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だらだら日記

うちの犬は、客観的に見ても可愛いのだと思う。目がくるっとしているし、舌を出すと笑っているように見えるし。表情豊かで人懐っこくて、喜ぶときは尻尾をちぎれそうなくらい振って。何でも食べるし、勢いが激しいし。笑

一方で、うちの猫は、そうでもない。自分で飼っていなければ「美しい猫だなぁ…」とは思わなかっただろう。けど可愛い。ツンデレだし、釣り目だからか、いつも怒ったような顔をして、表情もあまり変わらない。寄ってくるくせに、撫ですぎると怒る。

けど、猫可愛い。クールなところも好き。嫌がられそうな気がしても、見るたびに頬ずりしたくなるし、話しかけたくなるし、たまに上目遣いでニャーとか言われるとメロメロになる。笑

自分で飼っている動物だから大好き、一緒に住んでいる子だから特別愛している。これはきっと、動物に限らないのだろう。人間でもそう。愛着ってそういうもの。外見がどう、とかで親は子供を愛するわけじゃない。恋人の場合はもう少し複雑で、出会った時は外見だって好きになる要素の一つではあるだろうけど、一度一緒になってしまえば、あまり関係なくなる。

一緒にいる時間の長い人だから、親しみを覚え、特別感を感じ、他の人では代わりが利かなくなる。そういうものだろう。代替不可能。その人らしさをこそ愛しているから、ちょっとやそっとじゃ心が他に行かない。他者と並べて同列に評価することが少なくなる、というか。ひいきするようになる。

いや、恋人だけでもないか。子供は当然とはいえ、親友も、お気に入りのセラピストも、大好きな人たちって同じような感じかも。

出会った時のお互いの印象を振り返ったり。あの時あんなことで笑ったね。辛い時に話を聞いてくれたね。体だけじゃなく心も癒してくれたね。こっちこそ、辛い時に予約して会いにきて慰めてくれてありがとう。実はあの時、結構私も救われてたんだ…、なんて。

そうやって、自分たちだけが知ってるエピソードが重なっていく。心の繋がりを重視する人にとっては、それだけ楽しい時間を過ごしたセラピストさん、お客さんというのは、そうそう他の人では代わりは利かない存在になるのだろう。

頻繁に行けるわけではなくても、数ヶ月に一回、あの子には会いに行きたいな…、とか。いつ行っても待ってて欲しいな…、って。こっちの都合で行けたり行けなかったり、定期的にサポートできなくて悪いけど、いつ行っても温かく迎えてほしいな…って、お客さんは思っていてくれたりするのだろう。

セラピストの女の子にも色々都合があるから、もしかしたら指名のお客さんが少ない時期に心折れてしまうかもしれないし、経済的な事情で続けられなくなったり、家庭の事情があったり。お店の経営が悪化して雇ってもらえなくなったり、不本意ながら、いきなり皆さんの前から去ってしまうこともあるかも。

何の前触れもなく、突然いなくなってしまうセラピさんも多いと聞く。前触れというか、辞めることは決まっていてもお客さんに言うことは禁止されている場合もあるだろう。事前に噂になっても困るし、それでお客さんがストーカー化しても困るし、引き抜きとかのリスクもあるから。

いつ、突然の別れが来るか分からない。今日が最後の施術かもしれない。何度会っていても、心通わせていても、いつもと同じ笑顔に見えても、それは分からない。

だから後悔のないように。伝えたいことは今日のうちに。

君は別格だよ、雰囲気も施術もすごくタイプ。結構好きだよ、だからずっと続けてほしい。無理して潰れないでね、何か困ったことがあれば言ってね、って。

特別お気に入りのセラピストさんがいる人は、それとなく言ってあげてくださいね。それで何が変わるわけじゃなくても。頼れるとは限らないけど。それでもどこか、気持ちが楽になったりすることもあるのです。

皆それぞれ、人生辛いものだから。ずっと一緒にはいられなくても。ほんのひととき、共に二人きりの時間を過ごした相手に過ぎなくても。それはそれで特別だし、素敵な記憶だし、その思い出がいつか自分を、相手を、お互いのピンチを救ったりする。そういう時間になればと思っているのです。

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ありがとうございます、また書きます。思い出したら、また読みに来てください✨