーに大きく左右するのです。

嘘だと言ってよジョー

 もう一人の軸が、こちらは歴史的名選手のシューレス・ジョー・ジャクソン(レイ・リオッタ)です。

 1910年代のシカゴ・ホワイトソックスの選手でしたが、当時の大リーグは今のように必ずしも莫大な金を稼げる世界ではなく、ホワイトソックスはオーナーがケチで非常に給料が安いので有名でした。

 そこをマフィアに付け込まれ、ホワイトソックスの選手は野球賭博の為にワールドシリーズで八百長をやり、永久追放されてしまいました。

 これは『ブラックソックス事件』と呼ばれるスポーツ史上重要な事件ですが、ホワイトソックスがケチなのは誰もが知っていたので世論は同情的で、追放された8人の選手は『アンラッキー・エイト』と呼ばれいています。

 ジョーは潔白だったとされていますが、一緒に追放されてしまいました。裁判所から出てくる彼に野次馬の少年が「嘘だと言ってよジョー!」と叫んだとされ、これはアメリカ英語の慣用句になり、大リーガーが何かやらかすたびに新聞は「嘘だと言ってよ○○」という見出しが使われます。

 これだけ野球への予備知識が必要なわけで、野球の盛んでない国ではちっとも売れませんでしたが、アメリカと日本では大当たりしました。腐の皆様も野球は嗜みとして覚えましょう。そこは大鉱脈です。

ヒッピー一家

 見逃されがちですが、この映画の登場人物はかなりぶっ飛んでいます。言ってしまえばヒッピーが60年代の青春をやり直すというノリの映画です。

 本作の主人公のレイ・キンセラ(ケビン・コスナー)はホワイトソックスファンで元マイナーリーガーの父親に反発して家を飛び出してカリフォルニアでヒッピーをしていて、今は脱サラ農家というかなりぶっ飛んだ男です。

 妻のアニー(エイミー・マディガン)もヒッピー仲間で、レイの脱サラをけしかけ、PTAで学校図書館の蔵書をめぐって保守派をファシスト呼ばわりして大演説をぶつようなかなりイカれた女です。

 従って二人の娘のカリン(ギャビー・ホフマン)もこの影響をもろに受けているので、とっても可愛いですがかなりの不思議ちゃんです。

 ギャビー・ホフマンは大人になっても活躍できた幸運な子役ですが、カリンは果たして現代アメリカでどう生きているのか不安にさせます。

ヒッピー特有のお告げ

 レイは農作業中に「それを作れば彼はきっとくる」というお告げを受け、畑を潰して野球場にしてしまいます。

 これを真に受けてしまうレイと、LSDでもやったのかとヒッピー特有の疑いをかけつつ強く反対しないアニーだからこの映画は成立したのです。近所の農家はドン引きする暴挙です。

 かくして無駄に出来の良いナイター設備付きの野球場が完成します。明らかに素人仕事ではありません。農家よりこっちを職業にすべきです。

 しかし、農家が農地を潰すという事は収入を減らす事に他なりません。おまけにかなり金をかけたと見えて貯金もなくなり、キンセラ家は破産の危機に陥ってしまいます。

 無限に土地のあるアメリカで、野球場一つ分の農地を潰しただけででピンチに陥るというのもよくよく考えたら不思議な話ですが、この映画はもっと不思議な事が一杯起こるのでどうでもいいのです。

 ちなみに、この野球場はアイオワのロケ地に残っていて、借りて試合をすることもできるそうです。

彼らは来る

 農場を売るという所まで切羽詰まるキンセラ一家ですが、なんと野球場にとっくに死んだはずのシューレス・ジョーが全盛期の姿でひょっこり現れます。

 ひとしきりレイと野球をしてトウモロコシ畑に消えていくジョーの姿がシュールですが、この映画を象徴する名シーンです。

 以後続々と往年の名選手がやってきて勝手に試合に興じます。野球ファンとしては色々と興奮する点が多いシーンです。

 第一に、ユニフォームに背番号がありません。今や背番号は選手の象徴ですが、囚人のようで嫌だという選手の意見や、パンフレットが売れなくなるという球団の切実な事情もあって全面的に導入されたのは30年代になってからでした。

 第二に、審判が3人しか居ません。今は4人で過去には6人という時期もありました。野球のルールも細かい所で時代とともに変わっていくのです。

 野球好きにとって最高の笑いどころは、タイ・カッブも来たがっていたけど断ったとジョーが語るシーンです。

 カッブはイチローも腰を抜かすような野球史上最高の安打製造機でしたが、反面信じられないほど凶暴で、葬式に球界関係者は2人しか来なかったと言われる程の嫌われ者でした。

