農家が書いた技術同人誌、販売スタートしました!【技術書典13】
このたび、技術同人誌『ノーコード・ローコードで作る! QRを使った「じゃがいも収穫管理アプリ」の作り方』を執筆しました!
9月10日よりオンライン開催中の「技術書店13」にて、僕の所属している「ノンプログラマーのためのスキルアップ研究会(通称ノンプロ研)」サークルから販売しています。
本書は、農業のIT活用に興味のある方や、はじめてアプリ制作をする方に向けて、僕が農業の仕事をしながら取り組んでいるQRを使ったアプリの活用例とはじめ方を解説した書籍です。
農業分野に限らず使える技術について解説していますので、ノーコードアプリ制作の入門として楽しんでいただけたり、作業現場でモノを管理するためのアイデアをお伝えできる内容になったかなと思っています。
本書の概要
本書では、ノンプログラマーにも馴染みやすいサービスを利用して、スマホで使えるアプリ制作のはじめ方を解説しています。
具体的に本書で扱うのは、以下の3つのサービスです。
・Googleスプレッドシート
・ノーコード開発ツール Glide
・プログラミング言語 GAS(Google Apps Script)
ひとつのサービスを深堀りして学ぶのではなく、一緒に手を動かして学びながら実用的なアプリを制作していくことで、ノーコードツールやプログラミングでできることを体験してもらえるような内容にしてみました。
本書のターゲット
ぜひ多くの方に本書を手に取っていただきたいのですが、とくにこのような方々にオススメしたいです。
(1)アプリ制作をはじめてみたい農業生産者の方
生産者の方の中には、仕事の効率化やデジタル化を進める手段として、プログラミングを学んだりアプリ制作に興味がありつつも、自分にはできないんじゃないか?と尻込みをしている方もいらっしゃるかなと思います。そのような方に、入口として取り組んでもらいやすい内容にしてみました。
(2)農業のIT化に興味がある・応援したい方
一方で生産者以外の方にも、ノーコードツールやGASの活用方法を学びながら、農業のことを知ってより身近に感じていただけるような内容を心がけて書いてみました。農家のサポートをするお仕事をされている方にも、ご活用いただけるかなと思います。
本書で制作するアプリについて
本書で題材としている「収穫管理アプリ」は、僕が実際に自作して農場で使用しているものです。
これについて過去に紹介した僕のnote記事です。この内容をもっと必要最小限の機能に絞ってシンプルにしたものを、本書では制作していきます。
今回Glideで作成するアプリの画面イメージ図はこちら。
アプリ画面の作り方だけでなく、QRで収穫物の状態を管理するための仕組みをGASプログラミングとスプレッドシートで作るやり方や、効率よく防水ラベルを作成する方法もまとめています。
おそらく、本書で制作したアプリはそのままでは活用しづらいかもしれません。なのでぜひ、本書を終えたあとはノーコードツールGlideを色々触ってみて、自分に合うようにカスタマイズしてみましょう。
また、次のステップとしてGASプログラミングを基礎からじっくり学んでみて、機能をアップデートしていくのもオススメです。今回は「箱に収穫物が入っているか・入っていないか」という二つの状態で管理していますが、数量を増減させる在庫管理の仕組みを作る…なんかも挑戦しがいがありそうです。
本書をなぜ書いたのか
「アプリを作る」というと、プロのエンジニアの方にしかできない難しいもの、というイメージがあるかもしれません。ですが、実はここ近年そのハードルはだいぶ下がっていて、家庭や仕事で使うアプリをDIY感覚で作ることができる手段が数多くあります。
しかし、そのために何から始めれば効率的に学ぶことができるのかが分かりづらい…というのが、僕が学習を続けていて感じた壁でした。
そこで、アプリ制作を学ぶ入口として、身につけると汎用的に使いやすい技術を紹介して、便利さを体験してもらえたら良いんじゃないかな?と考えたのが、本書の執筆にいたった理由です。
ちなみに、もともと僕がプログラミングを学び始めたきっかけのひとつは、農業現場のIT化に対して、モヤモヤとした違和感を感じていたことでした。
今ではさまざまなスマート農業製品が実用化して普及が広がっています。しかし僕自身のリテラシーが低く、導入に対して抵抗があったり、使いこなせずにいました。そんな中で「自分に合ったアプリを作って身近なデータの整理をすれば仕事がラクになるんじゃないかな」と考えながら、学習を続けてきました。
本書は、そういった数年前の僕が読みたかった本でもあります。
おわりに
技術同人誌『ノーコード・ローコードで作る! QRを使った「じゃがいも収穫管理アプリ」の作り方』について紹介いたしました。
もし、本書を進めてみて「途中でわからなくなった!」とか「もっとこんなこと実現できないの?」などなどあれば、ぜひ僕のTwitter(@massa_potato)まで気軽にDM、リプなどいただけたらと思います。
ぜひぜひ、農業のIT活用に興味のある多くの方に手に取っていただけたら嬉しいです!
⬇︎「技術書典13」の情報
※本書の電子版+紙の書籍を購入できるのはこの期間限定となりますので、ご注意ください。
⬇︎「ノンプロ研」サークルからは、合計8冊(新作3冊・旧作5冊)の技術同人誌が販売されます!
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