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はじめてのソロ登山 杓子山へ

先日、杓子山へソロ登山に行ってきました。
ソロ登山で、山への想いを改めたので書きたいと思います。

杓子山ソロ登山のいきさつ

杓子山は、インスタで見た景色が素晴らしく、行きたい山リストに入れていました。
本当は金・土で美ヶ原に行く予定にしていたのですが、雨予報でキャンセルに(◞‸◟)
じゃあ晴れたら丹沢にでも行かない?といつもの相棒に相談してみるも「登山道がドロドロだから行かない」とつれない返事。。。
じゃあ、ソロ登山デビューだ!と行きたい山リストから、急きょ杓子山を選びました。

今回のルートと甘い考え

今回のルートは、不動湯入口バス停→不動湯→杓子山→大確首峠→高座山→鳥居地峠→忍野役所 でした。

急きょ杓子山登山を決めたため、実は杓子山のリサーチがほとんどできていませんでした。
直前まで三つ峠とどっちにしよう〜なんて悩んでたほど。(三つ峠はバスが運休とのことで、却下)

とりあえず、駅までの電車とバスと、登山ルートを確認。登山ルートに至っては、ベテランハイカーのブログを見て、お、よさそうなルートだね、なんて甘く見てました…
これが、ソロ登山の落とし穴!!!
自分ひとりで登るんだし、だいたいでいいや、どうにかなるでしょ、なんて今考えると恐ろしい思いを持っていました。
誰かと登るときは、間違えたらもうしわけないからとしっかりにしっかりを加えて調べていたのに。自分だけだし、と、リサーチを怠ったことが、大変な登山の始まりとなりました。

タウンスニーカーに乗る

富士急行で、07:51に富士山駅に到着。バスが08:15だったので、もう一本遅い電車でも良かったのですが、富士山駅には初めて降り立つため、余裕を持った時間に設定。
08:15にタウンスニーカーという市内を巡回するバスに乗りました。

https://www.fujikyubus.co.jp/townsneaker

20分くらいで、不動湯入り口に到着。どっちに行くんだー?って不安があったのですが、看板が出ていました。ありがたい!
不動湯までもたくさん看板があり、ひとりでも安心して歩けました。
とにかくすでに大きな富士山がキレイに見えていて、これ、山に登らなくても絶景だなあ!なんて思うほどでした。

早くも道迷い

9:30不動湯に到着。あれ、もうこんな時間かあとなんだか焦ってしまい、よく確認せずにそそくさと出発。
少し進むと分岐があり、地図を確認せずにログハウスと書かれた方に進む。確か昨日みたブログに、ログハウスって載ってたような…と。

なぜ地図を確認しなかったのか、自分でもよくわかりません。
過信か、余裕か、焦りか。
山で1番やってはいけないことですね。
今になっておろかだったと思います。

進むと、あれ?行き止まり??こっちのほうかな?と進むとログハウスがありました。
ここで、初めて地図を見てビックリ!あれ?違うじゃん!!ものすごい回り道してる!やばい!!!
このまま進んでも不動湯の方に戻れることがわかり、駆け足で進みました。

こんな風に進んじゃった!
やっぱり地図を見るのは大事!!

パノラマという言葉に溺れて

再び分岐が。標識のひとつには「至 杓子山 中強度コース(尾根)」と書かれていました。
地図を見ると、パノラマコースと書いてあり、真っ直ぐに進むより早く到着できそう!
さっき、20分くらいロスしちゃったし…パノラマコースに行くぞ!と行ってしまいました。
中強度だし(強度じゃないし)、パノラマだし(きっといい景色見れる)、尾根歩きなら大変じゃないはず(楽チンなはず)なんて、勝手な解釈をしてしまいました。

ついさっき、間違いを犯したばかりなのに、人って愚かですね。ひとりだし、よく知らないけどワクワクするほう選んじゃえ!と。
はじめてのソロ登山に浮かれていたのかもしれません。
結論から言うと、わたしはもうソロ登山はしません。
ひとりだと正しい判断ができないわたしは、ソロ登山すべきでないと思います。