 しかし、彼らの姿はキンセラ一家にしか見えません。アニーの兄のマーク(ティモシー・バスフィールド)は完璧に一家をやばい連中とみなしてしまうのです。

トウモロコシ畑でつかまえて

 このままだとラリラリヒッピーの妄言で映画が終わってしまいますが、レイは次々とお告げを受けてストーリーが動いていきます。

 レイはヒッピー時代の憧れの作家で野球マニアであるテレンス・マン(ジェームズ・アール・ジョーンズ)をボストンまで訪ねて強引に口説き落とし、ヒッピーの象徴であるワーゲンのバンでいちゃいちゃしながら旅をするのです。

 マンのモデルはかの『ライ麦畑でつかまえて』で有名なJ・D・サリンジャーです。サリンジャーは白人でマンは黒人ですが、人種差別はヒッピー失格なのでいいんでしょう。

 マンはヒッピーのカリスマという立場に疲れて作家を廃業していますので、当然レイの言う事を真に受けません。しかし、結局マンも飲み込まれしまうのです。

ドクター・グレアムの不思議

 二人はお告げに導かれてミネソタまで旅してグレアムを訪ねますが、グレアムはもう死んでいます。しかし、グレアムは現れるのです。もう驚くべき事ではありません。

 レイはグレアムも連れて行こうとしますが、グラハムは医者で愛妻家なので家を空けられないと拒絶します。ところが、アイオワに帰る途中で若き日のグラハム(フランク・ホエーリー)がヒッチハイクで乗り込んできます。

 この二人のグラハムがこの映画の最大の肝です。あまりネタバレするのもなんなので深く言及しませんが、とにかく感動的かつハッピーに映画は終わります。

BL的に解説

ヒッピーは性別不問

 まず第一に、この映画の根幹にあるヒッピー文化を説明しましょう。二言で言えばラブ&ピース、そしてドラッグ&フリーセックスです。怒る人もいるでしょうが、間違いとは言えないはずです。

 少なくとも、そういうノリを期待してヒッピー文化に足を突っ込んだ若者が沢山居たのは事実です。大麻やLSDキメて乱交パーティーがしたかっただけです。言ってしまえば若者の行動原理はそういう物なのです。

 当然このラリラリフリーセックスに性別など右利きか左利きか程度の意味しかありません。従って、お告げに従ってしまうレイとアニーのような本格派のヒッピーが同性愛を知らないはずがありません。

マイナーリーガーはつらいよ

 我が国のプロ野球選手はメジャーに挑戦して失敗した場合、マイナーリーグに居るくらいなら逃げ帰ってきます。これは実に恥ずかしくてみっともないですが、マイナーリーグの過酷な環境を考えればそう強く批判もできません。

 マイナーリーガーの給料はとても食っていけないほど安く、道具はメジャーリーガーのお下がり、移動は延々バス、食事も自腹です。ホットドッグ程度しか食えない事からマイナーリーグはホットドッグリーグとも呼ばれます。

 若き日のグラハムが中西部なら昼働いて夜野球ができると熱く語り、またマイナーはこりごりとも語ります。それがマイナーリーグの現実です。

 夢と体力のあり余った貧しく逞しい男達の集団。そこに需要と供給が成立するのは腐の皆様なら察しがおつきでしょう。

 ホモのタニマチが居たり、ホモコーチにケツを差し出してチャンスを求めるマイナーリーガが居ないはずがありません。女にたかるのもマイナーリーガーの仕事というくらいなので、男にたかる者が居るのは自然なことです。

 レイの父のジョン(ドワイヤー・ブラウ)にもそうして歯を食いしばってチャンスを求めた夜があったとして、誰が責められましょうか?

 グラハムは医師免許を持っていたのでそんな事をしなくてもいいはずです。というよりチームドクターのような事もしていたそうですが、そうなると周りが許しません。

 何しろマイナーリーガーはハングリー精神の塊です。そして、当時はまだスポーツの世界にはアマチュアリズムの影響が強く、大卒のプロ選手はほとんどいませんでした。

 上院議員の弟で医者のグラハムが道楽で野球をやっている。これは許せないでしょう。嫉妬に狂った同僚に掘られてもおかしくありません。グラハムは泌尿器科や肛門科にかかる必要がないのだけは救いです。


ジョー×レイ

 嘘だと言ってよジョーと少年ファンは言うでしょうが、ジョーがゲイであっても別に驚くべき話ではありません。

 ホワイトソックスのケチぶりたるや凄まじく、セミプロの方が給料が良いので選手たちはオフは田舎のセミプロチームへ出稼ぎに行くこともしばしばだったそうです。

 それ故ホワイトソックスなのにユニフォームは汚れていて、それがブラックソックス事件という名前の由来になったのです。

 しかも場所はシカゴレイが自ら取り締まりに当たっていたマフィアの本場です。これだけ条件が揃えば結論は一つです。

 ジョーはホモマフィアの男妾だったとして驚くべき事でしょうか?また、メジャーリーガーになるためにケツを売ったとして驚くべき事でしょうか?

