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「バカの壁」をどう壊すか 前編

「バカの壁」はベルリンの壁みたいな、現実の壁ではありません。スプレーで落書きしたり、登って日向ぼっこをできる類の壁ではないんです。

頭の中でしか知覚できない壁

それが「バカの壁」です。

と、著者である養老孟司さんは言っておられます。時間もエネルギーもかけたけど、この人の主張が頭で理解できない。こんな時、確実にあなたは「バカの壁」を感じているんです。

参考までに、僕が感じた「バカの壁」について述べます。僕には何人か友達がいます。その中に、僕の数学的な能力への自信をへし折ったどころか、ひねり潰した友達がいます。彼は「テストで高得点を取る」以外にも応用できる頭の良さなら、知っている人たちの中でも群を抜いています。彼と「頭の良さ」で張り合えそうなのが、都内の公立超進学校から東大行った子ぐらいしか思いつきません。誤解を招きそうですが、わかりやすさも大事です。

彼は、世の中の事象について数学的なアプローチをかけられるのだ「ろうなあ」と考え始めてからついに干支が一周しました。12年目に突入しました。

「ろうなあ」がキーワードです。

僕には彼のように世の中のものにアプローチをかけてきた歴史がありません。世の中のありとあらゆるものに国語的なアプローチをかけてはや24年、花も恥じらう本厄でございます。

数学的なアプローチは僕には定義できませんが、その代わりに国語的なアプローチをご説明します。ひたすら対象を自然言語を用いて言語化する営みです。

これまで、国語の力を基にして数学的っぽいアプローチをかけたことは何度かあります。しかし、しょせんはカニ蒲鉾です。まがい物ということです。彼のかけているカニ、もとい、本物の数学的アプローチとは似て非なるものです。

数式と日本語の相性の悪さから「国語的なアプローチだけで世の中の全ては表せない」と知ってはいます。なので、彼の言動や種々の本から「数学的アプローチのようなもの」を練成しようとしています。

かなり参考になったのが、新井紀子さんの著書です。繰り返し読んで、実際に手や頭を動かしてみて、それを長期間続けて…

これでやっと彼と同じ土俵に立てるか・・・と思ったんですよ。


彼はもう一つ武器を持っていました。


高校生の時に教えてくれました。


明日に続きます。



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