勝手な思いとは裏腹に、急登が続き、早くも息があがります。
そして、前日の日曜日には多くのトレイルランの方たちが訪れたのでしょう。道はドロドロになり靴跡が残っていました。標高が上がると、凸凹のまま凍っていました。
ただ、今日、誰かがこの道を通ったような踏み跡はない。あんまり登山客は通らないのか、、、じゃあ、もしわたしがここで怪我をしたり滑落してもすぐには助けてもらえないな、なんて思うとゾッとしました。
ドロドロの急登はとてつもなく滑り、一歩進むごとに次の足場確認し、そして靴の底にへばりついた泥をストックで削り落とし進みました。
「ああ、こんなことならまっすぐの方が早かっただろうし、こんなに不安にもならなかった」なんて悲しい気分にもなりました。

ただ、時折り見えるキレイな富士山が美しくてずいぶん励まされました。

何度も先に続く登山道を見上げ、まだかまだかと歩き続けました。

360℃パノラマの山頂

12時の少し前に念願の山頂に到着。着いたー!!とリュックをおろすと、他の登山客のラジオから、ちょうど時報が聞こえてきました。

すごい展望だ!富士山が丸見え!!
すばらしい景色でした。
右には南アルプスや八ヶ岳も。白い雪をかぶってます。

あんぱんを3分の2くらい食べ、チラッと地図を見ると、高座山経由だと2時間はかかる。15時までには下りたいと思っていたので、12時25分に下山を開始しました。

ここでもしっかりと地図は見ませんでした。
早く下りたいなら、沢コースで不動湯に下りるのが一番時間が短かったのですが、わたしならやれるだろう、と変な自信がありました。
下りは苦手でコースタイム通り下りれないくせに。
これもソロ登山のトラップなのでしょうか?いや、わたしが愚かなだけですね。

てこずった下り道

下り始めてすぐに、ドロドロのネチョネチョに足を滑らせ転びそうになりました。
これだから下りはこわい。

大確首峠~高座山は案外アップダウンがありました。
何度もここが山頂?と思っては違って、心が折れそうでした。

13:40 高座山到着。思っていた以上に時間がかかり疲れ果てており、少し休憩しました。
高座山からは想像以上の下り道。ブログにすごい急登と書いてあったのですが、思ってた以上でした。そしてこれを下るのかと…。
途中、ロープがつけられた道もありました。
特に両端が切れ落ちているわけでもないし、恐怖心が出るような場所ではないのですが、下りが苦手なわたしは、立って下れないと思い、しゃがんで滑るように下っていきました。

振り返ると壁のような坂道。4箇所くらいはこんな傾斜の道がたくさんありました。しかも長い。
なんども転げ落ちそうになりました。

そして途中、地図を見るのを忘れた瞬間、また別の方向に進んでいました。今回はすぐに、あれっ?と気づいたので大事には至らず。でも、また道を間違ってしまったよ…と恐怖心が出てきました。

今回はこんな風に↑歩きました。結構歩いてますよ。
この日の合計歩数は3万2千歩を超えていました。

3度目の失敗

14:50。何とか山を降り、車道に到着。そこから、忍野役場まで歩き、30分ほど待ってバスに乗りました。
目的地は紅富士の湯。富士登山帰りに何度か寄ったことがあります。
なつかしいなーなんて思っていたら、コロナの影響で休館日…。なんでわたしはホームページを見なかったんだろう!と情けなさでいっぱいになりました。

富士急行バス

https://bus.fujikyu.co.jp/rosen/detail/id/21
紅富士山の湯

http://www.benifuji.co.jp

まとめ

杓子山登山は、ずっと富士山を望むことができるすばらしい山でした。登山ルートもたくさんあり、何度も楽しめるのかもしれません。
ただ、思っていた以上にハード(なルートもある)かなと感じました。
わたしの体力や筋力が落ちているからかもしれません。
下りの傾斜がとても大変だったので、筋力を鍛えてもっと下りに強くならないとなあと思いました。

そして、今回の登山では、本当に何度も失敗を犯しました。
大事には至らず、無事に戻ってこれたからよかったものの、こうした小さな過ちが大事故につながりかねないので気をつけないといけないなあと反省しました。
たくさんの人に迷惑をかけかねないし。

ソロ登山、自分の悪いところがたくさん知れた登山になりました。
そして、自然のすばらしい景色はもちろんだけど、ひとりであるが故の怖さも身にしみました。
誰かのためにじゃなく、自分のためにもきちんと考え、行動できるようにしないといけない、きっとそれが周りの人たちにも影響するはずです。
それができるようになるまでは、ソロ登山はお休みです。

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