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同性愛者が嫌いな母は、殴り罵るモンスターだった
母にレズがバレた…かもしれない。
母だけにはバレたくなかったし、一生言うつもりもなかった。
【母は同性愛者をキモいと言った】
母は、同性愛者が大嫌いだ。
昔からテレビでゲイやレズビアンを見かけると「気持ち悪い」と言い、
「ああいう人にだけはなるな」と私に説いた。
私に恋人がいるという噂を聞くたびに、「ちゃんと男だよね?」と謎すぎる確認をしてくるし、私が幼馴染の男性と付き合ってると知った際には心底安心した顔を見せた。
しかし母よ、残念ながらあなたの娘は女も好きだ。
男と付き合う私に安心したところで、
男の筋肉と同じくらい女のおっぱいも好きな娘なのだ。
安心している様子を見ると、我が母ながら可哀想すぎて抱きしめたくなる。
【母が恐い。他の家の子は、死ねって言われないらしい】
私が自分の家を「普通じゃない」と気づいたのは中学生の頃。
同級生に「昨日お母さんに死ねって言われて〜」と軽く話したら、
「虐待されてるの!?」と大騒ぎされたのがきっかけだった。
そのとき人生で初めて知ったが、
他の家では母親に殴られたり、夜中に怒鳴られたり、死ねーーー!!と
叫ばれたりしないそうだ。
母はキレやすく、首を絞められたり、包丁を投げられることも日常茶飯事。
今でも手には、母が投げた包丁を避けたときについた傷が残っている。
え、書いてて思ったけど、私のお母さんめっちゃやばい人じゃない?
家が普通じゃないと気づいた中学生の私は、
当時髪を染めたくて仕方なかったので、
「これはグレて、茶髪になるチャンスだ!」と思った。
だか、ヤンキーの友達に相談すると、「ビールで髪を洗って色素を抜けば?」と
アドバイスされたので、馬鹿らしくて結局グレることはなかった。
しかし! 決して私もやられっぱなしだったわけではない。
首を絞められながら、
母のお腹にロッキーばりのボディブローをかましていた。
その破壊力たるや、イワン・ドラコのパンチ力の数値をはるかに超えていたと思う。(このネタが通じる人は友達になりたい)
こうした私と母のスターウォーズばりの親子戦争と、母の同性愛嫌いを彼女に聞かせていたので、彼女は母を「サノス」と呼び、
「付き合ってるのバレたら殺される」と恐れていた。
母がインフィニティーストーンを集めると、「全宇宙の命の半分が死ぬ」…ということはなかろうが、彼女の「生気のすべて」は奪えそうだ。
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