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コロナの影響で失業者爆増 再就職は不可能か?

 新型コロナウイルスの拡大はとどまることを知らず、日本では感染者の数が17万人を超えました。コロナウイルスの対策が早急に求められる中、政府の営業時短・自粛要請や顧客の減少により経営が困難になる企業も少なくありません。コロナウイルスの影響で会社の経営が悪化し失職する人はどのくらいいるのでしょうか。

 総務省によると、2020年10月の全国の完全失業率は3.1%、完全失業者数は214万人です。これは2019年10月と比べて51万人増えていることになります。増加の理由として、企業側の都合による失業の他にコロナ禍における対応に不満を持つ多くの人が離職したためと考えられます。

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             出典:日本経済新聞

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          出典:時事ドットコムニュース

非正規雇用者に大打撃
 コロナ前は企業が人手不足で高齢者や女性を短時間労働者として数多く採用し、就業者数は増加傾向にありました。しかし、雇用環境は特にパートやアルバイト、契約社員などの非正規雇用者数は前年同月に比べて85万人減少し、8カ月連続減少しています。派遣社員も13万人少ない127万人です。一方、就業者数は3万人、正社員は9万人増え、5カ月連続で増加しています。経営が悪化した際、1番最初に非正規雇用者で調節する企業の判断は間違ってはいないと思います。しかし、多くが女性や学生、外国人である非正規雇用者はもともとギリギリの生活をしているため、減収や解雇で生活が困難になりやすいです。回復も非正規雇用者が一番最後のため、このまま不安定な雇用形態を続けているようでは、失業者は増加していくでしょう。

求人倍率は上昇?
 仕事を探す人1人に対し、企業から何件の求人があるかをを示す有効求人倍率は10月1.04倍となりました。9月と比べると0.01倍増えています。9月まで急落していましたが、コロナ後初1年6カ月ぶりに上昇に転じました。しかしまだ1倍を割る地域が多く、雇用情勢は依然として厳しいといえます。

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出典:日本経済新聞

再就職は困難か
 コロナ関連の解雇や雇い止めは7万5千人を超えるとされており、多くの人が再就職を求めています。企業が不景気の中、再就職は難しいのでしょうか。実は、経済活動が再開される動きに合わせて企業からの求人は一部では持ち直してきています。例えば、コロナの影響が出る前まで回復しているとはいえませんが、建設業界は有効求人倍率が5月から緩やかに上昇しています。また、ベンチャー系やIT系などコロナの影響がもとから少なかった業界の求人はむしろ増加傾向にあるでしょう。しかし、製造業や観光業などオンライン化が難しい業界はまだまだ求人が少ないです。つまり、新型コロナウイルスの影響が長期化する中、人が足りない業界と逆に人が余ってしまう業界が二極化しているといえます。この状況下では、未経験者を育てる余裕がなく、経験者を即戦力として求める傾向にあります。よって、再就職は自分の経験がうまくいかせる企業を今まで以上に深く考え、企業を探さなければいけません。

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