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農家の生活、私の場合はこんなかんじです

前回農家の生活について書いたのですが、
多少雑な部分があったなぁと反省もしつつ…

「農家」と一括りにしない、私の場合の生活をご紹介します。

ざっと私について書くと、
私は、2児の母(2人とも保育園児)です。
義理の家族にパン職人がいることもあって、
年間を通して、午前中はパンの移動販売をしている日が多いです。

農繁期に入ればまた変わりますが、
例えば今(6月)は、基本的に午前中はパン販売、
午後に農業という生活をしています。

うちは雪国なので、
どうしても12月後半〜3月頃までは畑に入ることができず、野菜もハウスの中で管理できるものを出荷するという生活になるので、どうしても収入が少なくなってしまいます。
その、収入が少ない時期を何とか補填するためにもパンを始めました。
パンの製造は、パン作り大好き人間(職人)がいるので任せておいて、私はパンを買ってくれる人を捕まえることと、主にねぎを管理することがお仕事です。

家族の中でも、愛想と体力担当です(笑)


さて。
月別にいきます。

まず、4月
農家にとってはとても重要な1ヶ月です。
なにしろ、ここで失敗すると育つものも育たないわけで、農家がみんな揃って一生懸命働き出す月です。
最近は雪解けが早い年もあり、うちの地域でも大体3月頃から動き出すような感じはありますが。
この4月の1ヶ月間に大事な作業が散りばめられています。

あくまでも、ねぎ農家の生活ですよ。うちの場合です。

そして、ねぎ農家とはいえ、うちの場合田んぼも多少やっているので、田んぼに植える稲の種まきも、4月の半ば頃にやります。


4月に入ると、パンの販売は多少回数が少なくなります。
なぜならば、ねぎを植えるという、大切な大切な作業があるからです。
これをしっかりやらないと、当然ねぎは育たないので、とても重要な時間です。


ねぎ植えというと、どんなイメージがあるか分かりませんが、うちの場合は決して手でひとつずつ植えるわけではありません。
「ひっぱりくん」という、ねぎを植える装置を使います。

ただこのひっぱりくん、
土によってはあまりうまくいかない場合があるので、人間の手で手直しをしないといけないことが多々あります。

非常に時間もかかるし、体力も消耗する作業です。

畑にトラクターをかけて耕して、畝を上げて、ねぎを植えます。



文章で書くと一言だけれど、
ねぎの苗を運んだり、畑中に配ったり、植えた後ねぎの苗を入れていた入れ物を回収したり、うまく植わらなかったところを手直ししたり、いちいち言わないけれど実際にやることは山ほどあります。


うちはわりと広範囲にねぎを植えるので、
この作業を何日かに分けて行います。

とてもとても1日で終わる量ではない、というのもありますが、そもそも出荷も時間をかけて(かかってしまう)やるので、順番に植えることで、出荷の時により良いねぎを出荷することができる、ということもあります。

4月の半ばには、先ほど少し書いたように、
稲の種まきが始まります。

これは、非常に人手と体力が必要な作業です。
準備期間も含めれば、相当な時間も必要です。

機械を使って種(籾)を蒔いた入れ物をハウスの中に並べます。

このしんどさは、やったことがないと分からないかもしれませんねー。結構重いものをひたすら運ぶのです。
結構体力を使う1日です。

この日が終わると、水やりという作業がひとつ追加されます。

当然、稲の種まき後の土にも水が必要なので、
朝と夕方、毎日丁寧に水を与えます。
この作業も結構時間がかかります。

ちなみに、冬からねぎの種まきを始めていて、ねぎの土にも水をかけないといけないので、稲の他にもねぎの水やりも必要です。
全部ちゃんとやると、2時間くらいかかります。
毎回ちゃんとやります、もちろん。

4月はねぎ植え、稲の種まき(ねぎも初旬に少し種まきをします)、水やりと、やることたっぷり、スポーツで言えば、筋トレの時期っていう感じですよね。
全てはここから始まるという月です。

4月だけでずいぶん長くなってしまいました。

続きはまた今度にします。

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