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【休止中】農業IoTを学びたい農家のためのオンラインコミュニティを作ります!

僕は、北海道の帯広市というところで畑作農業を営んでいる現役農家です。

2019年から畑違いのプログラミング学習を始めて、早4年が経ちました。ここまで色々と試行錯誤してやってきましたが、このたび農業IoTを学びたい農家のためのコミュニティを作ることにしました。

今回の記事では、なぜ僕がこんなことを考えているのか、感じている課題感と作りたいコミュニティのイメージについて、お話いたします!

記事を読んでいただいて、共感いただいた農業関係者の方がいらっしゃいましたら、ぜひコメントやSNSでのシェア等で応援いただけると、とても心強く思います。


農家がIoTを学ぶハードル

農業分野でIT活用といえば、「IoT」というキーワードがまず思い浮かびます。農家同士でお話していると、特段ITに詳しくない人でも「こういうのがあったら便利なのに」と考えている方が案外いらっしゃる印象です。

僕も含めてみなさん共通して感じているのは、「既存の製品を使うよりもコストを削減したい」「既存の製品ではぴったり合うものがない」ということです。たしかに自身でIoT製品を自作する技術があれば、身の回りの農作業を便利にするようなアイデアを実現することができて、すごく魅力的に思います。

ですが、IoTでやりたいことを実現するためには、途方もない情報収集と学習時間が必要になる…そんなイメージを持っています。

僕自身はこれまで、スプレッドシートやGAS, Pythonといったプログラミング、ノーコードアプリ開発などの学習を通じて、事務作業の効率化や簡単なスマホアプリを作り、デジタル情報を整理・可視化する手段を身につけてきました。

その過程で感じているのは、今ではプログラミング学習は比較的、オンラインで基礎的なことを学べる場所は増えていることです。しかし依然として農業IoTとなると「ハードウェア」「通信方法」「電子工作の基礎」をはじめとしたあらゆる知識・技術が必要で、僕らのような素人にはとっつきづらいと感じてしまいます。

近年では、手軽に扱えるスマートホーム製品やプログラミングせずに簡単なIoTを開発できる手段なんかも増えてきています。とはいえそれら既存の製品を選定し組み合わせる方法など、労力をかけずに実現するためにもやはり学習と工夫が必要になってきます。

また、作りたいものは果たして自分で作るのが最適なのか、判断が難しいのも課題です。実用性や学習コストもろもろを考えると、やはり高価でも既製品を買った方が良いんじゃ無いかな?と思ってしまい、僕ら現場の人間がIoTを学ぶハードルはなかなかに高いと考えます。

似た課題を持っている人は多い?

僕がコミュニティ立ち上げを意識した理由は、「同じような課題を抱いている農業関係者の方って、実は多いんじゃないかな?」と思ったためです。

先日、「農業者向けのIoTスクール」のアイデアをTwitterで投げかけた際に、けっこういろんな方々から反応をいただけたんですよね。

幅広い地域や経営形態の方、新規就農に向けて研修中の方からもコメントいただけて、やはり農業IoTを学びたいと思っている人はいるんだな、というがわかりました。

しかし皆さんの学びたい内容とレベル感はさまざまで、「やりたいと思っているけどその学び方が分からず踏み留まっている」という方から「既に色々と試行錯誤しながら実践されている」という方まで幅広くいらっしゃる印象でした。それと同時に「スクール形式だけでこれらの需要に応えるのは難しい」ということも見えてきました。

その後もフォロワーさんとやりとりしていくにつれて、共通して抱いている課題感は「ハードウェア周りは学習コストが高い」というところです。既に色々と作って発信している方々ですら、ハードウェアの学習には難しさを感じているそうです。

学生の頃のようにいくらでも学習時間があるならともかく、常に目の前の農作業と経営に向き合っている農業従事者にとって、まとまった時間を確保して学習するのはとても難しいんですよね。

継続してアイデアと情報が集まる環境があると良いのでは

そこで僕は、農業IoTを自作する人たちが集まり、継続して情報交換ができる環境を作りたい、と考えています。

つまりそれは、農業IoTを始めてみたいという人々と、すでに様々なジャンルで実践している先輩たちが集まり、お互いのアイデアや情報を持ち寄りながら学習を続けられるようなオンラインのコミュニティです。

いわゆる企業のスマート農業製品を紹介したり、特定の製品について情報交換をするようなグループやイベントはオンライン・オフライン問わずたくさんありますが、農業現場が主体となったフラットな情報が集まり、幅広く自作IoTを学べるような場所って無いんじゃないかな?と思っています。

それが、僕がイメージしている農業IoTを学びたい農家のためのコミュニティです。

ただし、コミュニティとなると既に実践されている人にとっては情報交換の場として価値を作れると思うのですが、中にはある程度の基礎知識を学びたいという方もいらっしゃると思っています。そういった基礎的なことを学べるスクールのような場も、僕がITの学習をしているコミュニティの力をお借りしながら作っていくつもりで現在進めています。

このあたりの具体的なコミュニティ・スクールの形については、これからどんどん明確にして随時お話していきますね。

結局、つくることって楽しい!

いろいろとお話してきましたが、僕の活動の原点は結局のところ「つくるのは楽しい!」というところなんですよね。

専門のITエンジニアのような本格的なIoTデバイスやスマホアプリは作れなくても、既存の製品では補えない身の回りを便利にするちょっとしたモノを安価で自作できると、日常の農作業や農業経営の大変さの中に、楽しさを見出せるような気がします。

近所の農家がつくった自作農具のアイデアを真似して作ってみたり、身近な先輩に機械の直し方を聞いて費用をかけずに直しちゃったり。そんなことが農業IoTの分野でもできたらいいな、と思ってます。

これは何よりも、僕がプログラミング学習を始める前に欲しかったコミュニティでもあります。

また、自作したものは使って終わりだけでなく、仲間と共有したりTwitter等で世の中に発信したりすることで、同じような課題を持っている方の助けになったり、自身が悩んでることに対してより良いアイデアや改善策をもらえたりします。そんなふうに気楽に発信できるような文化も作れたら、農業全体がより楽しくより魅力的な仕事になると信じています。

おわりに

今回は、僕がこれから作りたいコミュニティについて、農家が農業IoTを学ぶ課題感から出発してお話しました。

現段階ではまだまだ、僕の中にあるイメージでしかありません。今後は「コミュニティを立ち上げる」という目標に向けて、しばらくTwitter, noteでの発信を行いつつ、4月から単発イベントなども企画して準備していこうと考えています。

コミュニティの本格スタートは7月頃からできるようなスケジュール感で考えています。継続性を考えて、無料コミュニティではなく有料コミュニティとして設計しています。

この辺の具体的な情報も今後流していきますので、気になる方は、ぜひこれからも情報を追っかけていただけると嬉しいです!

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