 わが国にはケツを売ったためにマイナーリーグに逃げ込んだたまげた野郎もいましたが、そうまでしてもなりたいのが大リーガーです。

 憧れのジョーとプレーする喜びに打ち震えるレイ。若返ってプレーできる喜びに打ち震えるジョー。30代なのに枯れた大人の魅力が交錯してしびれます。

 レイに「金の問題じゃない」と野球それ自体の楽しさを強調するのが色々と物語っています。男妾は辛かったのでしょう。

 そしてジョーはトウモロコシ畑の中からアンラッキーエイトを引き連れてやって来て、特に関係ない選手や審判まで連れて来ます。

 しかしあくまで人事権はジョーにあり、見物人が最も喜びそうなタイ・カッブを拒絶しました。つまり、ジョーがゲイと仮定すれば男妾のネットワークが人選に作用している可能性大です。

 全てが終わった後、レイはジョーにトウモロコシ畑の中に誘われ、タマと竿を振り回してぶち込む行為に耽るようになるのは明白です。

 ついでに言えば、飲む打つ買うの三拍子が揃った20世紀初頭の荒くれ大リーガーがいちゃいちゃするのを楽しそうに見守るカリンは腐の素質抜群です。じきにスタートレックで夜のシャドーピッチングをするようになります。

テレンス×レイ

 テレンスはヒッピーのカリスマで、アニーは彼の本をめぐって大演説をぶってPTAと喧嘩するほどです。

 まあ、サリンジャーだから当然です。そして、私はジョンはブライアンとヤったという説を信じるので、サリンジャーがモデルで野球マニアのテレンスはホモとなります。

 お告げでテレンスに会いに行く為ワーゲンを走らせるレイ。BGMが『トップギア』でおなじみの『ジェシカ』なのが意味深です。

 最初はレイを拒絶したテレンスですが、レイの先っちょだけ戦術で折れたテレンスは結局野球観戦に付き合います。憧れのテレンス・マンと球場デートなのでレイはウキウキです。こういう過剰なファン心理はセックスに直結するのです。セックス&ロックンロールです。

 しかし、お告げを受けてレイとテレンスは一緒にグレアムを訪ねてミネソタへと旅立ちます。

 二人で運転を交代しながらミネソタへ走る様は実質セックスです。ロードムービーとはどうしもホモ臭くなるものなのです。

 最初はレイが主導権を取っていましたが、ミネソタに入ると完璧にテレンスがリードする展開になります。

 そして、モーテルにツインルームを取り投宿します。これはもう何を言わんやです。しかも、新聞にテレンスの父親がテレンスが行方不明だと警察に届けたという記事が出ます。

 当然レイに連れ出されるのを見ている人が居るので、テレンスが60年代を思い出してヒッピーのホモ達と駆け落ちしたと噂になります。

 なんなら車中泊があるはずです。そこでデキちゃっていたとすればミネソタでの二人の主従の逆転は説明が付きます。

 そして、テレンスはボストンへ帰るのを拒んで若グレアムを拾って一緒にアイオワへ戻ります。

 野球を仕込もうとして上手くいかず、父子喧嘩したまま死別した経緯をテレンスに語るレイの姿をご覧ください。語る方も語る方ですが聞く方も聞く方です。

 これはもうセックスです。暴力でレイを拒絶していたくせに、今やテレンスはレイを息子のように思っています。

 天国オールスター状態の球場を見て大興奮のテレンスと若グレアム。テレンスときたらレイ夫婦と観戦して大はしゃぎです。

 その上土地を売れと迫るマークホモは文豪としか言いようのない演説をぶって抵抗するのです。もう完全にできています。三人の夫婦などヒッピーの世界ではそう珍しくもないでしょう。

 ジョーはジャッキー・ロビンソンとプレーするのが夢だったというテレンスを畑の中に招待します。何故自分ではないのかと嫉妬に狂うレイ。テレンスは畑の中を取材して本を書く気です。

