アブラナ科に恋をしてしまいました。
私は、大学院でアブラナ科であるカラシナの花と温度や日長の関係の研究をしていたので、
今回は、カラシナをテーマに筆を取りたいと思います。
1.カラシナとは?
皆さんは、【カラシナ】をご存知ですか?
カラシナは中央アジア原産と言われ、アブラナ科アブラナ属の植物。
アブラナ科といえば、カブやダイコン、キャベツ、ハクサイなどがあります。
カラシナの仲間として、日本で馴染み深いのは、タカナではないでしょうか。葉が大きいのでタカナ漬けや野沢菜漬けが有名です。
ラーメン屋さんで、このようなタカナ漬けを見たことはありませんか?
福岡のお雑煮に入れるかつお菜(カツオナ)などもタカナの仲間です。
カツオナは、うま味が豊富に含まれ、冬でも収穫ができるほど、寒さに強いです。プリっとした厚みのある葉なので、おひたしにも向いています。
わさび菜(ワサビナ)もアブラナ科の仲間です。そのまま食べると、ピリッと独特の辛味があります。
2.カラシナの歴史は意外と長い
カラシナは、平安時代から伝わっており、西日本を中心に栽培されていました。江戸時代には、感染病が流行した際に、治療薬としてカラシナが使われたという話もあります。
現在は、タカナやカラシナは九州地方を中心に栽培されていますが、沖縄県ではシマナが栽培されています。
3.身近にあるカラシナの種
カラシナの種を見たことがない方は、おそらくいないと思います。
実は、マスタードに含まれているのです。
ブラウンマスタードとホワイトマスタードの種とお酢に漬ければ、
マスタードの完成です。
カラシナの種を播種すると、かわいらしい双葉がでてきます。
ちなみに、双葉でもピリッと辛いです。
4.カラシナの花
カラシナの花を見たことはありますか?
春になると、よく河辺で見かける、菜の花です。
とても甘い香りと黄色の花で、春の花として人気があります。
菜の花はアブラナ科の総称です。
菜の花は、緑黄色野菜なのでカロチン、ビタミンを多く含み、免疫力がアップし、風邪の予防効果があると言われています。
独特の苦みがあり、好みが分かれますが、春を感じますよね。
いかがでしたでしょうか?
家庭菜園でもお手軽に育てることができ、香りも味も楽しめるので、
ぜひ、栽培してみてください!
5.そのほかの記事
6.弊社の活動のご案内
👉弊社ホームページ
🍴安心・安全な「食」の情報や植物の豆知識を随時情報配信中🍴
https://twitter.com/Agri_foodsafety
https://www.instagram.com/agrifoodsafety
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?