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おや、シティに変化が…?【レビュー】【Premier League2019/2020第28節】マンチェスター・シティvsアーセナル

どーもあぐおです!

本日は待ちに待った、
我らがマンチェスター・シティの試合!

ということで21時に寝て4時起きで試合観戦しました笑
過密日程だと選手たちはもちろん大変なんですが、私達観る側、サポーターもかなり大変ですね。。

さてさて、前置きはこのくらいにして
本日投稿するレビューはこちら
Premier League2019/2020第28節
マンチェスター・シティvsアーセナル

です!


目次
・フォーメーション
・簡単なゲームモデル
・試合内容&解説
・あぐお's Pick up point
・総評


フォーメーション

青のチーム:マンチェスター・シティ
赤のチーム:アーセナル


簡単なゲームモデル

マンチェスター・シティ
ボール保持
→ポゼッション
ネガトラ
→ブロック重視
ボール非保持
→ブロック形成
ポジトラ
→カウンター、無理ならポゼッション

アーセナル
ボール保持
→サイド攻撃
ネガトラ
→即時奪回
ボール非保持
→人につく守備
ポジトラ
→カウンター?


試合内容&解説

大雨の中、試合が始まりました。
コロナでコンディションがどこまで戻っているのか「?」の中、天候まで好ましくない。。
シティとしてはアーセナルに対して苦手意識は全くないものの、流石に不安がよぎります。
エリックガルシアの先発は嬉しいような、不安なような、、、そんな気持ちで久々のPremier Leagueが始まりました!

前半
まず、驚いたのはシティの守備の仕方です。
普段であれば、IHが前まで出て、2トップ気味にCB(場合によってはGKも)にプレスをかけていくのですが、今回はガラッと変わりました。

FW→アンカー(次点でCB、GK)
WG→CBとSBの中間地点に立ち、CB狙う
IH→WGが剥がされた後のSB
このような形になっていました。
面白いことに、シティの中盤3枚は、相手というよりかはしっかりと「ゾーン」です。与えられたエリアで迎え撃つような形でした。そのため、中盤3枚は大きくポジションを崩すことはありません。WGが剥がされ、SBにボールが出たときくらいです。

加えて、ネガティヴトランジションでも普段との違いが見受けられます。
普段であれば奪われた後、すぐに囲い込み、ボールを奪い返すのですが、今回はそこまで激しく奪いにいかず、ブロックの形成を優先しました。
これは、ペップなりの「コロナ対策」ということになるのでしょうか?5枚の交替枠はあるものの、90分しっかりと戦うためには体力面も考慮しなくてはならない、そこで、このような策を取ったのではないかと予想します。
もしくは、2CBに2枚当てるよりもよい方法ということなのかもしれません。
これは数試合見てから判断します。

対して、アーセナルは「人につく守備」です。
しっかりと前から埋めていき、1vs1でボールを奪えるような形にしていきます。

FW→GK及びCB
WG→CB及びSB
アンカー→グエンドゥージ(→ウィルロック)
といった具合にです。
その中でもよく狙っていた場所が「SB」になります。
特にカイル・ウォーカーに対して、勇気を持って最終ラインからティアニーを出していました。
ここで綺麗に奪えればチャンスに繋げられるのですが、そこは「質」。シティはヘディングの強い選手を両SBに置いているため、なかなか綺麗に奪うことは難しいです。

ただ、それでも楽に繋げられる逃げ道がなくなってしまうので、シティとしてはビルドアップのレベルを高めなくてはなりません。
そこで、この試合キーマンとなった選手がエデルソンです。
前半はさほど繋がりませんでしたが、アーセナルのプレッシングの上を通過して、一気に前線へ。
これにより、前からプレスをかける際、背後を通される怖さを抱えることになります。
(かつてエデルソンから一発で背後を取られ、アグエロに決められた苦い思い出がフラッシュバックするなんてことも…笑)

シティのビルドアップに関しては、ギュンドアンがアンカーなのですが、デブライネやシルバもタイミングを見計らって、やや低めの位置でボールを引き出していました。
これにより、「人につく守備」のアーセナルは中盤の選手を引き出されてしまうため、背後のスペースを開けることになります。
その位置では、ジェズスやスターリング、マフレズが受け、ワンタッチで落として、といったようにスムーズな攻撃へと繋げていました。

