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スプリントの数だけ、私たちは変わるチャンスを手にする(P.229)

今日は12月9日。この後しばらく経って、ケーキを食べて寝て、おそばを食べて寝て、お餅を食べる頃に「今年こそは変わってやるぞ」と思うだろう、あなたと自分へ、僕はこれを書いています。

【約2500文字、およそ5分で読み切れます】

はいけい

これは“シン・アジャイル Advent Calendar 2022” 9日目の記事です。
設定された以下3つのテーマから一つ目を選択して書いています。
1.      書籍「組織を芯からアジャイルにする」の好きなフレーズについて
2.      2022年の組織のDiff(1月から所属組織はどう変わったか)
3.      私のアジャイルジャーニー

Point

書籍「組織を芯からアジャイルにする」における僕の好きなフレーズは「スプリントの数だけ、私たちは変わるチャンスを手にする」だ。
これを支えに、このノートでは次のことをあなたに伝えたい。
それは、「スプリントを取り入れるとあなたは変われる」ということだ。

計画・開発・日次見直し・レビュー・調整を含んだ一定期間の区切りがスプリント。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%A0_(%E3%82%BD%E3%83%95%E3%83%88%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%A2%E9%96%8B%E7%99%BA)

Reason

「スプリントを取り入れるとあなたは変われる」とした理由は3つある。
スプリントで変われるチャンスが何度も訪れ、スプリントでチャンスの神様の前髪をつかみやすくなり、スプリントでやれる気がしてくるためだ。

Example

「変われるチャンスが何度も訪れる」
今は変化の激しい世の中だと言われるけれど、自分たちが変化できる、自分たちが変われるチャンスはそれほど訪れないように思う。激しい世の中のせいなのかは分からないが、毎日あれやこれやとやることは尽きず、今日から変わるんだなどと真剣に思えるタイミングはめったにない。そう思うのはひどく失敗したときくらいに思う。あとは冒頭に書いたお正月くらい。その点、スプリントを取り入れると、プランニング・レビュー・ふりかえりという気づきを得られるイベントにより1スプリントで3回も変わるチャンスが訪れてくれる。確かに、こんなイベントに時間を割くのはおっくうだと感じることはあるけれど、それ以上に仕組みとして変われるチャンスが短期間で定期的に訪れるのは心強い。今のまま何も変わらずに取り返しのつかない自分になることをスプリントは救ってくれているようにさえ思える。

「チャンスの神様の前髪をつかみやすくなる」
もちろんチャンスの神様なんて見たことないけれど、神話になるくらいだからチャンスの神様には前髪しかないのだろう。そうなのだろう。そうなのだということにしよう。そうなのだと思ってほしい。
チャンスは過ぎ去る前に、目の前に訪れたときにすぐ掴まないといけないということで、これはまあそうなんだろうなと思える。だけど、いつでもすぐに掴める自信は持てない。先週だって、欲しかった加湿器の楽天スーパーSALEの割引クーポンを逃してしまった。ああ、配布が開始する8時にスタンバイしておけばこんなことはなかったのに。そう、スプリントを組み入れると気づきを得られるイベントが来るタイミングがわかるから、スタンバイできて、チャンスを掴みやすくなる。

「やれる気がしてくる」
認知科学では「やる気」があれば何でもできるは間違いで、「やれる気」がするから実現できるのだそうだ。実際に自身で論文を読んだわけではないが、幾つかの書籍*に書かれている。何より、素直にそんな感じがすると思える。「やる気がないからできないのだ」と誰かに叱られたとしても、やる気があったらできるなどとは思えないし、仕事に取り組む際に緊急度と重要度で優先順位付けをしつつもその中で「やれる気」がするものから手を付けているなと思い当たる。難しい仕事があったときに、誰かにやり方を聞いたり、幾つかに分解して難易度を下げたりするのも、「やれる気」がするように工夫していたようにも思える。
スプリントは一回で大きく作り上げるのではなく、小さく作りそれを何回か繰り返して大きいことを成し遂げるという「やれる気」がする仕組みになっている。一回のスプリントではあまり変わらないかもしれないが、スプリントを繰り返すことで確かに自分が変わったと感じられるようになるだろう。

* 書籍:例えば植野大輔・堀田創「トランスフォーメーション思考 未来に没入して個人と組織を変革する」翔泳社(2022)がある。「やれる気」はかみくだいた表現であって、より正確には「エフィカシー」や「自己効力感」となる。

変われないのは意思が弱いからではなくて、仕組みが整っていないだけだそうで、スプリントにはその仕組みがある。

スプリントを取り入れるとあなたは変われる。

ただし、ひとつ注意点があって、一回のスプリントで変われるわけではない。ダイエットだってしっかりと体重が落ちてくるのは半年続けた後というのはよく聞く話だし、僕自身もそうだった。まずは、小さな喜びや楽しさを大切に続けていきたい。結果は長い目で見よう。
まずは続けられる気、やれる気を大切にしたい。

Point

書籍「組織を芯からアジャイルにする」における僕の好きなフレーズは「スプリントの数だけ、私たちは変わるチャンスを手にする」だ。
これを支えに、このノートでは「スプリントを取り入れるとあなたは変われる」ということを伝えてみた。

書籍「組織を芯からアジャイルにする」

出版前にレビューアーとしてお声がけいただいた書籍です。一人からアジャイルを始める方法も書かれていてアジャルを良く知らない方にもおすすめできます。

はいけい

これは“シン・アジャイル Advent Calendar 2022” 9日目の記事です。
設定された以下3つのテーマから一つ目を選択して書きました。
1.      書籍「組織を芯からアジャイルにする」の好きなフレーズについて
2.      2022年の組織のDiff(1月から所属組織はどう変わったか)
3.      私のアジャイルジャーニー


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