詩 いく夏…
せんこう花火の最後の
あの、オレンジの塊が
雫と化して
ぽたっ・・・と 落ちた
あの瞬間…
…夏も終わりだな… って
君が寂しげなトーンで
呟くように言った
その時かも知れないね
夏が これで終わりだと
覚悟を決めた瞬間
ほんの少しだけ
首筋のおくれ毛を揺らして
すぅっと寂しげに
秋に合図を送った気がした
空の色海の色とのその狭間君は青の風そのものだったよ
ひと雫せんこう花火が音たてて落ちた瞬間 夏の終わりか
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