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[AR]仮想の穴で2つの壁の貫通に成功!!(個人開発 ウソ穴 記録)

はじめに

個人開発で "ウソ穴" というコンテンツを2012年から開発しています。
ウソ穴とは、壁に仮想的に穴をあけ、壁の向こう側が見えるコンテンツです。以下は2020年に開発したウソ穴のデモ動画です。

これまでのウソ穴は、1つの壁に穴をあけることができました。新ロジックのウソ穴は、2つの壁を貫通できるようになりました。プロトタイプのデモ動画がこちらです。動画では、水色と青色の2つの壁を貫通して、水色壁の奥にあるディスプレイの映像が見えてます。


デモ動画では、以下写真のように、奥から『ディスプレイ』『水色の壁』『青色の壁』と並んでいます。水色と、青色の壁の前に2種類のARマーカーを置いています。

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ウソ穴の仕組み

新ロジックのウソ穴の仕組みを紹介します。
水色の壁と青色の壁の裏側には、カメラを搭載したラズパイ(Raspberry Pi)を配置しています。各ラズパイはカメラからの映像をストリーミング配信しています。配信された映像をARマーカーに映し出しています。

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青色の壁の前にARマーカーを置きます。

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すると、青色の壁の裏側にあるラズパイから配信された映像が、ARマーカーにマッピングされます。これで、青色の壁に仮想的に穴が空き、水色の壁が見えました。

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次に、水色の壁の前にARマーカーを置きます。すると、青色の壁にあけた仮想的な穴から、水色の壁の前に置いたARマーカーが見えます。

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すると、水色の壁の前に置いたARマーカーに、水色の壁の後ろ側に置いたラズパイから配信された映像をマッピングされます。これで、水色の壁にも仮想的に穴が空きました。

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もう一度配置をのせておきます。
今回のウソ穴で、水色と青色の2つの壁を貫通して、水色の壁の奥になるディスプレイの映像が見ました。

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この仕組みは、理論的には無限に壁を貫通できます。サーバーのスペック増強とかが必要なので、実際には簡単に増やせなさそうですが、、

開発は続く

今回の開発は、ウソ穴の新ロジックが実現できるところまででした。"もっと穴っぽくする"など改善/改良したいところがいっぱいあります。本当に壁に穴が空いているようにしてきたいと思います!


構想を思いついた2012年からのウソ穴開発の軌跡はこちら


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