 それを聞いて必ず本を書くよう約束してテレンスを送り出すレイ。きっとテレンスは約束を守るでしょう。

 元ヒッピーたちはこぞってこの本を買い求め、テレンスは華麗に返り咲くはずです。ここでチャンスが来ます。レイはテレンスに恩を売ったのです。

 印税代わりにテレンスのバットを求めるレイ。法的にはもはや異人種間の同性愛を罪に問う時代ではありません。アニーも許すでしょう。

 

ジョー×グレアム

 何しろ遺作ですし、バート・ランカスターのキャリアについて説明しておかねばなりません。

 ランカスターは間違いなく当時のゲイの世界チャンピオンだったルドルフ・ヴァレンティノにあこがれて俳優を志し、サーカスの空中ブランコ芸人を経てブロードウェイで活躍し、やはりゲイ世界チャンピオンであったヴィスコンティの熱烈なオファーを受けて彼の作品に出演しました。

 凄くゲイゲイしいキャリアだと思いませんか?少なくとも、伯爵のお城でオーディションを受けているはずです。大体あんな色気がノンケに出せますか?

 グレアム先生は貧しい子供を支援する篤志家であり、とても奥さんを大切にしていたのに先立たれたという美味しい事実がミネソタで知れます。

 これは奥さんの死のショックで伯爵直伝のいけない男遊びを始めるに十分な動機です。ジェリー・サンダスキーでご検索ください。シャレになりません。なんなら彼はこの映画を真似たのではないかとさえ思えます。

 グレアムはアイオワに行こうとレイに誘われますが、奥さんが大事なので断り、代わりに若き日のグレアムがレイの旅に加わります。

 そして若グレアムは伝説の名選手に混じってプレーする幸運を得ます。年下のはずのジョーに兄貴分のように接され、指導されて犠牲フライを放つグレアム。

 いつまでもこのホモソーシャルの性域に居たいと願った事でしょうが、スタンドから転落したカリンの治療の為にグラウンドを出てグレアム先生に戻り、カリンを救います。

 もう戻れないと承知で医師としての仕事を取ったこの尊い自己犠牲を褒め称える選手達。そしてジョーにお褒めの言葉を頂戴して畑の中に去っていきます。

 しかし、畑の中では何とでもなります。グレアムはジョーとバッテリーを組むのです。カリンが医者フェチや枯れ専になるかもしれませんが、それはいいでしょう。

マーク×レイ

 私がむしろこの映画で注目したいのはこのカップリングです。義兄弟BLです。マークはホモであると仮定すると非常に美味しい部分になります。

 アイオワは共和党の地盤で、しかもマークは農家なので保守もいい所です。その上時代は1989年とあれば『ブロークバックマウンテン』とさほど変わらない時代です。

 つまり、マークはゲイであっても隠さざるを得ないわけです。当然仲間たちはヒッピーはラリパッパのオカマとしか思っていませんが、マークにしてみれば羨ましくて仕方ない存在です。

 そこへヒッピーのケビン・コスナーが義弟になったのです。こいつはエロゲー並みです。

 球場を作ったためにキンセラ家が苦境に陥り、良い売却話を持ってくるのは恩を売るチャンスです。

 なんなら強引にビジネスパートナーと地上げしようとさえします。これはレイを小作人にしてケツを掘る為です。

 救うというより陥れるようにして農地を買い取ろうとするのは焦りです。義理の弟といけない関係になろうというのだから無理からぬ話です。

 マークには選手たちが見えないので試合中のグラウンドを横切ってラリパッパ呼ばわりし、強引に農地の売却を迫ります。

 そしてもみあいになってカリンがスタンドから転落するという最悪の展開になります。

 野球をあきらめたグレアム先生の英雄的応急処置で事なきを得るとともに、マークにも見えるようになります。

 そして決して土地を売るなと逆に釘をさすマーク。ビジネスパートナーを止めるためにマークはケツを差し出して男同士の甘美な世界に飛び込むとともに、レイに恩を売るのです。

 畑の中でレイに恩を身体で返させるマーク。かくしてキンセラ家はヒッピーと野球ファン聖地にして青姦の名所としてハッテンしていくのです。

お勧めの映画

 独自の統計(主観)に基づきマッチング度を調査し、本noteから関連作品並びに本作の気に入った方にお勧めの映画を5点満点にて紹介し

『アンタッチャブル』(1987 米)(★★★)(ケビン・コスナーにシカゴとくれば)
『ダイナマイトどんどん』(1978 大映)(★★)(おそらく日本一の野球映画)

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