sanae nasu

knitwear desingner …and more. Japan

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最近の記事

暮しの手帖さん達③

撮影の日のことを、よく覚えています。お天気も良く、駅で写真家の川島小鳥さん、平田さんと待ち合わせて、撮影場所のTHE DAFFODIES flower shop へ向かいました。川島さんにお会いするのは初めてでした。穏やかで物静かな好青年(に見えました)という、これまた素敵な方。なのに私ときたら、小鳥さんが着ておられたシャツの生地ばかり見ていたのです。どこかで見たことある。…!分かりましたが、黙っていました。初対面の相手から「私もそのシャツと同じ生地の、プレーンな方のシャツ、

    • 暮しの手帖さん達②

      平田さんがモデルさん達の頭回りを測って下さったので、その方に合うサイズで編むことになりました。とはいえ頭回りは、あまり個人差がない部分(あっても数センチの範囲)です。それでも棒針の号数を1号変えるだけでフィット感が変わり、その人に合うものになるようです。減らし目を〇か所で、という場合、ゴム編みとの兼ね合いもあるので、変に目数をいじるとややこしい編み図になりがちです。できるだけシンプルに、慣れれば編み図を見なくても編める、そんな編み方とサイズ感を目指しました。フリーパターンにあ

      • 暮しの手帖さん達①

        2024年1月25日発売の「暮しの手帖」早春号でご紹介させて頂いた「春待ちキャップ」。素晴らしいメンバーに恵まれたこの時の制作について、少し書いておきたいと思います。 小山内さん(拙著の編集をして下さった方)が暮しの手帖編集部の平田さんと一緒に私宅へ来て下さったのは、2023年春のある日のことでした。 初めてお会いした平田さんは、優しくて明るい素敵な方。すぐに打ち解けてお話しさせて頂き、女子会のようで、とても楽しかったのを覚えています。その日は顔合わせのつもりでしたが、サン

        • 私のことを少し。

          那須早苗。1971年生まれ。埼玉県在住。 夫と子ども、義母の4人暮らし。 家で仕事をしている。友人は数人いる(多分)。 日々暮らしていると、心を澄ませて、じっと見つめずにはいられないひとときがある。その時間は指をすり抜ける砂のようにサラサラとこぼれてしまうけれど、カタチとして残すことは出来る。写真に撮る、言葉を綴る、描く、そして糸を編む、というように。 普段はあみものをして暮らしている。具体的にはセーターやマフラー、ミトンなどを編み、編み方を書き、編み図を販売する、という

        暮しの手帖さん達③