農業日誌「じゃがいも植えました」
はじめに
気温も高くなり、すっかり春になりました。
十勝の畑作は現在種まきシーズン真っ只中です。
当農場でも先日、じゃがいもの種まきを行いました。
積雪が少なく雪解けの早かった冬
今年は例年に比べてだいぶ雪が少なく、雪解けも異様に早かったなーと思います。
例年じゃがいもの畑は融雪剤を散布することで雪解けを早めるのですが、結果からすると今年はやらなくても良かったように思います。
写真は3/13の様子
冬期間の雪が少なかったため、土壌凍結でなかなか畑に入れないのではという心配もありました(根雪が布団のように地面を保温する効果があるので、雪が少ないと地温が下がって凍結が大きく入ってしまうのです)。
作物によっては深刻な凍結の影響がでているものもありますが、ひとまずじゃがいもの畑は作業ができる状態に。
じゃがいもの種まきは昨年よりも5日ほども早く、当農場では4/11からスタートしました。
気象の影響で年々種まき時期が早くなっており、こんな早くて大丈夫なのかな、とそわそわしています。
種芋の準備
さて、3月下旬頃から、じゃがいもの種芋の準備を行ってきました。
購入した種芋を小さいもの・中くらいのもの・大きいものとサイズで選別して、大きいものは包丁でカットします。カットすることで種芋の数を確保する意味があります。
当農場ではメークインという品種のじゃがいもを6haほど栽培しており、この規模だと選別とカットで4, 5日程度かかります。
こちらが種芋。基本的に食用のじゃがいもと変わりはありません。
じゃがいもの芽は写真手前のお尻の部分(?)に密集する傾向があるので、そういった芽の位置を考慮しながらカットしていきます。
大体1切れ60g弱くらいを目安にしています。適当です。
プランターで畑にまく時に自動でカットしてくれる機械も活用しているので、ここでは全てを手でカットする訳ではありません。
選別の様子。専用の機械でサイズ別に分類されます。
延々と流れてくるじゃがいも
延々と切られるじゃがいも
うつくしい断面 (´∀`*)
選別・カットが終わったら殺菌剤で消毒し、種まきまで保管しておきます。
この時完全な冷暗所に置いておくのではなく、日中はある程度日の光の入る場所に置いておくことで、発芽を揃えて生育を促進させています。これを「浴光催芽(よっこうさいが)」と呼びます。
まき付け
さて、種芋の準備を終えて、畑に入れる状態になればいよいよ種まきの開始です。
畑の土の塊を機械で砕いたり整地してフカフカにしたのち、「カッティングプランター」という機械で種芋と肥料を一気に畑にまいていきます。
なぜかこの時期は天候が崩れやすいため、雨や風のご機嫌を伺いながら作業を行います。
今年は病気を抑えるため、主に九州の方で結果が出ているらしいとある肥料を試験的に使ってみることになりました。目に見える結果が出るかどうかわかりませんが、結果が楽しみです。
まき付けの様子
うつくしい直線 (´∀`*)
こちらの動画で「カッティングプランター」やトラクターの自動操舵技術について解説されているので、紹介させていただきます。
種芋の自動補給機いいなあ。
おわりに
引き続き5月いっぱいくらいまで、十勝では色々な作物の種まき・定植作業が続きます。
個人的にそろそろ体調に影響が出てくる頃なので、気をつけて作業していきたいと思います。
それでは、皆さんも季節の変わり目や花粉の時期、健康に気をつけてお過ごしください〜。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?