後で解説させていただきますが、シルバの「待つ技術」もこの辺りのスペースで非常に効果を発揮していたように思います。

対して、アーセナルのボール運びとしましては、GKのレノや、交代で入ったダビド・ルイスがボールの出し手となってサイドへ散らします。
ただ、シティの守備ラインが整備されていたからなのか、オフサイドになることが多く、脅威をもたらすことはできませんでした。

そして!待ちに待った先制点はシティ。
前半終了間際にスターリングが決めて1-0とします。
外に開いたデブライネからナナメのボールを、一度はダビド・ルイスによってカットされるかに思われたのですが、スリッピーなピッチが影響したのか後ろに逸らしてしまい、そこに走り込んだスターリングがしっかりとボールの落ちてくるのを待って右足を振り抜きました。
こういう雨の日のピッチでは、なるべく早くボールの軌道上に体を置いておかないと事故が起こります。加えてデブライネのボールスピードということもあり、イメージよりもかなりボールが伸びたのでしょう。

とはいえ、こちらも後での解説にはなりますが、スターリングの「ナナメの動き」が非常に素晴らしかったです。


後半

シティは後半の立ち上がりから、アーセナルのプレッシングの上を通してチャンスに繋げるシーンが増えてきました。

エデルソンからマフレズに一本通してゴールになりそうなチャンスもあったことからも、上を通すプレーの大切さがよくわかるかと思います。難易度はもちろん高いのですが。笑

そして、2-0と追加点をあげるシティ。
質的優位を得ていたSBの競合いからでした。デブライネのロングボールにしっかり競り勝ち、走ってきたマフレズに落とせる。
あそこで難なくティアニーが競り勝てれば問題ないシーンなわけですが、ヘディングの強いSBが非常に重要であることが改めてわかるシーンです。

ダビド・ルイスがこの場面で退場したため、アーセナルは10人で戦うことになります。
アルテタ監督は4-4-1の布陣を選びました。

こうなると、シティの選手達は止めようがありません。間に立ち、受け、落とし、展開し、また深く位置を取っては戻して、斜めに抜けて通して、、、
11人全員が一つの意思で連続性を持って動くため、アーセナルは非常に難しい状況になりました。

快勝ムードのシティでしたが、後半も残り5分のところで、大事件。
裏に出たボールを追ったエリックガルシアと飛び出してきたエデルソンが衝突し、一時ゲームがストップしました。
後でTwitterにて安否の確認を待っていたところ、大丈夫そうとはいうものの、まだまだ心配です。再開明けであり、相手がアーセナル、他にも様々なプレッシャーがかかる中、大きなピンチを招くこともなくプレーできていたエリックガルシア。非常に期待値の高い選手なので、無事なことを祈ります。

こうして交代枠を使い切ってしまっていたシティも10人に。10vs10となりました。
ただ、シティはアーセナルのフォーメーションとは異なり、4-3-2を採用。あくまでCBにプレスをかけることはやめたくないという考えを感じました。

10vs10の試合になって、シティによるスペースの支配がより顕著なものになりました。
当たり前ですが、サッカーのピッチは非常に広いので、横幅は5人いてようやく守り切れる程の幅なのです。
つまり、理屈上は人を後ろに横一列に置けば置くほど守りやすいはずなのですが、実際そうはいきません。
そんな中、1人減り、2人減り、、
ピッチ上に存在する選手が減れば減るほど生まれてくるものがあります。
それがスペースです。
シティの選手達にとって、選手が多くいることよりも、スペースがあることの方が大切なのです。
そのため、10vs10になったシティは非常にやりやすそうにプレーをしていました。

その中で生まれた3点目。
個人的には熱狂的アグエロファンなので決めて欲しかったシーンなのですが、それでも未来のシティことフォーデンが得点を挙げることができて非常に喜ばしいです。彼もまた、シルバと同じように高いレベルの「待つ」ができるため、今後もすごく期待できる選手です。
そしてこのシーンでもスターリングのナナメが光りました。
この試合の彼のオフ・ザ・ボールは本当に素晴らしかった。
MOMはデブライネでしたが、スターリングでもおかしくない試合でしたね!


