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「アジャイルキャリア」とは目標を更新し続けること

noteの名前にも書こうとしている本のタイトルにも「アジャイルキャリア」と入れているので、その言葉についての記事を今回は書きたいと思います。

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私はITの現場にもともといた。もともとはWebディレクターだった。
そのときサービスによって大きく2種類の開発手法を経験した。

リリース日が決まっていて、そのリリースに対してどんな要件を行うか要件定義し、そこからどんなふうに作るか設計書を作り、開発し、テストしてリリースするという開発を「ウォーターフォール開発」という。しかし変化が激しい今の時代、1年前にいいと思った要件がリリースしたころには変えたくなってしまったり、顧客から求められているものじゃなかったからまた変更しよう。。となるとこのやり方だと動きづらい面がでてくる。
そこで産まれたのが「アジャイル開発」ちょっとずつリリースして、まず最低限必要なものから作っていって顧客の反応など見ながらまた作っていく。完成品を一気に作るのではなくちょっとずつ作っていく手法という。

説明不足だったり、もし間違っていたら優しく教えていただけたら。。と思うのですが、一旦最低限必要な情報として十分なので先に進もう。

私が別に最初の提唱者ではないので残念だけど、

この開発の考え方をまさに自分のキャリアにも当てはめようよ、というのが「アジャイルキャリア」である。

ちなみに何人か論文をはじめ、ウェブ記事などで「アジャイルキャリア」という言葉を使ってらっしゃる方がおりますが、個人的には吉川先生の論文*1がIT現場目線でもキャリア目線でもわかりやすく丁寧にまとまってらっしゃると思います。
あとは金井先生の本「働くひとのためのキャリア・デザイン」*2 がキャリアの節目でキャリアを考えようというメッセージだったり、クランボルツ先生の「計画的偶発性理論」*3(キャリアプラン通りにいくことは難しく、偶発的なことにどう自分のチャンスとして乗っかっていけるかがポイント)だったりに通じるところがあると思っています。

ちなみにアジャイルキャリアの場合、顧客は紛れもなく自分自身。

ちょっとずつ試しながら自分に合っているか確かめていく。この仕事は好き?自分にあってる?楽しい?または時代の変化を感じたらちょっとずつ方向転換していく。一度立てた目標も必要に応じて更新していく。そんな風にちょっとずつ試せるようなものを考えていって、自分のキャリアを探っていったらいいのではないかと思います。

例えば私の場合なら

小学校のときは母の勧めで始めた習い事がきっかけでピアニストやら作曲家目指してた。
でも超天才を目の前にしてやめて(練習も嫌いだったものでw)パソコンに出会って表現する楽しさを知ってホームページ作りに燃えた中高時代。
ホームページを作るひととしてプログラムを極めるのがいいかなぁと思いつつも大学の授業でそこまでのめり込めず苦労してしまったのだよね。
その後自分は使いやすさとか興味あるんだぁと思ってユーザビリティの分野の研究へ。
そのとき総合学習の検索UIを研究していて、ひとが知りたいと思うことを支援することをやりたいと思いだした。
でも就活で教育系や研究職系はいけず、偶然面接が楽しかったのもきっかけでWebディレクターに。。。。その後略。で、今は色々な経験を積んで職場のコミュニケーション支援をやっているという、、なんとも不思議な縁。

こう書いてみると意図せずなんだけど、まぁ色々試しているし、自分や周りの状況を確かめながら試行錯誤して、でも今までの経験もどこか繋げている。。周りは決めててすごいと言ってくれたり、今までのキャリアを捨てるなんてもったいないと言われたり色々なのだけど、本人は相当悩んでいるし、色々あったし!さらっと書いただけではわからない美しい話じゃないことも多々あるわけなのだけど、、、

でもさ、自分の人生だから自分がいいと思う選択肢を常に考えて選んでいくしかないんだと思う。ロールモデルがあったら。。というのもよく聞くのだけど、でも参考にできても結局最後は自分で決めるしかないのかなぁと思うことも多くて。一人一人違うストーリーがあるからこそ、ひとの人生を聞くのは楽しいものだとも思うんだ。大きく捉えると尻込みしてしまうけど、そのサイクルをできるだけ小さくして、変更しやすい状態にする(インターン、アルバイトしてみる、副業する、ボランティアしてみるなど並行してみるのもひとつ)のが大切なのかなぁと感じます。

だからアジャイルに自分の人生を歩みながら、ときに迷ったり立ち止まったりして試行錯誤していって、時々振り返ったときにあー私今が一番いいなと思えるひとが増えたらいいよなぁ。。って私は思うのです。

すごく長いし、ポエミーな文章になってしまったな。。

一旦この記事はここまで。読んでくれてありがとうございます。

以下本文でご紹介したものを載せておきます。

※1 吉川先生の論文
アジャイル・キャリア・デベロップメント試論 : 適応重視キャリア理論のプロセスに関する考察
https://kansaigaidai.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=7809&item_no=1&page_id=13&block_id=21

※2,3の本の紹介

■技術書典8に参加予定なので、そこでnoteの内容を整理してだそうと思っています。もしよかったらサークルチェックしてくださいませ。

Twitterもやっています。もしよかったら繋がってください!



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