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お酒をやめたら、少食になってきた。

お酒を飲まずに献立を考えると、ご飯とお味噌汁が基本になった。洋食の場合は、パスタやパンだが、つまみにチーズやリエット、パテなどをたくさん作って出していたのが、今はメイン・サラダと、パン少々。パスタを茹でる量も若干減っている。中華の時も、やっぱりお米が食べたくなる。

そして、食べたいだけ食べるとお腹が苦しくなっていたものだが、なぜかそこまで食べたいと思わなくなった。お酒を飲んでいると、満腹感のタガが外れるのだろうか。シラフでお米をよく噛んだりしていると、結構早めに満足感がきて、そこでやめることができる。翌朝目が覚めたときには、きちんとお腹が空いている。

お酒を飲んでいた頃は、お酒と共にいただく食事こそが、一番美味しいものだと思っていた。しかし、お酒を飲まずに食べる食事は味気ないのかと思っていたら、意外にも今の食生活には大変満足感がある。お米・おかず・お味噌汁。全て美味しい。パクパク食べてしまうより、味わっている感じが強い。

痩せにくくなった更年期後の体重が、スルッと2キロ近く減っていたのはびっくりした。

昔から「食べるときはゆっくりよく噛んで」などと言うが、そんなに言われた通りにできるものでは無い。しかし意識したわけでもなく自分で自然にそうなってみると、「あぁ、先人の言うことには一理あるわ」と納得してしまった。

そして味付けも優しくなった。飲まずに料理をしているので、味見も慎重に、丁寧にすることができる。塩加減が「あれ、濃過ぎた」と言うことが全くなくなった。ご飯のお供にするには優しすぎるなら、ちりめん山椒や牛肉のしぐれ煮などを出して、メインは優しい味のまま味わえばよい。

お酒をやめると、味覚も繊細になるのだろうか。これも、断酒のメリットだとつくづく思う。そしてよく聞く「お酒をやめてみたら、痩せました」という話が現実的なものになりつつある。

続く









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