☆あぐお's Pick up point☆

今回も!
私の偏見と独断で選ぶ、
ここを見て欲しいんだぞ!コーナ〜笑

今回はですね、盛りだくさん。
2つ解説いたします!!


「待つ技術」

まず一つ目はなんと言ってもこれ。
シルバさんといえばこれですよ!
あの人はね、すごくすごーく待てるんです。

寄らない、消えない、近寄らせない。
この三拍子の揃った完璧なプレー。
誰でもできて誰もできない。
それがこれ。「待つ技術」です!

詳しく言うと、相手の背後や、隙間と呼ばれるライン間に立つことです。
これをするだけでですね、シルバさんは常に優位に立てるわけです。
つまり、誰も来なければ前を向けるし、誰かがくれば、その選手のいたスペースが空き、そこが起点になる。

この能力が抜群に高いんです。

後継者とされるフォーデンもこの能力に秀でています(後半50分のシーンなど)が、シルバさんは更に高い次元にあります。
まるで上から見て位置取りを決めているかのようです。

今シーズンいっぱいでお別れを迎えることになりそうなシルバさん。
この「待つ技術」を目に焼き付けておかなければ、悔やんでも悔やみきれませんね!


「ナナメの動き」

まーーーーーこれはですね、サッカーの基礎と言われてしまえばお終いなんですが、とにかくこの動きがこの試合中目立ったんですよ!

特にスターリング選手。というかスターリング選手。

ナナメの神様かと思いました。いやまじで。

サイドやFWの選手は本当にお手本になる選手なので、とにかくオフの動きを見ていただきたい。

私の、この試合中1番のお気に入りナナメポイント(造語です)は前半38分のシーン。

まずナナメに抜け出し、この時点で通ってもチャンスなのですが、ここには出ず。しかし、スターリング、いえ、ナナメの神様は一度の動きではやめません。

またすぐにオンサイドに戻り、ここでボールを引き出します。
点には繋がりませんでしたが、非常に惜しいシーンでした。
この場面では、ナナメの動きはマークしにくいことがわかります。曖昧なままにしていたため、動き直しに完全に置いていかれてしまっていました。
こういうシーンを何度も狙えれば、トップスコアラーとしてどんどん進化していきそうですね!

3点目のスターリングのナナメも非常に素晴らしいです。この場面をあえてここでは説明しません。自分がDFになった気分になり、ナナメに走ってくるスターリングをイメージしてみてください。基礎と侮ることなかれ。どれだけこの動きが効果的で大切なのか、再確認させられますね!


総評

久々のプレミアリーグは3-0快勝でしたね!
朝4時起きはなかなか大変ですが、とても面白い試合を見ることができたと思っております。

特に、シティは中断前とだいぶ異なるチームになっているのでは!?と感じており、そういった面でもかなり面白かったです。

どこかリバプールのようなチームになっていくのではないか、そのような予想もできます。
というのも、ファーストチョイスがジェズスであり(もちろんコンディションの面も考えられるが)、アグエロよりも低い位置で器用にプレーできます。そのため、真ん中の空いたスペースに対して、斜めに両WGが入ってくるのです。
さらには、両SBには足の速い選手を置き、追い越していくことも可能。決まり手は守備時に今まで4-4-2気味だったものが、4-3-3のままでした。とはいえ、外回しにボールを追い出しているので、この点ではリバプールとは異なりますね。

何にせよ、久々に見たシティの完成度の高さに驚きました。ただ、それでもまだミスがあるので、より高いレベルのシティが待っていると思うとドキドキです。

エリックガルシアは本当に心配ですが、回復して、また試合で見れることを楽しみにしております!



読んでくださり、ありがとうございました!

取り急ぎ、興奮の冷めやらぬうちにと思って急いで書き上げたのですが、満足していただけると嬉しいです!

まだまだコロナは収束してくれなさそうですが、ひとまず、試合漬けの日々が戻ってきました。

皆様もお体にお気をつけて!

ではまた!
次回もお楽しみに!!!


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